もしも、人間が樹木だったら、どうなる？

どこに生まれるかで人生が決まる

樹木などの植物にも意志があるということを聞きます。

樹木などの植物に触れていると心安らぎますし、植物も愛情を持って育てればよく育つとも聞きます。

なので意志はあると思いますが、人間みたいに面倒臭く悩んだりするような意志ではない気がします。

もし、人間が樹木のように生まれ、生えたその場所で一生過ごすことになったら耐えられるでしょうか？

壮大な草原で暖かく太陽が降り注ぐ場所ならいいですが、どぶ川のほとりの日の当たらないところに生えでもしたら最悪です。
移植してもらわない限り、一生をそこで過ごすことになります。

嫌いな隣人がいても逃げられません。
一生枝を擦り合わせて生きていくのです。

そういう意味では樹木はどんな過酷な場所で生まれても、それを受け入れざるを得ないわけです。
そこで最高の人生を生き抜こうと思うわけです。
まあ、他の良い環境を知らないというのもあるでしょう。

風が吹こうと、動物が来ようと、微動だに出来ない。
ただ、ただ耐えるだけ。
逃げることは出来ないわけです。

恋愛もない。
遠く顔も見たこともないパートナーに種を渡すだけです。

なんとも言えない生きざまじゃぁないですか。

本当にどこに生まれたかで人生が大きく変わります。

樹木に比べれば、人間の生まれた場所（環境）なんて要素は小さいものだと感じます。

動く足があっても樹木のように動けない人間

樹木に比べれば、はるかに自由に動ける人間。
もう何でも出来てしまいそうです。

そんな動ける足を持つ人間なのに、社会の中では樹木のように動けません。
もちろんどっしり根を張ることは大切です。
でも、思考が根を張って動かなくなっている人は多いのではないでしょうか。

特に会社員であれば、その自由の制限度は樹木の様です。
会社と言う場所に根を張って、動けなくなっている。

自分は他の場所へは行けないと決めつけてしまっている。
でも、あなたは樹木ではありません。
二本の足があるのです。
どこへでも好きな場所へ行っていいのです。