棚荷ユウの本。

まず一言、ゴブリンは大事だ。

さて、血湧き肉躍り骨砕ける武闘大会の話なのだが、どちらかというと主軸は進化の方だったように思う。
そして、獣王様とその取り巻きの方が印象に残った話だったようにも思う。

さてその進化についての諸々。

進化するためにはゴブリンを千体ほど討伐する必要があるらしいが、一巻の終わり時点で師匠とフランは二百五十体以上を討伐していたはずだ、
もちろんゴブリンの大反乱なんて物が有ったおかげ(?)だったが、あのまま順調に行けば、遠からず目標を達成できたような気もする。
迷宮主と冒険者ギルドのお偉いさんが結託しているのならば、ゴブリンのいる場所にフランを向かわせればおおよそ事足りるような気もする。
まあ、展開的に非常に地味になってしまうので、なかなか書きにくいとは思うから裏道での目標達成はある意味仕方が無いのかも知れない。

さて本番の武闘大会だが、こちらはなかなかに混沌とした状態だった。
一番混沌としていたのはなんと言ってもやはり、エルザさんだっただろう。
鞭使いとか糸使いとか、触ったことのある剣を魔力で再現する人とか熔岩吹き出す人とか色々出てきたのだが、混沌具合ではエルザさんの圧勝だった。(どんな勝負やねん)
彼女(?)は終盤、ウルムットを旅立つ時まで混沌をまき散らしてくれていた。(気になる人は五巻と六巻だけでも読んでみて欲しい)
美容液をもらったフランがきちんとそれをつけるのかとかも気になるが、まあその辺は師匠がなんとかするだろう。

さて今回、黒猫族について色々分かったし、前回からの複線も改修できたが、少々展開が早すぎたような気がしなくも無い。
進化するのをもう少し引っ張っても良かったようには思うが、これはこれでありなのだろうとも思う。
なにげに獣王様が良い味出していたし。

そうそうこれは余談なのだが、小説家になろうで連載していた方はこの間完結していた。
こちらとは結末が変わるかも知れないと書かれていたので、この先も楽しみに読んでみたいと思う。


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棚架ユウの本。

まず一言、現実逃避が過ぎるだろう。

さて、転生したら剣でしたの人の別作品だ。
白いモップ犬のフランが、異世界で夢想する話だ。(いや、全然違う)

今回はゲームのような異世界では無く、異世界のようなゲームであんなことやこんなことをする話だ。
しかも最初は戦闘力が無い状態で、七転八倒していた。
おまけに、不用意に称号を得てしまったために揉め事に巻き込まれて散々な目に合ったりもしていた。
そのせいで一時期被害妄想的な精神状態にもなっていたから、相当に運が悪いと言えるのだろう。

とは言え、そこからは一見無意味に見える雑用をこなしているだけなのに、何やらすごいことになってしまっていたりもした。
特に笑ってしまったのは、町のゴミ拾い百個。
これのおかげで、なかなかに得がたい体験をした上に、相当に珍しい従魔も手に入れたりと、結構良いことがあった。

さてこの話だが、転生したら剣よりは好きな話になるかも知れないと思っている。
どうも俺は戦闘場面が延々と続くのがあまり好きでは無いようだ。
この俺の好みにおいて、雑用をこなすことが主な課題となっているこの話は、割と好みと言える。
まあ、冒頭に竜と戦っていたりしたので、この先は定かでは無いのだが。

そうそう、小説家になろうではかなり先に進んでしまっているようなのでもはや手遅れなのだとは分かっているが、もう少し現実世界でのことが書かれていると良かったとも思う。(そちらは読んでいない)
現実世界に戻ってきたら誰もいない部屋に絶望してしまうとか、そんな展開があっても良かったのにとも思う。(話の趣旨が全く変わってしまうのは十分に理解している)
まああと、社畜人生まっしぐらの主人公が夏休みを消火してしまい、思うように異世界を堪能できなくなった時の話とかもあったらそれはそれで面白いかとも思う。(やはり趣旨が違う)

なんにせよ、これも続きをゆっくりと読んで行きたいと思う。


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じゃがバターの本。

まず一言、これは珍しい。

さて、何かの都合でこの本を目にして少々興味が引かれたので買い込んでみた。
表題通りに手違いから山の中(厳密には無人島)にポイ捨てされてしまった不幸な主人公の話だ。
所謂巻き込まれ型の異世界転移と言う事になるだろう。(ポイ捨てでは無いかも知れない)
しかも勇者召喚されたのは、縁切りをしたがっていた姉とその一味という救いの無さ。

