平成から令和にかわる夜、打上花火がテレビに映し出されてた。
天皇崩御による改元やったら、ちょっとでけへんかったやろなあ。
そんなことボーと思いながら見てたら、ひゅるひゅるひゅると頭の中にのぼってきた。
「すべて世は 事も無し」 (※)
そやなあ、
そうかもしれん。
お姫様たちは5月というのにストーブの前で熟睡し、
庭のタイムが咲き始め、
山々の緑はパッチワークみたいに輝いて、
いろんな事件や事故も、あちこちで起きてるけど、
この村は今んとこ、事も無し。
ほなら、
神は?
※「神、そらに知ろしめす。
すべて世は事も無し。」
ロバート・ブラウニングの劇詩「ピッパが通る」の一節
上田敏訳「春の朝」としても有名