クリスマスキャロルが流れる頃には
君と僕の答えもきっと出ているだろう
なんて答え合わせをするまでもない圧倒的クリぼっち、しかも重度の喉風邪で「あ」も「ァ”」になるダミ声につき、ひたすら龍角散を舐めて過ごしたクリスマスでした。なんだこれ。わたし前世でなんかした? キリストに石投げた?
めっちゃヒマだったので「自分の推しマンガ勧めるブログでも書くか~」なんて軽い気持ちでパソコン開き、マンガの候補をざっと書き出してみたら軽く50作品超えてきた。ヒマじゃないクリスマスになる予感。
そんなわけで、以下書きました。親切なジャンル別。
メジャーなマンガ多数&ジャンプラ読者には真新しい発見はないかもだけど、まぁ見てってくれよ。な。メリクリ。
もっかいこんだけ熱く生きたいね。青春部活マンガ編
ちはやふる
かるたに青春をかける高校生、だけじゃなくママも顧問もかるた読手も指導者も10~60代年代立場関係なくみんながかるたで青春しているお話です。
「青春ぜんぶ賭けたってアイツには勝てない」
「まつげくん、賭けてから言いなさい」
そんなまつげこと太一が青春全部かけた、そのサビが39・40巻でやってきます。最新刊、声あげて泣いたわ。みんなここを目指して1巻から読んでくれ。
この音とまれ
筝曲部、お琴に向き合う高校生たちのお話。
琴を軸に、枯れた自信を取り戻していく者、亡くなった祖父の愛を知る者、親子の絆を失ってまた取り戻す者、大切な友人を支えようともがく者たち、それぞれの人間ドラマがしっかり描かれています。
展開がちょっとご都合主義、というかみんなが不自然なほどに真っすぐすぎる違和感もあるけれど、もう登場人物みんな愛してるから気にしないよ、まとめて幸せになっておくれよ。
軍隊のように粒のそろった演奏や、シンプルながら深みのある音など、合奏シーンの描き分けが分かりやすく、かつ美しくて好き。
ハイキュー!!
何度読み返したか! そのたび変わらず感動してるけど!
ものすごく男男くさい作品なのに、主人公もレギュラーも補欠も敵チームの皆さんさえも、ひとりひとりのエピソードをしっかり掘り下げてくれ、もれなく愛してしまうスポ根マンガ。 興奮と感動と感情移入が追いつかない。
宮城県予選の決勝「vs白鳥沢戦」がこのマンガのメインサビかと思ったら、まだ歌の1番が終わったばかりだと知った衝撃よ。FLY HIGH!
いま単行本は春高3回戦の音駒戦なんだけど、もう毎話が怒涛のサビ。影山のオープントスを前に、翔陽がもうひと皮剝ける気配で35巻が終了してる。36巻はよ。
火の丸相撲
20話くらいまでしか読んでないんですけど、なんというか、これはもう絵の気迫がすげえ。火ノ丸の真摯さと絵にやられた作品。
特に石神高校エース・沙田との対決シーンがめっちゃカッコよかった。火ノ丸の相撲にかける執念がビッシビシに伝わってくる。彼に対しては、他の青春部活マンガで感じるような「共感」が一切なく、もはや畏敬しかない。
SOUL CATCHERS
これまで吹奏楽マンガといえば『青空エール』一択だったけど、合奏シーンだけがなんだか物足りなくて残念だった。
その点でいくと『SOUL CATHER(S)』は、合奏、というか音をとことん楽しく視覚化した新感覚の作品。音楽の楽しさや演奏者たちの気持ちが、きちんと形となって表現されている面白さがある。虹を、虹を出してくれ~!