さて、一言目の珍しいだが巻き込まれての転移では無く主要登場人物の殆どがおじさんばかりな所だ。
いやまあ、一部若い人もいるに入るのだが、なんだかんだ問題のある人たちだった。
しかも全員主人公よりも年上で、一人は老年に差し掛かっていたりもする。
これはなかなかに珍しいように思う。

そして止めが、唯一の同年代の女の子は殺人鬼にしか見えないほど顔が怖く、しかも熊を狩ってくる仕事をしているというすさまじさ。
まあ、一巻の終わりくらいにはやや表情が柔らかくなっていたのだが。

さてさて、快適な生活を実現するために暗躍を繰り返す主人公だが、その活動はなんだかんだと周りへ影響を及ぼしてしまっていた。
例を挙げるならば、S字型に曲がった排水管とか、猫足の風呂桶とか。
その暗躍の結果として関わってはいけない人たちに目をつけられないか心配だが、色々と保護されているようだから大丈夫だと思いたい。

巻末に付いていた話で、姉とその一味は精神体勢という技能を見た目の良さへと振り替えていることが書かれていた。
これ、はっきり言ってかなり危険な行為では無いのだろうか?
話の途中で悪霊化した精霊に取り憑かれると魔王になるとか書かれていたが、精神体勢が無いと踏ん張れないのでは無いかとも書かれていた。
姉とその一味を呼んだ神は特にその辺何も言わなかったのだろうか?
言わなかったとしたらとんだ手抜かりとしか言い様がない。
むしろ他の神から制裁を加えられても可笑しくない。

もう一つ、主人公ジーンのペット(犬か狼か精霊かは不明)が何かやらかしたらしいのだが、その詳細は書かれていなかった。
姉とその一味よりもこちらの方が気になるので続きを読んでみたいと思う。

出来心で読み始めた話だが、もう少し続きを読んでみようかと思う。


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さて、マイクロソフトのフライトシミュレーターの話だ。

しばらく前に有料の機体を購入した。
ターボプロップ双発なのにプロペラ一機で推進式、更にV字尾翼というかなりとがった機体だ。
明らかに他と違う機体というのに何か惹かれてしまうのは俺だけでは無いと思う。
直列双発の飛行艇を二機持っている時点でこの展開は確定していたとも思うし。

しばらく前から気になっていたのだが、今月は余計な買い物の予定が無かったので思い切って買い込んでみた。
しばらく前までは五千円くらいしていたが、現在は二千五百円程度と、割とお手軽なお値段になっていた。
まあ、実際はあまりお得では無かったのだが。

で、新しい機体を買い込んでみたら冷たく暗い状態から立ち上げてみたいと思うのが人情という物。
と言う事でやってみたのだが、この機体フライトシム基準のチェックリストが無かった。
完全にもぬけの殻だった。
無料配布されている機体でなら、まあ仕方が無いかとも思うが、俺が買った時で二千五百円した機体でこれはいただけない。
いやまあ、最近俺の所はフライトシムの動作が不安定になっているのでそのせいかもしれないが、それでもなお、やや期待外れだった。

もう少し書くと、珍しい機体だからなのか情報があまり手に入らなかった。
YouTubeの動画で一本見つけたのだが、これはXBOXの物でスティーム版とはあちこち違っていて、あまり参考にならなかった。

さてリアファンを飛ばしてみた感想なのだが、短距離離着陸能力はそれなりに有るようだ。
対馬と壱岐の間を往復してみたのだが、気がつくと高度と速度が大きくなっていたり、情報が少ない上に、ほとんど自動操縦を使わないので操作方法が分からなかったりと、かなり四苦八苦している。
誰か日本語で解説しているところを知らないだろうか?
ちなみに現在までの飛行時間は、大体二時間ほど。

ああ、さて最後に。

本来ならばリアファンでは無く、DHC-6 ツインオッターを買い込むつもりだったのだが、なぜか販売が中止なのか終了なのかしていた。
ツインオッターと三菱のMU2を飛ばし比べて遊ぼうかと思っていたので少し残念だ。

