こんにちは。
ソプラノの東城里奈です。
組んでいるトリオResonanCeの三人で、
合宿に行ってきました。
7月6日の演奏会の稽古、そしてさらに親交を深めるため…!!
(既に仲良いんですけどね)
たった三人で合宿をする、と
きっとゆるゆる、だらだらとしてしまうのでは?
という懸念がありましたが、そんなことはなく!ずっとずっと音楽をしていました。
音楽稽古の時間、それぞれの自主練習の時間、それから演奏会に向けた立ち稽古(今回は特別!)…今後の展望……etc...
尊敬する音楽家たちと共に丸三日過ごしたのですが、ものすごい刺激を受けました。
「休憩がてら、好きにしてていいよ~」って言ってるのに「ピアノ使っていい~?」と軽く言い、ノンストップで大曲を弾き続ける大内に戦慄したり、
本当にピアノ専攻なのか疑いたくなるほどヴァイオリンでいい音を出し続け、即興演奏をするのに「3分かな?」と指定するとほぼ3分で演奏をまとめる渡邊に戦慄したりしました。笑
《自分にとって音楽とは》
そんなことをじっくり語り合ってみる時間もありました。
「音楽がなくなったらたぶん死ぬと思う」
即答の二人です。
私は、どうかな。
私も「死ぬ」と思っていたけれど。本当のところで考えてみたら、たぶん私は死なないと思うのです。
普通に、生活していけると思う。むしろ、解放されて楽になれると思う。
歌に限らず…?ソリストとしての宿命ですが、選ばれなければ、ステージに立つことも出来ない。好きなのに、それだけじゃダメだって。聴いてほしいのに、そのチャンスさえ与えてもらえない。
大体がそんな感じです。
そんな、好きだって言ってるのに振り向いてくれない人、嫌いですよこっちだって。
いや、大好きなんですけどね。
歌をやってるから、わたしは自分でいられるし、歌をやってるせいですごく嫌な思いをします。しかし、ステージに立てたなら…立派なホールなんかじゃなくても、ただ人前で歌う機会をもらえたら、嫌なことなんて全部吹っ飛びます。
歌を歌う自分と、歌を歌っていないときの自分は、解離しています。
今この文章を書いているのは卑屈な自分。
私は、歌っているときの自分が一番好きです。
ResonanCeにいると普段の自分も、ちょっと好きになれそうなのです。
メンバーは真っ直ぐな人達です。眩しいほどに。
でも。全員真っ直ぐで素直な人だったら、そんなの面白くない。白い絵の具に、一滴に満たない黒を垂らすのが、私の役目だと思っております。
真っ直ぐと言っても大内も渡邊も、全く違う方向に真っ直ぐなんですが(笑)
全員別の方向を向いているのに″共鳴″するのがResonanCeです。
改めて、いい名前つけたなぁと。
一緒にいると、色んなことを思います。
7月6日の演奏会は、Dreamingを聴いて、二人の"音"を想像しながら物語を作りました。
合宿三日目には本番の会場でリハーサルをさせていただきました。一生懸命想像して作ったのに、二人の演奏はそれを軽く越えてきました。
去年だったら、心折れてたんでしょうけど。今年は、折れません。
私も、一人の音楽家として
心を動かす演奏を、きっとしてみせます。
(ちょっと成長したぞ。)
ResonanCeからのお知らせではなく、
私個人としての想いなので
演奏会のお知らせは載せません。
がんばります。
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