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藤沢周平著 「用心棒日月抄」

2019年01月23日 05時05分28秒 | 読書記

図書館から借りていた 藤沢周平著 「用心棒日月抄」(上)(下) (大活字本)を 読み終えた。
借りてきてから分ったことだが 「用心棒日月抄シリーズ」の第1作目の作品で 続編に 「孤剣・用心棒日月抄」、「刺客・用心棒日月抄」、凶刃・用心棒日月抄」が有る。

 
(大活字本)

「用心棒日月抄(ようじんぼうじつげつしょう)」

(目次)
「犬を飼う女」、「娘が消えた」、「梶川の姪」、「夜鷹斬り」、「夜の老中」、「内儀の腕」、「代稽古」、「内蔵助の宿」、「吉良邸の前日」、「最後の用心棒」

主人公 東北の架空の小藩の馬廻り役百石の武士だった青江又八郎は 家老大富丹後一派の藩主壱岐守毒殺計画遂行の密談を偶然耳にしてしまい 許婚由亀(ゆか)の父親平沼喜左衛門に相談したところ その父親も大富一派に組していて いきなり又八郎に斬りかかってきたため 又三郎は 反射的に 喜左衛門を斬ってしまった。
又八郎は 許婚由亀を残したまま脱藩し 江戸に出て 裏店に隠れ住む浪人となったが 糧を得るため 口入れ屋(人材斡旋業のようなもの)相模屋吉蔵の紹介で 人足仕事や用心棒等をしながら暮している。
国許から差し向けられる 大富一派の追っ手(刺客)と 再三立ち向かうが 梶派一刀流の剣客である又八郎は これを悉く討ち返す。
次第に 赤穂浪士に絡む用心棒が多くなり 赤穂浪士の動向や赤穂浪士吉良邸討ち入りにも 関わってくる。
赤穂浪士討ち入りを見届けた頃には、国許の情勢が大きく変わり 家老大富丹後と対立する中老間宮作左衛門の要請により帰藩し 家老大富丹後上意討ちに加担する。
許婚の由亀は 父平沼喜左衛門の敵である又八郎にも拘わらず 又八郎の祖母と共に 又八郎の帰藩を待っていた。
藩は 中老間宮作左営門の発言力が高くなり 又八郎は 百石、馬廻り役の武士に戻り 由亀と結婚し平穏な日々が続くかと思われたが 家老大富丹後の甥大富静馬と 女刺客佐知の存在が有り 次作への伏線になっている。
藤沢周平作品には 1話完結の短編物も多いが 本シリーズは 長編の時代小説の組み立てになっている。

(次作 「孤剣・用心棒日月抄」に つづく)


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4 コメント

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読書三昧で夜更かし?・・ (ミミ3103)
2019-01-23 07:44:32
時代物小説が縁遠かった私ですがいつもタケさんの分かりやすい解説のおかげで多少は知識豊富⁇に・・・解説だけで私の脳裏には勝手に想像し、映像化された場面が展開されてます・・
ところで、こんなにも時代物小説が好きなタケさんなのに過去の思い出の映画の中で時代劇が登場してないように思うんですが・・「読む」と「観る」は違うのかな?・・・ごめんなさい、私の素朴な疑問です😅
ミミさん、おはようございます、 (takezii)
2019-01-23 09:05:28
どうしてなんでしょうかね。
自分でも良く分かりません。若い頃は 映画と言えば 洋画でした。
邦画も観ない分けでは無くて 黒澤明監督の映画等 ほとんど観たりしていますが 「映画音楽」となると やはり 洋画が浮かんできてしまいます。
読書の習慣等、つい最近まで無くて まだ 手当たり次第 読んでいるだけで どんなジャンルが好きなのか、自分でも 判っていないような気がします。
時代小説は すんなり読み易いからかも知れませんね。
頭を使うような難しい書は 眠くなるだけで、最初から敬遠しています。
コメントいただき有難うございます。
藤沢周平の本は (tappe)
2019-01-23 13:32:30
とても好きで、私もよく読んでいます。
 冬は図書館へ行く回数が多くなります。雪またじの他することがなくなって、退屈解消策になっています。
 ところでtakeziiさんにいつも感心すること。本の内容をとてもわかりやすく要約されていること。知らない本には興味をもたせ、読んだ本はなつかしく思い出させます。
tappeさん、こんにちは、 (takezii)
2019-01-23 14:17:31
やはり 藤沢周平作品 読んでおられるんですね。
私が 本を読み始めたのは つい最近のことで 作者についても、作品についても 知識情報不足。
ほとんど 初めて触れることレベルなんです。
ただ 読んでも読んでも 直ぐ忘れてしまい、うっかり 読んだ本を又借りてしまう等の失敗も有り あてにならない老脳に代えて ブログに書き留めて 記憶記憶の補助にしようと思っているだけなんです。
コメントいただき有難うございます。

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