■N国問題総集編②「立花孝志=松野行秀」の法則 | 高澤 一成 「真の哲学者とは」

高澤 一成 「真の哲学者とは」

■哲学・社会学・社会思想に基づく「社会衰退の克服論」
■成人道徳教育(啓蒙)の必要性と、道徳と自由の両立

 

12月7日 N国問題総集編、ゴーン逮捕に続く「年末のXデー」ある? 

/「立花孝志=松野行秀」の法則!? 
 

■「立花孝志=松野行秀」の法則  

 「ゴージャス立花」のススメ  松野行秀との意外な共通点


   

 立花孝志氏と、元沢田亜矢子の夫でマネージャーだった松野行秀氏には驚くほど共通点が多い。
 

・共に180cmの長身、面長
・共にバリバリの業界人
・共に「1986年」入社・入局 (東宝芸能・NHK)
・共に大物女優・大物女子アナをマネージメント

・共に自らの女性問題を暴露
・共に弁護士ではないが、法律に詳しい

(松野氏は司法試験を受け、立花氏はNHK相手に数多くの裁判を経験)
・共に「さらし者系芸能人」
・共にジャーナリスト
・共にうつ病を抱える
・共に歌うことが好き 

・共にプロレス、私人逮捕で格闘好き

・共に人気プロレスラー・大物芸能人と、炎上商法的にケンカ

(松野氏は大仁田厚と、立花氏はマツコ・デラックスとケンカ)

 

 今のネット上の言論の風潮は「立花、許すまじ」であり、立花氏自身、52万人もの登録者を抱える大人気ユーチューバーであるにも関わらず、批判が殺到して炎上してしまうため、コメント欄を閉鎖している有り様である。

 

 立花氏は突如参院議員を辞め、勝ち目のない埼玉補選に出て(本人は勝てると思っていたのだが)、前埼玉県知事である上田清司と一騎打ちをしたり、山口真帆さんの名誉を傷つける動画を拡散したり、マツコ・デラックスに集団訴訟を起こしたり、さらに4億円の借金をしているのにキャバクラで豪遊したり、見た目だけで、若い女性ばかりを衆院選の候補者にするなど・・・立花氏を普通の政治家として見れば批判したくもなるのだろうが、私個人は「立花孝志は松野行秀に近いタイプだ」と思っているから、さほどの怒りも沸いてこない(無論、周りで立花氏を支持する人はいなくなり、道徳的にも完全にアウトだが・・・)し、「もし松野行秀氏がN国党の党首なら、同様の政党になるだろう」と、容易に想像がつく。

 

 つまり、この二人はバブル全盛の同じ時代を生きた、商魂たくましい業界人であり、芸能界の人間である―。

 立花氏がいかに悪いことをしても、かつて松野氏がそうしたように、悪意があってやっているのではなく、「炎上商法のための話題性作りをしている」のだと。

 ただ、もしそうだとしても、結果的に人を傷つけているので、道徳家である私は批判せざるを得ない。

 

 

●提言その一 「立花孝志=松野行秀、緊急対談」

 

 立花・松野氏の両者に多くある共通点をテーマに、芸能界の裏事情を話し合っても面白い。

 そのためにはまず立花氏は、収益化できない今のチャンネルを放置して、「エンタメ、パチプロ、ジャーナリスト」として、政治を一切取り上げないで収益化できる、新しいチャンネルを作り、そして今のチャンネルで、新しいチャンネルへの登録を視聴者に促して誘導する最後の動画を作ることである。

 つまり今の1円にもならないチャンネルをやめて、収益化できるチャンネル(アカウント)を作った上で、そこに松野行秀氏をゲストに呼び、何回にも渡って、無数にある共通点をテーマに対談を重ねていくのである。

 ジャーナリストとして、再び私の作成した人物相関図で森友問題を取り上げてもいいし、実際本当にパチプロだけで生活していけるのかを検証するパチプロ動画にも多くの視聴者が見込まれるので、それを収益化することである。

 

 私が言いたいのは、国民の支持が一気にN国から離れたことによって、ホリエモンやDaiGoといったビッグネームとの共演や擁立は難しい。

 また、立花党首がいくら有名人に秋波(しゅうは)を送っても、豊田真由子、青島健太、清原和博と、立候補の要請は皆断わられており、球界復帰を目指す新庄剛志も当然難しい。

 だが松野行秀は、共演やその後の擁立も、快諾(かいだく)する可能性が高く、それでいて立花氏と同等の能力があって、かつ旬ではないものの、新庄・清原・沢尻に並ぶインパクトのある人物である。

 

 不謹慎なたとえかもしれないが、あくまで知名度で言えば、松野行秀氏との共演、擁立は、羽賀研二との共演、擁立に近いのである。

 

 

●提言その二 「N国再生について」

 

