人の役に立てるならお手伝いしようとお思いの方も多いと思います。そこで今回は、髪の毛の寄付についてです。

自分の髪を寄付できるヘアドネーション

去年仲の良い友達とその娘さんが、長く伸ばしていた髪をバッサリと切ってイメージチェンジしました。

娘さんは去年結婚式を挙げられました。挙式に合わせて髪を伸ばしていたようです。
式も滞りなく済み、まもなくボブになった娘さんに「イメチェンしたの?」と言ったら「髪を寄付したんです。」と返事が返ってきました。

よくよく聞いてみると「ヘアドネーション」という無償で髪の毛を寄付するところがあるのだとか。これまで知る機会がなかったもので、早速調べてみることにしたのです。

自分の髪を寄付できるシステム

ヘアドネーションとは病気で髪の毛を失った18歳以下の方に提供する医療用のウィッグの、元となる髪の毛を無償で寄付するというものです。

おしゃれ用のウイッグでも結構なお値段がすると聞きますが、医療用のウイッグとなると数十万もするようです。(ストレスで髪が抜けて医療用ウイッグを買った友人が「とても高かったから自分が死んだら棺桶にこのウイッグを入れて貰う」と冗談を言ってました。それくらい高価なんですね)

病を患うと体だけでなく心のストレスもかかります。治療には体力も気力も必要となるでしょう。当然ながら治療費もかかり、その上に自費で医療用ウィッグまで買うとなると相当な負担です。
それを一部でも負担することができるなら受け取る方にも喜んで頂けるでしょうし、寄付する側も大変意義のあることだと思います。

海外で始まったというヘアドネーションですが、日本では芸能人の寄付から知られるようになりました。近年やっと拡がりつつあるようです。



娘のヘアドネーション体験談

先日娘がヘアドネーションし、写メを送ってくれたのでレポートします。
娘はけっこう長く伸ばしていて、このくらいまでありました。

それをいざ切る時は、こう束ねられたそうです。

そして、バッサリ!と、こうなりました。

髪を切ったらこのくらいです。

この後きれいなボブに整えてもらい、ヘアドネーションは終了です。
娘の感想ですが、

「ここまで伸ばすのが大変だった。シャンプーもドライヤーも手間がかかるし、何度もやめようと思ったけど、ヘアドネーションまで我慢!!と思って頑張った。
今やり終えてすごいスッキリ、誰かの役に立てて嬉しい!」

だそうです。
コテで巻き髪にしたりしてたので髪は傷んでいたはずですが、快く受け取っていただけたのも娘は嬉しかったようです。

ヘアドネーションの意義

ヘアドネーションがどのような意義があるのかは、おおよそ次に掲げるものに要約できるのではないでしょうか。

1、医療用のウイッグが無償で提供できるので、ウイッグが必要な子供たちを励ますことができる。
2、社会貢献がしたいと思った時に費用も掛からずに社会貢献ができる。
3、ロングヘアーを切る際にその髪が無駄にならず役に立てる。

日本でも2009年にヘアドネーションの団体ができて寄付しやすくなりました。長い髪をバッサリ切ることがあれば、ぜひその髪を必要とする人に提供されてはいかがでしょうか。

JHDACの詳細はこちら

私も賛同し、現在髪を伸ばしています

ヘアドネーションとして提供する髪は、くせ毛があってもカラーリングしていても大丈夫です。ただし切った髪の長さは、最低でも31センチ以上必要ということです。

また、ヘアドネーションに賛同し、そのようにカットして下さる美容院を探さなければなりません。まだ今の所は残念ながら、どこの美容院でもやってくれるというわけではないのです。(JHDACのホームページに全国のヘアードネーションに賛同する美容室が紹介されています)

ヘアドネーションの事を知り、私も昨年から切らずに伸ばしています。いきつけの美容院でヘアドネーション用にカットしてもらうことも了解を得ています。
でもショートヘアからヘアドネーションに使える長さまで伸ばすには、まだまだ掛かりそうです。
気の長い話ですが、こんな私の髪の毛でも必要としてくれるお子さんがいるのなら、頑張ろうと思います。

もしあなたがロングヘアでばっさり切る予定があるのでしたら、ヘアドネーションをぜひ一度考えてみてくださいね。