ポカリと失神 | That's where we are

That's where we are

the Church of Broken Pieces
(アメリカ救急医の独り言と二人言)

毎週水曜日の午前中にある

研修医カンファレンス

 

同僚が講義をする今日のテーマ

「Syncope(失神)時の心電図」

 

バタッと気を失ってしまうような際

こんな心電図を見たら要注意、という講義で

 

「日本語話せる人いる?」

 

なんでそんなことをいきなり訊くのか?

ハイ、ハイ、ハ~イ!ここにいま~す!

と手を挙げると

 

「こういうの、ポカリって言うんだよね?」

 

え?

何の話をしてたっけ?

 

ポカリって、コレよね?

 

なんで、スポーツドリンクの話になったのか?

 

ポカリ?何のことだかさっぱり...」

「ポカリじゃないの?ポッカーリ(「カ」にアクセント)?」

 

ポカリ、ポッカリ、失神、意識を失くして...

 

「ああ、ポックリね、それ

突然死の状態のことやね」

 

心電図心電図心電図心電図心電図心電図心電図心電図心電図心電図心電図

 

日本語が医療英語に混じるのは

いくつかあります

 

タコツボ心筋症(Takotsubo cardiomyopathy)

急に心臓を構築する筋肉の一部が

動かなくなってしまう病態で

エコーで見ると心臓の形が

タコを捕るのに使うタコツボに似ている

 

モヤモヤ病(Moyamoya disease)

脳を養う血管の一部が狭くなり

それを補うために細かい血管が拡張し

煙の様にモヤモヤして見える病気

 

イタイイタイ病(Itai Itai disease)

富山県神通川流域でおこった

カドミウムによる公害病

 

 

日本語を英語のアクセントで言われると

なんだか居心地というか

聞き心地が悪くてムズ痒い...

 

 

フォローしてね

 

 


人気ブログランキング