 今、立花氏は来たる衆院選のために、さらに一般の人たちから高利で莫大な借金を抱えてしまい、非常に危険な橋を渡っていると推測、推察する。

 そこで立花氏自身は、選対としての責任や各方面への謝罪の意味も込めて、一旦N国党を離れて政治家を辞め、そして政治家を辞めることによって、ユーチューバーとして復活し、収益化することに専念すべきである。

 4億4千万円の借金はとりあえず取りやめて、目先の1億5千万の借金を、政党助成金を使わずに返すことを私は期待している。

 そのためには、HIKAKINのような人気ユーチューバーに再び戻らなければならない。

 

 立花氏自身、自らの悪い印象と、選挙での落選や低得票率を危惧して、「N国党」をなくして「みんなの党」にすると言っている。

 だが、「N国党」を「みんなの党」にしてしまえば、立花氏がやってきたことは完全に水泡に帰す。

 いかに党の組織や人材が「みんなの党」に継承されても、党名がなくなれば、国民のほとんどから忘れ去られてしまうのは避けられないためである。

 ただ、浜田議員個人の経歴として、「元N国党」という名前が残るのみである。  

 

 個人的には、N国党の党首には末永ゆかり氏を推薦する。

 

 

(2019年7月  NHKから国民を守る党 末永友香梨 政見放送 愛知県選挙区)

 

 彼女は元リクルートで非常に真面目で有能であり、N国党員としての社会活動も積極的に続けており、さらには1児の母であり、美人である。

 つまり今の立花氏には残念ながら批判されるようなところしかないが、末永ゆかり氏は全く非の打ち所がなく、「全く批判されない無敵の人材」であるためである。

 それでいて立花氏に負けない発信力と行動力もある。

 

 また、彼女は参院選で愛知県から立候補しており、他の候補者が、ともすればふざけた政見放送をしているのに対して、非常に質の高い真面目な政見放送をしてネットでも評判を集めていた。

 そして、私がNHKの人間なら、多くの国民を敵に回してしまった今の立花氏は与(くみ)しやすいが、末永ゆかりが党首になったら、NHKにとってこの上ない難敵となる。

 

 もし末永氏が、同じ女性である高市早苗総務大臣と面会でもされたら目も当てられない。

 そうなったら、NHKそのものが今の立花孝志みたいになること間違いないのである・・・。

 つまり今のN国には、立花氏が「悪名は無名に勝る」のモットーで盲目的に進めてきた山口真帆に関する性的な拡散、マツコ・デラックスに対する集団訴訟、柏での私人逮捕、上田会長宅や予備校前で行われた街宣、党の中で訴訟をし合う内紛など、さまざまな悪行によって、「賊」、「パブリック・エネミー」といったマイナスのイメージがあるのである―。

 

 無論、現職の参院議員である浜田聡氏も真面目で有能だが、寡黙で大人しい人物で、みずにゃん氏から「演説が下手」と言われており、事実演説で何を話していたのか印象に残らず、地味なイメージは否めない。

 丸山穂高氏は全く論外である。

 

 社会派の末永ゆかり氏が党首となって、市民運動としてのN国党体制が始まれば、「ダーティーからクリーンへ」180度の路線変更が期待できる。

 また財政が厳しいN国党は、上杉隆幹事長に毎月100万円、丸山穂高に年1100万円も払っている。

 財政難という理由で、上杉氏との契約を解除、丸山穂高氏を除名にすれば、N国の財政は一気に好転する。

 

 無論、上杉氏は幹事長というか、広報や渉外役として相当優秀な人物だが、N国の現場を知らないし、年1200万円では割に合わず、むしろ彼もN国党で仕事をしたいというなら、「首長になりたい」というこだわりを捨てて国会議員になって、浜田氏のように党にお金を入れてくれないと困るのである。


 総務省によれば、「政党交付金の交付の対象となる政党」は、「(2)所属国会議員が1人以上、かつ、次のいずれかの選挙における全国を通じた得票率が2%以上のもの」なので、すでにN国には浜田議員がいるので、丸山氏を除名しても、大丈夫なのである。
 

 すでに確立している「末永―浜田」ラインで、N国は国政の場で活動し、その名を残すべきである。

 

  無論、「ヨッシー」こと渡辺喜美議員は、浜田聡氏をわが子のように溺愛しており、喉から手が出るほど欲しがっているが、ヨッシーとの会派「みんなの党」は維持しつつも、「みんなの党」には浜田氏の代わりに丸山穂高の1議席を上げることで勘弁してもらいたい。

 

 N国党がこれからも存続していくかどうかは有権者が決めることであるが、立花氏の友人としてのせめてもの提言である。


 

 

 

 

■12月24日 追記 

 

