*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.7
◆結論(医学を勉強するほど人間理解力は低下する)
ひとはみな、正常で、「理解可能」です。にもかかわらず、医学は一部のひとたちを不当にも異常と決めつけ、「理解不可能」であるということにして差別してきました。今回は、その差別の場面すべてを、つぎのふたつの場合に分けて考察しました。
- そのひとが当初、「理解できない」場合
- そのひとが最初から「理解できる」場合
1の場合、ひとをそのように不当にも「理解不可能」と決めつけるというのは、そのひとのことを理解しようとするのを放棄することであるとのことでしたね。そんなことをしていると人間を理解する力はいっこうに伸びていかなくなる、ということでしたね。
いっぽう2の場合、ひとを不当にも「理解不可能」と決めつけるというのは、理解できているそのひとのことを、わざわざ「理解不可能」であることにするということであるとのことでしたね。そんなことをしていると、いまもっている人間理解力を減らしてしまうことになるとのことでしたね。
以上、今回は、(精神)医学を勉強するほど人間理解力が低下する、ということを確認しました。
みなさん、本年もお付き合いくださいまして、誠にありがとうございました。次回は2020年2月3日(月)21:00頃にお目にかかるつもりにしています。来年は、統合失調症の「症例」と言われるものを計20ちかく、見ていく予定にしていますよ。来年もまたお付き合いくださると幸いです。嗚呼、押し迫ってきましたね。では、みなさん、良いお年をお迎えください!
*今回の最初の記事(1/4)はこちら。
*前回の短編(短編NO.6)はこちら。
*このシリーズ(全64短編を予定)の記事一覧はこちら。