落語コーディネーター菊池明美の公式ブログ

幼い私はいつまでもぐるぐる回るビニール製の水槽の中を覗き込みます。
その小さな手には紙のこよりのついた針を水の中に落とさないように強く握りしめています。

いつまでも飽きずに宝石のようなヨーヨーを眺めています。

傍らの母はしびれを切らして「早く取ってね！」と、幼い私の手をとり無造作に針を水の中にいれてしまいます。

針に付いた紙縒りは無残に切れてしまいます。

いつまでも大泣きしていると一番可愛いくて一番大きなヨーヨーを母がすくいます。

あっという間に私は
「泣いた烏がもお笑う！」