忘却バッテリー
野球マンガという手垢まみれのジャンルで、まだこんなに面白い作品が出てくるんだっていう希望。スポーツマンガとしても熱いし、いろんな挫折を経験してきた球児たちの繊細なヒューマンドラマもいいし、単純にギャグも好き。パイ毛~。
群青にサイレン
『いちご100%』作画の人じゃん! ラブコメ! ちょいエロ! パンツ! みたいな小2男児メンタルで読み始めたら、なんだこの繊細な心理描写の野球マンガ。
野球マンガなんだけど、主題は「友情と嫉妬と葛藤」ですよ。野球はあくまでその感情を最大化して引き出す装置って感じ。
読んでたら「ちょ、お前最悪だな」と思うことも多々あるし、でも読み進めたらそのお前の心情もよく分かってきて「もう誰も悪くないよ……みんな幸せになってくれ……!!」と祈るようなお気持ちになります。
とはいえ部活だけじゃないよね。その他学園マンガ
モンクロチョウ
クリープハイプ『100円の恋』で「痛い痛い痛い痛い痛い」って連呼する歌詞を聴くたびなぜか思い出すのがこの作品。見栄はり童貞男子主人公の描かれ方がエグいほど痛い。
イケてるカースト上位集団に必死についていく姿、イキがってるけど本当はまったく女慣れしていないのがバレバレな姿、セックスした後から分かりやすく自信をつける姿、パッとしない同級生にマウンティングして自尊心を保つ姿、痛い痛い痛い。
そんな虚栄まみれの自尊心が、ものすごい勢いで積み上がってはぶっ壊れる3巻完結ジェットコースター物語です。
君に愛されて痛かった
こっちもだいぶ痛い。そもそも血まみれで少女が笑ってる表紙がもうすでにヤバくて痛い。
このマンガ、最初の数ページでオチが分かる。しかもそのオチが本当に救いのないバッドエンド。このオチに向かっていくんだと思うと、どんなに甘い展開がきても「それが最後はあんなことに……」と絶望感がすごい。
いじめ、援交、暴力に愛着障害と、ぶっちゃけめっちゃ重い胸糞作品だしあんまり声を大にしてオススメできないけど、続きが気になってしまった私は引き続き読む。
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない
美容院でカラーしている間「これボクの私物なんですけどよかったら」と美容師さんが差し出してくれて、ヒマつぶしに読み始めた1時間半後にボロボロ号泣。美容師さんビビってた。メンマァァァァァァ見っけぇぇぇぇぇぇぇぇ。
青のフラッグ
”将来の進路に悩む時期に出会った3人の男女。彼らを待つ、甘く、苦しく、切ない日々”
の紹介に心から物申したい。もうマジで苦しさと切なさしかないから。甘くなさがすげぇから。
未だにセリフとしてハッキリとは出てきていないけど、ふとした表情から、なにげない言動から、この物語に内包された苦しみを読者は嫌でも理解させられていく。ひとつのキーワードは同性愛。あとはもう読んで。
シンマイ新田イズム
打って変わってとっても平和な学園コメディ。ふてぶてしくも発言は鋭くチートみがすごい新米教師・新田先生とand so onな皆さんとのアレコレです。
改めてこのマンガの良さを言葉で説明するのは難しい。そもそも笑うポイントが絵なんだよな。保健室の元ヤン先生の表情とかすげぇ好き。あと寺部先生は一話追うごとにどんどん好き。
※チート:かんたんに言えば「無敵状態」です
おとなの青春、お仕事マンガ。
重版出来
ドラマからハマったパターン。黒木華ちゃんと坂口健太郎の重版出来ダンスがめっちゃかわいかったね。出版社のマンガ編集部が舞台のお話です。
ドラマ終われどマンガはまだまだ続いているからな。仕事を切り口にした「大人の青春」に、毎度とっても胸が熱くなる。仕事がんばろってなる。なるだけ。
