異常な梅雨前線の継続に漸く終止符が打たれた。
関東甲信越の梅雨明けが高らかに宣言されたものの、それは言うなれば酷暑の始まりを意味するものでもあった。
しかし、厳密に言えば既に酷暑は始まっていたのだ。
今日はその暑さがさらに先鋭化していた。
熊谷でも36℃を叩き出したそうだ。
漸く熊谷が熊谷らしくなる時が来たのだ。
この暑さならば、きっとラグビーボールも破裂するに違いない。
そして、刺すような暑さと打って変わって劇的にやって来る猛烈な夕立。
黒雲を裂くような強烈な閃光と雷鳴は、堅牢な建物の中にある職場にいても震え上がらせる迫力を持っていた。
子供たちは既に夏休みに入っている。
漸く夏らしい諸条件が整って、疑うべくもない夏がやって来た感じだ。
これから毎日、猛暑日が続くだろう。
そこにはどんな安らかな気休めも存在しやしない。
外は常に、室内であっても常に生存出来るか出来ないかの瀬戸際に追いやられる。
そんな手加減なしの暑さが続く。
私を含めてこれからの暑さを乗り切るれるかどうか、幸運を祈るしかない状況である。