中毒学とペンギン、そして父のこと | That's where we are

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the Church of Broken Pieces
(アメリカ救急医の独り言と二人言)

 

誰も彼もが私の様に

気分で仕事をするわけじゃないだろうが

仕事が面白いと思えるに越したことはない

 

「面白いこと」を考えていて

近辺の娯楽施設とタイアップしてはどうかと

伝手をたどって、水族館にかけあうことになった

 

中毒学をローテート中の研修医に

水族館にいる毒をもつ生物に関し勉強させ

ツアーガイドをさせる企画

 

研修医は恥をかきたくないから勉強するだろうし

パブリック・スピーキングの練習になるし

地域への貢献、宣伝にもなる

 

水族館の方も、「専門家」(の卵)を無料でゲット

専門家(の卵)が直にツアーをする

新しい企画をスタートできる

 

Win-winだよねピンクハートと双方乗り気

 

開館直後の水族館に出かけ

打合せのため、通された部屋はなんと

 

ペンギンが泳ぎ

チョコチョコ歩き回っている

ガラスのケージの真横

 

水族館の教育部門代表の方と話す間

視界にペンギンが容赦なく入ってくる

 

可愛いラブラブラブラブラブラブラブラブ

 

企画打合せの第一回で

こんなワクワクするものが付いてくるとは

 

その後、ペンギンのケージの地下にある

ケージのフィルター・システムを見せてもらった

水族館の海水って、海の水を汲んで使うのではなく

水に塩やらなんやら混ぜ、人工海水を作っているのですね

(ここの水族館だけ?)

 

私の父は10年前に亡くなったのだが

水槽の設計、製作する会社を経営していた

脳動脈瘤破裂のため短期記憶に障害が出て

会社を閉めざるをえなかったが

昔作った水槽のサイズは、事細かに覚えていたそうだ

 

「このフィルター・システムとか、

お父さん、絶対喜びそうだよね」

 

父が今も健在なら、水族館の地下ツアー

連れて来たかったな

 

 

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