午前2時ですが、本日発売の『重版出来 12巻』がまことに最高だったので、新米社会人、中堅サラリーマン、編集者そして作家なみなさん全員にお届けしたくなりました。 pic.twitter.com/RaqPn8vyhU
— 真崎 (@masaki_desuyo_) December 12, 2018
ベテラン編集マンと新米編集ガール、どちらが期待のルーキーを担当するのかバトル回。
— 真崎 (@masaki_desuyo_) December 12, 2018
仕事ができて売れるマンガのセオリーも分かっていて担当決定権も持っているベテランがド優勢、なのに彼が下した最終判断には「かつては若かったオッサン」の哀愁&仕事への愛がギュッとつまってた。#重版出来
重版出来はもともとドラマでハマったんだけど、ドラマで大絶賛された安田顕演じる「安井さん」がもう最新刊の主役。ドラマで神回と言われた「潰しの安井」の新しい局面が見られて胸いっぱいのワイ。https://t.co/D92fuihxhp
— 真崎 (@masaki_desuyo_) December 12, 2018
左ききのエレン
かっぴーさんがcakesに連載していた頃から大好きな作品。最終話は電車でボロ泣きしてしまい、同時にマイベスト「よろしくお願いします!!!」がサマーウォーズの健二から左ききのエレン朝倉光一に変わりました。
天才になれない凡人の苦しさ、他者から理解されない天才の孤独。双方の絶望と、それでも懸命にもがいて生きる姿を見て、読み手も絶望に希望にと忙しい。
アクタージュ
『左ききのエレン』を見ていても「天才ってすごいし怖い」とよく思うのだけど、この主人公・景が演技に没入する姿もマジですごいし怖い。
景は出だしから天才感がすごいのだけど、そこに鬼才たる映画監督の荒療治が加わって、どんどんホンモノの役者になっていく。自分の知らない自分を見つけていく、そこに純粋な歓びを見出す、そんな景の姿もまた美しくて怖いのです。
できればあり得てくれるなよ。(SF)サスペンス&ファンタジー
累ーかさねー
今年映画になった作品。実写化記念の1巻無料試し読みキャンペーンで読んだら一気に惹き込まれてしまい、そのまま全巻一気買い、徹夜で読んで明け方放心状態になった。
醜い顔とすばらしい演技力をもった累(かさね)が、人の顔を奪う力を持った口紅を手に入れたことで、他者の人生を奪い、栄光を掴み、そしてー っていう話。
海外の古典文学のような、グロ美しいストーリーと心情描写。「美醜」は重くも関心と共感性の強いテーマだな。
東京喰種(東京喰種Re:)
7年の連載が今年ついにフィナーレ。ふつうの地味で根暗な文学青年だった金木少年が、ひょんな惨劇から人間を喰う怪物「喰種(グール)」になってしまう。めっちゃ強くなったり恋愛したりもするのだけど、とにかく彼は終始悲劇のヒーローだった。読者みんながきっと金木くんの幸せを祈ってた。最後、石田スイさんありがとう。
亜人
こちらも人間似の亜種「亜人」と人間とのバトル。めっちゃ強い元軍人のおっちゃん亜人・佐藤さんがよく「最終フェーズだ!!」と言ってたけど、まさに今が最終フェーズ。最新刊は破壊のスピード感がえげつなくてシンゴジラも真っ青。
激しい戦闘シーンはもちろん、『DEATH NOTE』大好きクラスタには嬉しいバリバリの知能合戦も楽しめます。
約束のネバーランド
連載当初に「なんだこれは……??」と物議をかもした話題の問題作も、もう立派にジャンプの看板作品です。アニメ化!
孤児院で幸せに暮らしていた子どもたちが、実は自分たちは「食人鬼の食用児」として育てられていたことを知る、そこから始まる脱走ファンタジー。子どもとはいえ、主人公クラスの12歳3人はめっちゃハイスペ。こちらも想像以上の頭脳戦だし、弱者たる子どもが大人や鬼を出し抜く姿は爽快感がある。
ここは今から倫理です
推し!
