「尊敬される職員を育成する」ための手順としては、

 

 

幹部職員(部・課長)の意識の統一が最初の一歩となります。
 

一般職員は、幹部の一挙手一投足に注意を払って見ています。見ないようで見ていると考えて間違いありません。

 

即ち、職場の雰囲気は幹部職員が作っているのです。

 
 
 
 

言葉をかえていうとするならば,職場の意識の統一ができないとき、その責任は職長にあるということでもあります。

 

そこでまず、幹部職員がこの提言”あるべき姿”を自らの意識に落とし込むことが必要となります。

 

幹部職員の一日一日の言動が”あるべき姿”そのものであり、一般職員のお手本となる必要があるのです。

 

従って、幹部職員に限定した”あるべき姿について検討する場”がどうしても必要となります。

 

その場では、

 

この提言の一つひとつについて、

 

・同意できるか、

・同意できるとしたら、次にはどのような行動をとるべきと考えるか、

 

徹底的に討議し、

 

『そもそも、公務員の仕事・職責とは何なのか』

『公務員は、何のために存在しているのか』

『公務員の使命とは何なのか』

『今、なぜ、このような考え方が必要なのか』

 

を、納得できるまで話し合い、全員の意識の統一をはかります。

 

政治の世界では、”総論賛成、各論反対”ということが当たり前のようにまかり通っているようですが、”総論賛成、各論賛成”にまで、意識を統一させることが必要です。



 

(追記)


ここまで「市職員のあるべき姿」について述べてきました。

 

 

かいつまんで要点を述べるとするならば、

 

・羨ましがられているようでは駄目だ、住民(納税者)が納めた税金を収入源としているのだから、尊敬されないといけない。

 

・そのためには、

 

①志を高くもち、

②住民サービスの向上が仕事だと認識し、

③職員一人ひとりが資質の向上に努めること、そして、

④いわゆるお役人気質から脱皮し、民間企業にまけないくらいに仕事を行ない、

⑤全国の市町村のお手本となる市政を目指す

という方向で日々精進する、との提言だといえると思います。

 

 

この時点で一通りの仕事を終えたといってもよかったのですが、やはり、実現していただかないとせっかく10人もの委員が集まった意味が無いと思い、具体的な(実現のための)ステップを考えてみました。

 

そして、それを、「提言の実現へ向けて」と記して付け加えました。

 

この「実現へ向けて」は、職員(特に幹部職員)にとってはかなり厳しい内容となったかもしれませんが、(倒産が無いお役人の世界に対する提言なので、)このくらいのことは言ってもよいだろう、と自分自身を納得させて盛り込んだものです。

 

 

上記文面の「公務員」「職員」を「自分自身」に置き換えて読んでみると、けっこう厳しいものであることをご理解いただけるものと思います。