明日への扉・・・。 | ショピンの魚に恋して ☆羽生結弦選手に感謝を込めて☆

ショピンの魚に恋して ☆羽生結弦選手に感謝を込めて☆

清冽な雪解けの水のようにほとばしる命の煌めき・・・
至高のアスリートにしてアーティスト、
羽生結弦選手を応援しています。

ス・ゴ・イ~ 爆  笑ニヤリおねがい

 

ファンの皆さんは、地元のデパートに結弦展招致のリクエストをされたり、問い合わせをされたりしていらっしゃるみたいですね。なんとかならないのかな~。

 

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さて、山口で2歳の男の子を見つけ出したスーパーボランティアの尾畠さんの夢の一つが、「沖縄県の洞窟(ガマ)で戦死者の遺骨を収集すること」であるという記事を先日、ご紹介させていただきました。

戦後70年以上が経過しましたが、昭和27年から始まった戦没者の御遺骨収集活動は今も、厚生労働省監督のもとに続いているそうです。

海外戦没者約240万人のうちの約半数(約128万柱)の御遺骨が現在までに収容されているそうです。

 


gettyimages

 

昔々、南太平洋に浮かぶとある激戦地を訪問しました。そこには日本と、そしてアメリカの慰霊碑がありました。

小高い山の上で日本の慰霊碑の前に立つと、つい今しがた通ってきたジャングルをちょうど見下ろすことになります。

今も鮮明に覚えているのは、あの山の上の恐ろしいほどの静寂です。どこからともなく赤とんぼが現れ、私の周りを飛行していました。

眼下に広がるジャングルから風の音に乗って、水を求めて熱にうなされ、マラリアで亡くなった大勢の方々の声が聞こえたように感じました・・・。

語り部の皆さんも御高齢になり、その貴重な声を聞く機会がこれからどんどん失われていくことでしょう。

忘れない、風化させない、ということは、今の私たちができる一番の供養かもしれません。

テレビのバラエティ番組で大食い選手権をたまたま目にすることがありますが、やはり辛くてチャンネルを変えてしまいます。生きるために必要な量以上に、口にする必要があるのかな、と・・・。苦しんでまで無理をして、口にする必要があるのかな、と思うのです。

食べ物を口にするということは、有難くて幸せなことであって、苦しいことではないはずですよね。苦しみながら食べる人を見て、「笑う」という感覚も私にはどうも理解できません。

かなり前に出版された1冊の本を思い出しました。

昭和二十年、鹿児島の知覧から陸軍の特別攻撃隊四百数十機が飛び立ち、沖縄周辺のアメリカ艦隊に向けて突撃しました。

爆弾を抱えて突撃するという悲壮な作戦に「志願」したのは、二十歳前後の・・・今、フィギュアスケートでちょうど華々しい活躍をしている若いスケーターさんたちのような年齢の若者たちでした。

特攻隊で戦死した若者たちには御遺骨がありません。遺されたものは遺書のみです。

「いつまでも、いつまでもお元気で」

知覧特攻平和会館

切なく、やるせない本です。彼らが散った大海原の美しい写真がたくさん掲載された小さな本ですが、思い悩むと時折眺めています。

「御母様 いよいよこれが最後で御座います。

 

小さい時より御母様には御心配ばかり御掛けして来た私ではありますが、今こうして出撃命令を受取って見ますと何だか一人前の男になった様な満足感が全身を走ります。

 

いよいよ一人前の戦闘操縦者として御役に立つ時がきたのです。前にも書いた通り一家の名誉にかけても必ず必ず頑張ります。

 

御優しい、日本一の御母様・・・。」


「兄は特別攻撃隊員として太平洋の防波堤になるために征くことになった。今まで少しも兄らしいこともせず許してくれ。強く優しいそして朗らかにお母さんや姉さんの教えを良く守って兄さんの分まで孝養をつくしてくれ・・・。」

「母はいい 母ほど有難いものはない 母!母!」

「今更に我が受けて来し数々の人の情けを思ひ思ふかな」

「母上、お元気ですか。永い間、本当に有難うございました。われ六歳の時より育て下されし母。継母とはいえ・・・慈しみ育て下されし母。有難い母。貴い母。俺は幸福だった。遂に最後まで『お母さん』と呼ばざりし俺。
幾度か思ひ切って呼ばんとしたが、何と意志薄弱な俺だつたらう。母上、お許し下さい・・・。」

 

戦争に対する怒りと、純粋な若者たちへのやるせなさと、なんとも言えない気持ちになります。

 

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苦しかったり辛かったりすると、つい自分のことにだけに関心が向きがちですが・・・自分のことばかり見つめていると、どんどん苦しさは増していくものかもしれません。

そんな時、ほんの一時でも、周囲を見まわしてみたり、社会に目を向けてみたり、あるいは戦時下の出来事に思いを馳せてみると、少し心が解放された気持ちになれるんですよね。

他の誰かの悲しみに、自分の悲しみが同調したとき、そこに苦しさから一歩抜け出す扉が開くものなのかもしれません。

皆さんの明日が、そして結弦くんの明日が、穏やかで幸せな一日となりますように。

 

 

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