憂いを秘めた端正な顔面とタートルネックがセクシーな倫理教師・高柳が、偉人たちの言葉や思想を用いて、いろんな悩みを抱えた高校生たちに寄り添っていく物語。
こちらはチートなヒーローなわけでなく、高柳先生自身も悩み、迷い、苦しみながら、時にはクール、だけど時にはスーパー不器用に生徒を救っていくのです。
とりあえず「ご、合コンを……セッティングします……」の高柳先生をぜひ見てほしい。詳しくは語らない。
シャトゥーン
狂暴なクマが、冬の雪山で終始はちゃめちゃに人を襲いまくるお話です。顔の皮を剥がれた男性が「もう痛みは感じない、でも寒い」と意識のあるままクマの親子に喰われる描写なんかがあるのでトラウマ注意。
フィクションだけど、北海道で実際に起きた「史上最悪の獣害事件」がモデルとなっているそう。この事件、Wikipediaの概要を読むだけで半日は食欲なくなります。
彼方のアストラ
「このマンガがすごい!2019」オトコ編3位! 口コミでじわじわ人気爆発、嬉しいな嬉しいな。
何者かの陰謀で宇宙に放流された少年少女9人が、力をあわせて元の星を目指しながら宇宙を旅するお話。なお犯人はこの中にいる模様。
最後まで読んでからもう1度読み直すと、あちらこちらに伏線だらけでゾッとした。何度も何度も読み返して楽しみたい作品。
ギャグとシリアスのバランスも絶妙で、さすが『SKET DANCE』の作者さんです。
邪図
『世にも奇妙な物語』に限りなく近い読感の、1話完結オムニバスホラー。
絵がピカソみたいで読む人を選びそうだけど、作品の世界観にピッタリな独特の下手さが怖さをめっちゃ引き立てている。
人間の感情が色で見えるようになる少女の話とか、マジで夜に読んで後悔した。たった10ページほどの短い話だけど、ラスト1ページで首から足の指先まで一気に粟立ったの分かったわ。
魔人探偵脳噛ネウロ
『暗殺教室』作者のデビュー作で、「謎」を食べる魔人と大食いJKコンビがおりなす一風変わった探偵物語。
『暗殺教室』もそうだったけど、この作者は人間(時には魔人や超生物)の内面的な成長を描くのがホントに上手い。謎にしか興味のなかったネウロと、探偵として自信を持てなかった弥子。ふたりの成長と、併せて深まる絆にグッとくる。
逆風強め、でもハマれば強いデスゲーム系。
ラブデスター
タイムリミットまでに真実の愛を見つけて告白成立させることが生還条件、失敗or時間切れはそのまま爆死のデスゲーム。
ジャンプ+で連載が始まったときは「はいはい、またデスゲームものか」と逆風が強かったのに、終盤からの追い上げ人気がすごかった。
わたしは最終話の1話前でめっちゃ泣いた。あんなに美しい「月がきれいだな」の前には夏目漱石も完敗。
リアルアカウント
SNS×デスゲーム。「そのいいね、本当にいいねと思ってる??」とか、承認欲求と欺瞞まみれのSNSユーザーたちが泡吹きそうなデスゲームとセリフが目白押し。原作担当、とにかく人間の闇描写が上手くて毎度ゾクゾクします。
なんと表せばいいか分からないので、とりあえずヒューマンドラマ系。
ちひろ
元鬱OLの風俗嬢・ちひろの人生録。風俗嬢が読んだら病むマンガNo1ってどっかで聞いた気がする。
ちひろさん
『ちひろ』の10年後、小さな港町のお弁当屋さんで働きながら自分らしくのびのび暮らすちひろの今を描いた『ちひろさん』。
ネグレクト気味で愛に飢えた男児、いい家族風の家族に疲れた女子高生、比較癖が強くてなにを頑張っても満たされない頑張り屋の女性。
あらゆる人物たちが、ちひろさんの生き様や言葉にハッとしたり癒されたりする、ちょっとした生き方バイブル本だと思う。
