バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

海の街と鮫 ダブモン!!11話03

海の街と鮫 ダブモン!!11話/03
 
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 二人がなぜか見つめあっている・・・
 「ありゃ?二人って会うの初めてか?」
 良星が疑問を呈した、
 確かに、俺たちは何度かあってるが、ずっと一緒だったわけじゃないからな・・・
 金髪の方はアクリスと言い、青色のマントを羽織っていて、内外さまざまに曲がる金の髪に青の瞳、白い肌を備えた優しげな雰囲気持つ少年、
 なびくマントの下には黄色を元にした長袖と長ズボンに白地のショルダーバック、革のベルトがのぞき、足元には革の靴を履いている、
 対して、もう一方、赤い髪の方はレファンといい、炎のような赤い髪にやはり赤いベストを着たどこか柔和な少年だ、
 ベストの下には黒の長袖長ズボン、それに胸元には木の羽ロザリオがかかっている
 と、良星が二人を順番に見て紹介するためにかそれぞれ右手を出して話していく、
 「こっちがアクリスで、魔導都市で出会ったんだぜ、で、こっちがレファン、確か、氷の台地の前だっけ?」
 「は、始めまして」
 「始めまして」
 アクリスが戸惑いながら、レファンが柔和に声をかける・・・
 「お前ら、みんな教皇庁に行きたいのか?」
 改めてツリザメが声を掛けてきた、二人を含めた全員の視線がツリザメに行く
 「私はそうですが、そちらは?」
 レファンが僕たちの方を見てくる
 「俺達もそうだぜ」
 「できれば僕も・・・」
 良星の返事に続き、アクリスも返す
 「ならここで待ってればいい、あともうちょっとだ」
 とまぁ、そんなわけでツリザメの言葉を受け思い思いに散って待機し始める、
 それぞれの相棒と組みになるわけだが、必然的にそういうのがいないアクリスとレファンが組になる、
 しかし、二人の微笑みすら浮かべるその表情とは裏腹に、その視線が互いに警戒心をあらわにしており、一言も喋らない・・・
 ん?海の方から、あれは鮫のヒレ・・・?
 確かに海に青い三角の立った何かが迫ってきた・・・
 「よぉ、姉ちゃん」
 「ツリザメ、久しぶり」
 そういって顔を出したのは、ツリザメと違い角の無い鮫・・・
 ただし、その体躯は一回り大きく、人の大人ほどもあり、
 なぜか、左右のヒレより網のようなものが付いている感じがする・・・
 「久しぶり」
 ええっと・・・などと考えている間にも良星がツリザメに話しかけに行く
 「なぁ、こいつは?」
 「アミマイサメ、俺の姉ちゃんだよ」
 「どうも初めまして」
 恭しく頭を下げるアミマイサメ・・・
 「あ、こちらこそ」
 良星がアミマイサメに頭を下げ返すも、すぐに視線がツリザメに戻る
 「でもさ、あともうちょっとって・・・まさか、こいつに乗ってけってことか?」
 ツリザメが良星を見ながら急ぐでもない感じで首を二度横に振った
 「違う違う、姉ちゃんは単に先行してこっちに来ただけだろ、海を渡る方法はもうすぐさ、」ツリザメはそう言って良星から海の方に視界を戻す「ほら、見えてきた」
 俺達もつられてその先を見ると、あれは・・・白磁の街が、海に浮かんで、動いてる・・・!?
 
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