さて、今更なんだと思うかもしれないが、北朝鮮に金を払って拉致被害者を救出しようと橋下さんが主張していることについて書いてみる。
ずいぶん時間が経っているのだが、ある程度俺の頭が冷えないと冷静に考えることが出来ないと思ったのでこの時期と相成った。

で、表題だが、俺の懸念が全て解決されるのならば支持しようと考えている。
つまり、今の段階では支持していないと言う事で、いつもの表題詐欺だ。

では本題へ。

まず何よりも、北朝鮮は日本から身代金を出すから被害者を帰してくれという訴えに耳を傾けるのだろうか?
これは恐らく肯定的な反応が返ってくるだろう。
現状を考えれば、北朝鮮は経済的にかなり厳しいはずだ。
そうで無ければ、ビラを飛ばす飛ばさないでごねたりはしないだろう。
武漢肺炎の影響で食料などの物資が、外から見ている以上に欠乏しているのだろうと思う。
ならば、外貨を得るための機会を逃すはずは無い。
むしろ飛びついてくるかもしれない。
ここまでは良い。

では、身代金を支払うとしたら、前払いだろうか? それとも後払い? もしくは代金引換?
前払いは断じてあり得ない。
今までの北朝鮮の行動を見ていると、金だけ取って反故にするが確実にあり得る。
後払いについても、北朝鮮側は絶対に認めないだろう。
被害者を取り戻した日本が金を払わないという行動に出ると考えるだろうから。
となると代金引換しか無い。
もちろん、帰ってきた被害者達に対して本人確認をする必要があるため、遺伝子検査をやることとなり、空港に着いたからすぐに金を払い解放されると言う事にはならないだろう。

まあ、ここまでは良い。

では、身代金として払う金はどの通貨を使うのだろうか?
日本円?
米ドル?
イギリスポンド?
ユーロ?
ロシアルーブル?
中華人民元?
韓国ウォン?(これは無いか)
もしかしたら金塊?
はたまた米や鉄などの資源?
どの通貨を使うかでかなりもめる気もするが、人民元が最有力候補だろう。
中国共産党からの支援が欲しい北朝鮮なのだから、最初の選択肢としてあり得る。
いや、中国共産党も自分の所の通貨などもらっても嬉しくないかもしれない。
やはりここは、米ドルだろう。

さて次。

橋下さんは、拉致被害者一人あたりいくらまで支払うつもりなのだろうか?
人の命は金で買えないと言うが、事身代金になると明らかに金額が重要になってくる。
あえてもう一度問題を提起しよう。
一人いくらまで、あるいは総額いくらまで払うつもりなのだろうか?

さて、ここまで書いてきたがお気づきだろうか? 今まで書いてきた内容は全て、ほぼ日本と北朝鮮の二国間問題だ。
人権を盾にすれば、表だって反対する国は無いだろうが、裏側で日本に恨みや敵意を持つ国が出てくるかもしれない。
いや、身代金の使い道は軍備の拡充に充てられるだろうから、明らかに日本を恨む国が出てくる。
橋下さんは、日本に向けられる敵意や害意からどうやって日本を守るつもりなのだろう?
思いつきで、口から出任せで無いというのならば具体的な方法をどこかで発表すべきだと思うのだが、違うのだろうか?

俺ごときが、少し冷静になり、時間を掛けて、二国間の問題に絞っただけでこれだけの問題点を思いつけた。
本当に橋下さんはノリと勢いだけで、口から出任せで喋ったのでは無いのだろうか?
だとしたら、これ以上政治に関わり日本に混乱をもたらすべきでは無いと俺は判断する。


そうそうもう一つ。
実を言うと、俺は橋下さんの発言内容を詳しくは知らない。
あの人の喋り方や表情がどうにも好きになれずに、音声や文字を追う気にななれないからだ。
なので、俺と同じように表題詐欺だったならば、完璧にとんちんかんなことを書いていることとなる。
一応ここに書いておくこととする。


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