うさぎドロップ
おじいちゃんが残した子ども・りんを、30歳の独身男ダイキチが引き取って育てるお話。まだ幼かった頃の天才子役・芦田愛菜ちゃんが実写映画でりんちゃんやってたね。まだ読み始めだけど、とりあえずマンガのりんちゃんがめっちゃかわいい。
メタモルフォーゼの縁側
「このマンガがすごい!2019」のオンナ編第1位。
「夫を亡くした75歳女性と書店バイトの女子高生が、BLマンガを通じて心を通わせる」というあらすじを見て即買った。買ってよかった。
BLマンガを初めて読んだ75歳女性が、男の子同士でキスする描写に「あら、あらあら////」と頬を赤らめるシーンがとってもキュート。世代の離れた彼女がBLマンガを否定しなかったことに、JKともども私まで安心してしまった。
凪のお暇
「空気、読んでこ!」というセリフと、空気を読みすぎた女性が会社で過呼吸になるシーン、やたら広告で流れてきた記憶がある。試し読みしてすぐ全巻買った。
空気を読み、世間体を気にし、自分を持たずに生きてきた凪ちゃんが、会社を辞めてボロアパートに引っ越し、周りの住人たちと関わりながら自分の人生を取り戻そうとするお話。共感と応援の気持ちが溢れるよ。
元彼のモラハラ男・シンジに「でもシンジは凪ちゃんのことが本当は大好きなんだよね」と同情する読者も多いそうだけど、不器用だから「ブス」と言っていい道理はないぞコラ。
甘々と稲妻
妻をなくした男性教師と、その愛娘つむぎ、そして女子高生の小鳥、この3人がひょんなことから始まった「ごはん会」を通じて仲良くなっていくホコホコ話。優しいひょろ眼鏡の犬塚先生がめっちゃタイプ&つむぎが可愛すぎて読んでます。久しぶりに紙のコミックで全巻揃えた。
忘却のサチコ
今年読んだマンガのなかで1番愛しい&応援したくなる主人公が、このサチコ。
結婚式当日に相手に逃げられた編集者のサチコが、そのつらみを忘れさせてくれる至極のグルメを求めて彷徨う、グルメ?ラブコメ?おしごと?マンガです。
作家にメールする際わざわざイスに正座する、融通のきかないド真面目キャラ。そんなサチコが、美味しいグルメたちを前に我を忘れて昇天する顔が最高。
やっぱりジャンプ、王道バトルマンガ
鬼滅の刃
登場人物たちにとことん惚れて集め始めたマンガ。
人喰い鬼とのバトルなのでエグさや悲しさはあるのだけど、とことん優しく慈愛に満ちた長男キャラ炭次郎、呆れるほどヘタレのお笑い担当だけど実はめっちゃ強い善逸(めっちゃ好き)、戦闘バカで人の名前を憶えない伊之助。もうこの3人を見続けたくてコミック買ったよね。
作風はシリアスだけど、ちょこちょこと笑いを散らしてくるのでニクい。あばら骨折をガマンする炭次郎の「長男だから耐えられた! 次男だったら耐えられなかった!」などの名言もあるよ。
僕のヒーローアカデミア
コテコテのありがち王道シーンなのに、第1話、オールマイトがデクに「君はヒーローになれる」と言うシーンでいつも目から熱い液体。
『暗殺教室』と同じく、クラスメイト全員の性格や魅力がちゃんと伝わってきて愛せるのがいい。そして「うららかお茶子」はこの世で一番かわいい名前&キャラだと思う。お茶子ばっかり見ちゃう。つゆちゃんも見ちゃう。
双星の陰陽師
この作者さんの、絵とギャグとマンガの見せ方がかなり好き。「全部まとめて祓ってやるぜ!」みたいな厨二っぽいセリフもけっこうあるけど、バトルシーンのカッコよさを見ると納得感ある。「新世紀の神になる」なんかも、夜神月じゃないとマジ寒いだけだからな。そういうやつです。
なんだかんだ好き、ラブコメ系。
3D彼女リアルガール