とは言え、気楽に飛ばすにはそこそこの機体なのでは無いかと思う。
もう少しなれたら黒部渓谷とか、グランドキャニオンとかテンジンヒラリー空港付近とか、山間部を飛ばしてみたいと思う。
ロールがやや鈍いのでなかなかに大変そうだけれども。

最後に蛇足だが、リアファン2100で検索をかけると、大体パソコン用の冷却ファンがヒットしてしまう。
製造会社と一緒ならば話は違うのは当然だが、念のために。


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島田裕巳の本。

まず一言、結局分からなかった。

さて、しばらく前に読んだ銀河帝国の興亡の感想で俺は、宗教という名の暴力を振るったと書いた。
では、現実に宗教という名の暴力はどんなものなのだろうかと疑問に思い、この本を買い込んで読んでみた。
宗教戦争という定義については、宗教が原因で始まったとか、終わらせられなくなったとか色々あるようだが、この本では始まった時に宗教の影響が強かったとしているらしい。(断言はされていなかった)
もう一つ、宗教戦争とは世界宗教の間で無ければ戦われないと書かれていた。
世界宗教と地域宗教がぶつかれば、戦う前に地域宗教が押しつぶされてしまうのだそうだ。
まあ、世界宗教の中に地域宗教が紛れ込んでいることは多いそうだが。(日本の神様なんかが良い例だろう)

さてこの本を買い込んで最も注目したのは十字軍についてだ。
十字軍が有ったことは知っているし、それがエルサレム奪還のためだったというのも理解しているつもりだが、なぜいきなり十字軍なんてものが起こったのかが分からなかった。
いやまあ、一言目でも書いているが、結局分からなかった。

この本を読む限りでは、エデンの園でアダムとイブが知恵の実を食べてしまった原罪絡みで、贖罪の巡礼をしようとした。
十字軍の起こりとは上の一連の文章で表されるらしい。
贖罪の巡礼で十字軍を派遣したことになってしまっている。
俺の読解力が致命的な問題を抱えているか、著者が大いに間違っているかで無ければ、かなり意味不明な動機だったことになってしまう。
いや、キリスト教を理解していない以上、当然なのかも知れないが、全く意味不明だった。
イスラム教徒がキリスト教徒に不信感を抱いているという話も、なんとなく納得できようというものだ。

そうそう、ウクライナに対するロシアの武力行使もキリスト教正教会の縄張り争いという一面があるとも書かれていた。
であるならば、バチカンの教皇が降伏する勇気も必要だと発言したことをどう解釈すれば良いのだろうか?
キリスト教の素人でひねくれた物の見方しか出来ない俺では、カトリックが正教会に貸しを作ろうとしているように思えてならない。
実際はどうなのか俺では分からないが。

さてこの本を読んでいて一つだけ疑問に思ったことが有る。
キリスト教徒イスラム教が頻繁に揉め事を起こしているのは知っているのだが、もう一つの世界宗教で有る仏教はどうなのだろうか?
いやまあ、インド発祥の仏教だが、ヒンドゥー教に取って代わられてしまっていたからぶつかりたくてもブル枯れなかったのだろうとは思う。
あるいは、ユダヤ教から始まった一連の宗教だからこそ、ぶつかり合いが激しいのかも知れない。(高山雅之氏が内ゲバと表現していた)
この辺も書いておいてくれたら良かったのにと少し思った。


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あずみ圭の本。

まず一言、みんな不幸だ。

さて、見た目が悪いからとポイ捨てされてしまった人の話だ。
今回は、色々あって学園都市に到着して、甘酸っぱい学園生活のはずが講師になる試験に挑戦したりしていた。
相変わらず、色々と運の無い人だ。

いや、ある意味今回出てきた人たちはほとんど運の悪い人ばかりだった。
講師の採用試験に参加した人たちは、落とすための画策されたり、暗殺ギルドから脅されたりしていたし、鍋を扱う飲食店の店員さんは、何か因縁をつけられて絡まれたりもしていた。
採用試験に合格した真君の講義を受けることになった生徒五人と、レンブラントさんのところの姉妹は幸運だったかも知れないが、他は大体不運だった。

今回から識と愉快な仲間(森鬼)たちが本格的に話に加わってきた。
なぜかバナナを見つけて必死になって栽培しようとしている森鬼には哀れみの感情を覚えたが、まあ、好物のためになら必死に働いてくれることだろう。今後の活躍に期待したい。
で、問題は識の方で、魔獣を魔改造してあちこちに大迷惑をかけてしまっていた。
澪の服を台無しにしたことしか書かれていなかったが、他にも余罪が有りそうだ。
魔改造した魔獣が一体だけかもはっきりしていないし。

