ババモンと、おいっこCとの久しぶりの対面の日が来た。Cちゃんには、とりあえず、私の家に来てもらうことにしていた。しかし

 

ババモン「Cは、きっと私にだけ話したいことがあるんやろから、うちの家にも来てもらわなあかんやん。」

 

と、怒ったように言うので、後からババモンの家に行ってもらうことにした。

 

Cちゃんには事前に、ババモンの実家(Cちゃんの親戚でもある)についてのうっとうしい話は、誤解から生じた被害妄想であることは伝えておいた。

 

 

「Cちゃんが来たよ」とババモンに伝えると、ババモンは、”スキップできたらします”という勢いで、杖もつかずに、やってきた。

 

「久しぶりだから、顔もわからないよね」と思ってたが、Cちゃんによると、ババモンとは、5年ほど前に法事で会ったらしい。そのころは、まだ一人で電車を乗り継いで、よそに行けたのだ。

 

ババモン「よう来たなあ。何年ぶりやろ」

 

と繰り返し、狂喜するババモン。

 

 

Cちゃん「どこそこで、5年前に会ったやん。」

 

と何度も教えてくれるが、ババモンが覚えているわけはないです。

 

 

私たちの話には入って行けないから、何度もさえぎって、実家についての妄想話をはさもうとするババモン。

 

それを、さえぎって、明るい話題に戻そうとする私たち。

 

また、妄想話を始めるババモン。

 

また、ババモンの気をそらそうとする私たち。

 

またまた,,,,,,,

 

 

 

これは、Cちゃんだけ、ババモンの家に行ってからも続いたようで、

 

Cちゃん「ずっとあの話を何度も繰り返してたわ。これは大変やなあ」

 

私「もう、去年から、毎日のように、これが続いてるねん」

 

 

Cちゃんが帰ったあと、ババモンは、

 

ババモン「Cちゃんも、ようしゃべるなあ。何しに来たんやろ。あの子も、親(ババモンの兄)に似て、おっちょこちょいやな」

 

と、Cちゃんをばかにしたように言う。

 

ババモンが繰り返す妄想話をさえぎって、Cちゃんが他の話をしまくったんやろね。

 

ババモンは、実家の妄想話などを、Cちゃんに聞かせて、自分が可哀想なことをアピールしたいと、期待度マックスだっただけに、当てがはずれて、かなりがっかりしたようだった。

 

いつものことだけど、人に会う前の期待度が高すぎて、会ってしまうと、「やっぱり、あの人も、何もわからん(自分のことをわかってくれない)あほやわ!」と結論づけるババモンだ。