学園モノのラブコメなんかもう2度と買わないだろうと思ってたのに、やっちまった。しかも大人買い。
理由はキャラデザ。オタクのつっつんと嫌われ美少女の色葉、の、見た目とピュアさと不器用さが不覚にもどストライクだったんだ。
展開は、もうそれはそれは学園モノのラブコメ。でも久々に見ると新鮮なときめきがあるね。不倫マンガばっかり読みがちな同年女子たちに勧めたい。
深夜のダメ恋図鑑
女3人が夜な夜な集って、素晴らしい語彙力でダメ男たちをバサバサ切り捨てるお話。女性に無謀すぎる良妻賢母ぶりを求める男への「お前との結婚って地獄かよ」とか、もうどこのスカッとジャパンかよ。
女サイドだけが一方的にグチグチやってる展開にならないよう、ちゃんと男視点用のこじらせ男性キャラも出てきてバランスとってる。
恋は雨上がりのように
作中いろんな意味でたくさん雨に降られるも、読後にはちゃんと心が晴れる、総じて素晴らしいマンガだった。人間が前を向いて生きていく話だった。
女子高生が45歳ファミレス店長に恋するストーリー、とだけ聞いて「どうせおっさんの都合いい妄想みたいな話だろ」と否定するクラスタ、ちょっと今すぐ10巻セットで買って読んでくれ。これ、そんな、単純なやつじゃ、ないから!
きみはペット
ペット買いたくなった。わたしの家にもモモください。
ただすみれちゃんと一緒にいたいからペットやってるんだよ、と言えるモモの真っすぐな愛情に、すみれちゃんの元カレともども胸打たれたわ。そして元カレ、浮気の理由を「すみれちゃんがハイスペすぎて劣等感」とか相手のせいにすんじゃねぇ。
のぼさんとカノジョ?
とある事故物件で、幽霊の女の子と男子学生がなかよく同居生活を送るお話。ホラーみ皆無のほのぼのラブコメ。よく考えると切ないのだけど、その辺は最後に全部回収してくれます。
ホワイトボードで会話ができて、おいしいご飯つくってくれて、マッサージもしてくれて、宅配まで受け取れる、そんな幽霊だったら男女かまわず私も同棲したい。
来世ではちゃんとします
「5人のセフレとセックス三昧の桃ちゃん。隠れ処女のギャル梅ちゃん。メンヘラ女子にモテまくるヤリチン松田くん。処女としか付き合えない林くん。風俗嬢にガチ恋中の檜山くん」
このシンプルに事件な登場人物紹介が好き。この同僚5人それぞれが織りなすこじらせ恋愛模様を描いた4コマ漫画集です。桃ちゃんよ、表紙でかわいいキョトン顔して電マを持つな。
今年はとにかくギャグにハマった1年でした。推しギャグマンガ
貧乏神が!
2018年ギリギリもギリギリ、師走にドハマりした。アニメも見たしエンディング曲『恋暴動』は毎日10回くらい聴いてる。ありがとうジャンプラ無料公開。
スーパーラッキーJKと貧乏神ガールのバトルギャグ、と見せかけてどこかの誰かが言ってた「元祖軽めの百合マンガ」も否定できない。ギャグとパロディのレベルが馬鹿馬鹿しくも異様に高い。JK市子の人間的成長ストーリーでもあり、しっかり泣き所もあるよ。
青春兵器ナンバーワン
ジャンプ+で「無料で一話ずつマンガが読めるマンガコイン」を、この作品でほぼ使い果たした。地球を滅ぼす力を持った兵器が、ただ青春したいために研究所を脱走して学園生活を送るお話。
この兵器たち、すごい強いけどめっちゃかわいいし、なにより全員狂ってて笑う。そして、どう見ても怪しい兵器たちが続々転校してくるのに、一切の疑いも持たず友達として受け入れていくクラス&平和な世界になごむ。
いぬまるだしっ
下半身丸出しな男児・いぬまるくんの幼稚園ライフ。「お下品な幼稚園児」という、すでに国民的人気アニメが獲得しているポジションを果敢に取りにきていてすごい。なおクレしんよりは青年向け。元気が出ないときに読んでめっちゃ笑わせてもらった作品です。
