【アダルトチルドレンが陥る問題】否定が強くなってしまう | アダルトチルドレン(AC)の改善方法

アダルトチルドレン(AC)の改善方法

心理カウンセラー「ひなた」のブログです。アダルトチルドレンに関する事や克服する方法を紹介します。

 

アダルトチルドレンの方は否定感が強い傾向があります。

ここで言う否定というのは、自分、他者、環境に分けられます。

特に自分に対しての否定は、子供の頃に認められることが少なかったせいで「自分はだめだ」と刷り込まれている事が多く強く出てしまいます。

また、アダルトチルドレンで苦しんでいると、他者に足しての否定も強くなります。

自分が苦しんでいる時に他者を見ると、嫉妬や妬みが出てきます。

それが他者否定となります。

そして、アダルトチルドレンだと気が付いた時に環境への否定が芽生えます。

アダルトチルドレンというだけで、否定をする場面が増えている状態です。

 

アダルトチルドレン克服のためにはこれらの否定を無くす事が大切です。

否定感はネガティブな感情ばかりを生んでしまいます。

結果的に負のループに陥り、ずっとアダルトチルドレンで苦しむ事となります。

では、一つずつ否定をなくしていく方法を考えて見ましょう。

 

1、自分に対しての否定を無くす

自己否定とも言いますが、「自分はだめだ」「自分には価値が無い」と思う傾向がアダルトチルドレンにはあります。

これは、子供の頃に承認されることが無く、認めてもらいたいという感情が満たされなかったために起こります。

 

子供の頃というのは、自分では分からないことだらけです。

何が認められることで、何が否認されることなのか分かりません。

なので、他者からの反応でそれを学んでいきます。

ですが、機能不全家族だとそれを学ぶ機会が少なく、分からないままで大人になります。

結果、認められていないと感じたときに、相手の尺度だけで自分を否定する事となります。

これは、自分という存在の意義を他者にゆだねている状態とも言えます。

ですが、自分の存在意義は自分で決めるものです。

自分がここに居る理由、自分が生きていく理由は自分で決めて良いものです。

他人に流される必要はありません。

自分の事は自分で決めて行動する。そして、その責任を自分で果たす。

もちろん失敗をする事もありますが、また自分で決めて行動をすれば良いだけです。

これを繰り返すと、自ずと自分の能力や大きさが分かってきます。

今の自分を知って受け入れるということが出来てくると自己否定をする事もなくなっていきます。

 

2、他者に対しての否定を無くす

他者に対しての否定は、自己防衛ともいえます。

他人の意見が自分とは違う時に、相手が認めてくれないので否定して自分が正しいという事を主張します。

自分を認めて欲しいという感情が根っこにあるんですね。

ですが本来、他人を否定するというのは必要のないことです。

人それぞれ考えがあり、それはその人にとって正しいことだからです。

たまたま自分にとって違っているだけで、否定をすることではありません。

もちろん、認めるということをする必要もありません。

自分とは違う他者のことなのですから、自分が同調する事はありません。

自分と他者のパウンダリーをしっかり持つ事で他者批判は無くなっていきます。

 

3、環境への否定を無くす

ここで言う環境とは過去から今につながっている環境です。

過去が原因で今があるのですから、今の環境は過去の環境の続きという事になります。

アダルトチルドレンを克服しようと思った時に、機能不全家族だったという事に気が付くタイミングがあります。

このとき、その環境を恨む事もあります。

そして今の環境もそのせいだと考えて、環境が悪いと否定してしまいます。

ですが、環境ばかりはどうしようも無いことです。

子供は生まれてくる家も環境も選べません。

自分の環境が悪かったことを誰かのせいにする事はできないんです。

環境に対しては否定というもの事態が不毛なものということです。

過去や今に悲観するよりも、「過去があったから良かったと思える未来にすること」が大切です。

未来だけはまだ誰にもどうなるかは分からないのですから。

 

 

 

このように否定感というものはネガティブな部分が強く、あまり良い事ではありません。

否定感を次につなげていく活力にする分にはいいのですが、それ以外の否定感はなくしてしまったほうがよいと私は考えます。

 

 


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アダルトチルドレンの解説と克服方法