一升瓶、日本の大盛り文化の先駆け

一升瓶って、世界の中を見回してもなかなかないじゃないのかなぁ1.8Lも入っているんだから。

がぁどした
大阪府大阪市西淀川区柏里3-1-41 塚本駅のれん街内
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270302/27019689/

アルコールなどを2L近く入る瓶で販売する。これはなかなかないことです。シャンパンなんかのバカでかいものをレースの表彰式の時に見ることがありますが、あれだって一升瓶プラスアルファぐらいで、よくよく考えて見ればそんなに驚くほどのことでもない。

日本酒であれば、あるコード度数が低いのでまだわからないでもないが、焼酎ともなれば40度を越えるお酒をこの分量で販売するんだから凄い。また、ソースや醤油などもこの一升瓶に入れて販売されていることを考えると日本の液体食品業界では大きな存在感を示しているわけです。

これには、日本ならではの文化があるのではないかと思います。

説1は、徳利などの器の文化です。
海外のお酒は高級ワインを除いて、瓶からそのままグラスにすすぎ入れるというものが一般的なのでしょう。しかし、日本はその間を埋める器があります。ちょっと考えれば、一升瓶が先か?徳利が先か?という疑問は出てくるような気もしますが。。。ま、そこはいいとして。

説2は、高い瓶技術が日本にはあったということです。
明治時代、ガラス職人が自分の技術の高さを示すものとして瓶の大きさがありました。当時、海外から比べても日本のガラス細工の技術はかなり高かったので、大きな瓶を作る技術競争が加速して、この大きさになったとのではないかと思います。

説3は、日本人は仲間と一緒にお酒を飲む文化であるということです。
一升瓶の栓は、コルクの栓をポンッと叩き入れるだけなので非常に簡単です。これは、大容量の割には再利用を考えていないと言うことではないでしょうか。となると、あの量を一回に飲むということですから、たくさんの人達と一緒にお酒を飲むことになるんだと思います。蕎麦屋や仕事場の土間に座って皆で盃を酌み交わす光景が目に浮かびます。

時代劇なんか見ていると、日常的に蕎麦屋さんなんかでお酒を飲んでいる。。。遠山の金さんは昼から。。。光景をよく見たりしますが、庶民は日常的にお酒を飲むことは少なかったんじゃないかな〜と思ったりします。酒=祭りとか、酒=桜、酒=月とか、そういう特徴的なタイミングで嗜んでいたのでは。そして、それは多くの人と一緒に楽しむようなスタイル、そして、そこに一升瓶。それであれば、諸外国の方たちよりも平均的にはお酒に弱い人が多いということもうなずけるような気がします。

とはいうものの、毎日飲んでしまう自分がいるわけですが、ちょっと控えようかなぁ〜と思う今日このごろです。色々やりたいことがあるのに、一杯飲んじゃうと全部飛んでちゃいますからね。

「お酒は嗜むもの」。。。かな。


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