草創期になることが一つ、澪の服が損傷したことが有ったと書かれていたが、読んだ五冊の中でそんな話が有っただろうかと疑問に思った。
もしかしたら短編集などで書かれているかも知れないから、この先に期待したいと思う。


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志瑞祐の本。

まず一言、食い足りない。

さて、魔王様が千年の眠りから目覚めたら、十歳の男の子の体になっていて、女の子になぶり者にされる話だ。(あまり違わない)

さて、魔王様が千年なり二千年なり眠っていて、目が覚める話は割と多いが、目覚めた先で文明が発達していて右往左往する話は珍しいのでは無いかと思う。
まあ、魔術はほぼ衰退していて使い手がいないのに、魔力を使うことで便利な生活を手に入れているのには、少し疑問を感じるが、話の中でも謎としてきちんと扱われているのでそのうち回答が出てくるだろう。

さてこの話では、復活した魔王様の力がかなり色々と制限されていた。
最大の破壊力を発揮する魔剣の使用に制限がかかっていたり、そもそも体が小さすぎて十分な能力を発揮できなかったりしていた。
おまけに復活する女神様を探してみたり、内面的に少しもろいところもあって、なかなか好感が持てる話になっていた。
ある意味、美少女は全て魔王様の味方で、男共は全て敵だという展開も、筋が通っていて良かったと思う。

そうそう、意味不明な一言目について。

この話、つまらないわけでは無いのだが、話の進み方に比べて文字数が少ないような印象を受けた。
三冊読んでみて、やっと一冊読んだような満腹感といった感じだった。
まあ、ライトな小説らしいと言えばらしいのだが、もう少し文字数が多かったら満足感も大きかったのでは無いかとも思う。

そうそう、これは本を読んでのことでは無いのだが、アニメ版では二巻目がかなり冷遇されていた。
一巻目と三巻目に尺を採られていたのは間違いないが、メイドさん主役な話が少なかったのは少し残念だったか。

さて最後に。

俺としては、魔王様の友が活躍してくれると嬉しいような気がする。
ここまで読んだ限りでは、あまり目立った活躍が無かったので(一巻の終わりくらいに少し有ったけど)、今後に期待したいと思う。

さて最後に少し。

魔王を名乗るならば、コーヒーぐらい砂糖を入れずに飲むべきだ。(偏見)
十歳の体になってしまった不便は分からなくは無いが、それでも意地を通すべきだと思うのだ。
この先コーヒーをブラックで飲めるようになることを願ったりしてみる。


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アイザック・アシモフの本。

まず一言、ん? んんん?

さて、超有名作家の超有名小説だ。
ちなみにこの著者の作品は始めて読んだ。
更に書けば、一冊目の二百ページ付近で読むのをやめてしまった。
ヒトラーさん家のアドルフ君の本のように、文字数が多すぎて読むのがつらくなったというわけでは無い。
いや、そもそも俺はこの作品をSFだと認識できなかった。

確かに崩壊するとは言え銀河帝国が舞台だったり、超光速航行が出てきたり、所々にSF要素はあるが、それはあくまでおまけといった感じだった。
主役は心理歴史学と、セルダン博士だったように思う。
他にも重要な登場人物はいるのだが、SF要素と一緒でどちらかと言うと脇役だったように思う。

では、SFでなかったのならばこの物語はなんなのだろうか?

これはあくまで俺の個人的な感想で、しかも一巻目の半分ほどしか読んでいないという状況での話になる。
上の条件で俺はこの物語を、セルダン博士を予言者、あるいは神としての宗教の創世記だと認識した。
その時代を生きている人間の言葉や行動よりも、とっくに死んでしまった人の言葉を重要視したり、ことあるごとに預言の書が紐解かれて正しいことが再認識されたりと、宗教の創世記だとしたのならば、納得できる展開ではあると思う。
あくまで俺の感想だが。