トマトイプーのリコピン
『いぬまるだしっ』の大石先生が描く、サンリオっぽいキャラたちのふわふわファンタジー、と見せかけた社会風刺ゴリゴリのブラックギャグ漫画。
かわいい動物たちが集まる場所の名前が、森の友だち学園、略して森友学園、みたいなやつ。NHK集金の闇にもふれてたよ。
悪魔のメムメムちゃん
おっぱいを見たら泣き出すレベルのポンコツ淫魔・メムメムちゃんが、人間の男性から魂をもらうためにエロ奮闘する話。言っておくけどビックリするほどエロみがない。
絵がとてもかわいいので目が逸れがちだけど、時々そこそこマニアックな性癖が出てきて作者のこだわりを感じる。
みどりのマキバオー
幼い頃に「はしれ~はしれ~マキバオー♪」という歌を聴いていたこと、鼻の穴が大きな馬が「うんこたれ蔵」と呼ばれていたことだけ記憶にあるけど、マンガは今年初めて読んだ。ら、なにこれ、めっちゃ熱くて面白いバトルマンガじゃん。
絵がギャグすぎてシリアス感はないけど、ライバルとの死闘、ジョッキーや調教師との絆、そして生き別れた母馬との涙の再会などなど、王道ジャンプのドラマがいっぱい詰まった名作です。
斉木楠雄の災難
厨二キャラの海堂くんだけで1記事書けるくらい好き。
中間管理録トネガワ
『カイジ』の名ヒール・利根川を500倍愛するためのスピンオフ。中間管理職って大変なんだなって思った。利根川はいい上司だった。
剥き出しの白鳥
成績優秀、容姿端麗、外交官の父を持つ優等生、その実ゴリゴリ露出狂な男子高生の話。は?
『露出狂』という狂ったテーマで、ここまでクリーンに、かつこれほど本格的なバトルギャグが描けるのだと誰が予想できただろう。
「オー裸(オーラ)」「裸針盤」「全裸一脱ごう会」など、初見の露出ワードがナチュラルに続出して”裸”がゲシュタルト崩壊する。裸がゲシュタルト崩壊とは。
とけだせ!みぞれちゃん
冬しか存在できないはずの雪女・みぞれちゃんが、ピュアな女児や姉御の力を借りて夏を楽しむほっこりコメディ。
みぞれちゃん、あの手この手で炎天下の外出を試みるも、あの手この手で毎回そこそこホラーな溶け方してる。そこに巻き込まれる女児が毎回かわいくて好き。
地球人間テラちゃん
上のリンクから全話無料で読めるよ。読んで。わたし何回読み返したか。
テラちゃんは地球です。テラちゃんが熱がると地球の温暖化が進み、吐き気を催すと海面上昇します。
この設定がツボすぎて、沖縄で付き合っていた元カレに当時「テラちゃんの鼻くそって金塊なんだって!!」とスクショして送りつけるなどしていた。いろいろ思い出深い作品です。
恋するワンピース
尾田雄一郎も絶賛のスピンオフギャグ。「山本海賊王(ルフィ)」という主人公のキラキラネームもすごいけど、裏主人公たる「中津川嘘風(ウソップ)」の名前、あと顔の輪郭も相当すごい。このウソップに対して「親、どんな精神状態で名前つけたの??」とキレキレのツッコミを入れるのがナミ。
嘘風がやらかして、ナミちゃんがツッコみ、ルフィがずっとにこにこオロオロしているのが本作のベース。いちおうナミとルフィのラブ要素もあるよ。恋するワンピ。
で、これ書き終わったの12月26日。ここまで11357文字。やり切った。クリスマス撃破。
来年も来年とて、雨の日も風の日も、健やかなるときも病めるときもクリスマスにもマンガにお世話になる所存です。
真崎
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