さてこの物語だが、なぜこれほど人気があるのか俺には分からなかった。
酷い言い方をするならば、セルダン博士は人類の根幹期を劇的に少なくするという大義名分の元、自分の後継者たちの選択肢を奪い続けていることになる。
しかも、詳しいことを知らせないままに。
俺の感覚がおかしいのかも知れないが、反射的な拒絶反応が出てしまった。
この話の要所要所に、暴力は愚か者の最後の手段だと主張し続けてきた人が、俺が読んだ第三章では、最終的に宗教による暴力を振るっておきながら、振るった人間がそれを自覚していないなんてことも起こっていた。
いや、暴力の定義が俺と三章主役の市長では違うだけかも知れないが。

もう少し読み続ければ話が違ってくるのかも知れないが、そこまでする気力がわかなかった。
SFが嫌いというわけではないし、外国の作品はあまり読まないが、ハインラインあたりは大好物なのだが、この物語は肌に合わなかったようだ。


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あるくひとの本。

まず一言、さべつだぁぁぁ!

さて、勇者として召喚されたのに訳の分からない技能を持っていたためにポイ捨てされてしまった人の話だ。

前回は迷宮を踏破してみたり、石化の呪いを解いてみたりしたが、今回は竜王国で揉め事に巻き込まれていた。
具体的には、盗賊を捕まえてみたり、月桂樹の実がなる木を救ってみたりしていた。
相変わらず色々とやらかしている。

その中でも印象に残ったのが、召喚主である王国絡みの話だ。
悪巧みをするのは良いのだが、もう少し狡猾に振る舞えないものだろうか?
先に出てきた盗賊を捕まえる話などが典型例で、竜王国側に逃げ込んだらしいことが分かっているのならば、情報操作などをして比較的丸く収めることは出来たのでは無いかとも思う。
まあ、当人たちが生きて捕まった時点で全て悪あがきにしかならない気もするが、それでも何か予め手を打っておくべきだったとは思う。
悪役が無能すぎるとつまらないと感じてしまうのは、しばらく前に読んだ勇者パーティーを追放された話を読んだからだろうか。
やや物足りなさは感じる。

さてさて、一言目について少し。

今回、主な舞台となったのが竜王国で、紆余曲折があって竜王様とも面会していた。
まあ、子供二人とは先に会っていたので今更感はあったのだが。
問題は竜王様と一緒に現れた第一王女については、その容姿などが書かれていたのだが、竜王様については瞳の色が赤いこと以外は何も書かれていなかったことだろう。
この巻の最後でかなり重要な役回りをすしているのに、今後の話の展開に重要なものを色々渡しているのに、龍に変化した後の容姿についてもほとんど書かれていないという徹底ぶり。
これは明らかな差別と言わざる終えないだろう。
まあ、気持ちは分かるが。

竜王様絡みでもう一つ。

散々移動できないと言っていたのに、この巻の最後でなぜか移動しているという不思議現象が起こっていた。
何か説明があれば違ったのだろうが、とにかく竜王様絡みでは足らないことが多すぎる気がした。

と、やや引っかかるところはあるがそれなりに楽しめた一冊だった。
続きを楽しみにしておこう。


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神埼黒音の本。

まず一言、これは酷い。

さて、色々あって異世界に引きずり込まれてしまった一般人が、魔王様として再出発した話だ。
今回は今まで色々とあった内戦にけりが付いた。
色々が、色々だった。
発売に気がつかなくて、買い込むまでに結構時間も空いてしまったし。

ちなみに、あちこちで多くの人が戦ったり謀略を巡らせたり、因縁にけりをつけたりしていた。
その中で異彩を放っていたのは、やはり魔王様だった。
八巻の最後では、ノリと勢いで突撃してしまったつけを払うべく、散々な目に合ったりしていた。
結局側近の田原がなんとかしてしまったけれど。
ついでに、槍で串刺しになってみたり、戦っている相手の理不尽さに内心絶叫していたりと、ある意味大活躍だった。
まあ、串刺しになったのに平気で戦い続ける魔王様の方が、遙かに理不尽だとは思うのだが。

さて今回で聖光国内のゴタゴタは終結したことになる。
魔王様にその気が無かったとしても、側近たちが突き進んでさらなる争乱が起こることとなるだろう。
魔王様の再挑戦はどこに向かって行くのか、続きを期待したいと思う。

そうそう、九巻を読んでいて一番気になったのが大天使真奈美の扱いだ。
呼び寄せると言う事だったのだが、実際問題出来るのだろうか?
出来なかった時のことを考えているのかいないのか。
アニメ第二期の制作が発表になったのと併せて、楽しみに待ちたいと思う。


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