 私が立花氏を支持できなくなったのは、都民ファーストを思い起させるような、露骨な言論統制である。
 

 N国党に対して感情的なしこりがある、ちだい氏やサーファーTAKASHIはともかく、シバター氏や、「えらてん」こと矢内氏や、みずにゃん氏に対しても裁判をちらつかせて、N国党に対する批判を封じ込めるやり方は、言論の自由と民主主義を否定するものであり、断じて看過(かんか)できない。
 
 ことにシバター氏に関しては、朝日新聞に掲載された「N国党の所属議員に居住実態がない」という報道を元にN国党を批判しただけである。
 立花氏は、その後軌道修正して、彼らを訴えることをしない方針に変わった。
 しかし、今度はN国党の所属議員や立候補予定者に対して、「矢内氏や、みずにゃん氏に関わるな」というお達しを出したのである。
 その後、尼崎市の原氏が、みずにゃん氏と対談したことで、大橋氏に批判されている。

 そして、N国党員にとって最も不幸なことは、立花氏が「自分が未だにホリエモンと同じくらいの影響力がある」と思い込んでいる点だ。

 だが小金井市長選でたったの678票しか獲れなかったというのが現実であり、現実と理想の乖離(かいり)は極めて大きい。
 

 確かに参院議員に当選した当時の立花氏には飛ぶ鳥を落とす勢いがあった。

 全く勝ち目のない埼玉補選のために辞職しなければ、NHKのテレビ中継のある国会で、代表質問することもできた。
 事実、立花氏が所属する会派「みんなの党」は、「国会の花形」といわれる予算委員会をくじで引き当て、NHK問題の質問もできたのである。
 私は、そのような場を立花氏に与えるために、4月と6月の立花氏との再会で立花氏を信じて、参院選の選挙期間中に、都下の4市1町の大半のポスターを貼るなど、必死でボランティアをしたのである。
 

 しかし、立花氏は「令和の桶狭間」とか「議席数を増やす」と言って、幹事長である上杉隆の忠告を頑として聞かなかった。
 そして今の立花氏は、NHK問題について国会で質問するなど、具体的な改革を迫ることは何もできず、12月2日に、予備校に隣接するNHKの営業センターで大声を張り上げて、前途のある浪人生のひんしゅくを買っている有り様であり、しかもその抗議の直後に、若者に人気のある若手ユーチューバーの「えらてん」こと矢内氏に凸を受けてしまう。

 

 立花氏はこの日を境に唯一の支持層である若者の多くを敵に回してしまい、12月8日の小金井市長選で678票大敗という憂き目を見るのである―。

 今の立花氏は、①本業であるユーチューバーを捨て(広告収入を完全にあきらめ)、また、②選挙にも立候補しなくなってしまい、「働かずにお金を手に入れる方法」、つまりN国に所属する地方議員から500万円を一時的に借りようとするなど、政党助成金を合法的に使い込むことだけに腐心している状態である。

 そして今の立花氏が全力で戦って、ぶっ壊そうとしている相手は一ジャーナリストのちだい氏なのである。

 

※但し、ちだい氏がnoteで暴露しているパンフレット大量送付事件については、N国党によるものではない可能性が高い。
 実行犯とされる牧原会社の牧原氏は、私も昨年の5-6月に長く二人でビラ配りをしていて、大変よく知っているが、そもそも、大橋氏と口論していた、ちだい氏に対しても、あいさつに行って仲良く談笑するなど、そのようないやがらせを積極的にする人ではない。
 この件に関しては、本質的には、怪文書も含めて、「ただの子どものいたずら」であり、シバター氏にいやがらせをしたような、N国を支持している愉快犯の子ども、少年によるものであろう。

 事実、N国党員ではなく、N国支持者に最も嫌われているのが、ちだい氏であるから。
 

 事実、立花氏がN国の党首の座に居続けるに従って、N国の支持は急降下を続けている。

 

 そして立花氏が擁立を熱望していた新庄剛志氏が、自身のYouTubeの生配信中に、チャットで視聴者からN国からの出馬を尋ねられて、「それはナイ(苦笑)」と否定したのと時を同じくして、DaiGo氏とホリエモンも、N国に批判的な発言や、否定的なコメントを発信して、立花氏から急激に距離を置き始めている―。
 
 今のところ、来たる衆院選でN国党からの出馬が確実視されている著名人は、「青汁王子」こと三崎優太氏ただ一人であるが、三崎氏は、旧知であり、N国を厳しく批判しているみずにゃん氏に、N国からの出馬について相談しているという。
 

 

■12月27日 追記

  


 2018年5-6月の立川の市議選では、人気ニコ生主の横山緑(くぼた学)が立候補していることもあって、今とは全く違って、ほぼ毎日のように立花氏が立川に訪れて、16万人もの人が利用する立川駅前で、殺到する若者たちと記念撮影をしたり、私ともけれんみなく善後策を話したり、また、政治活動後もサイゼリヤで多くの党員やボランティアとN国党内の話を聞くことができた。

 その後は、立花氏がたった10人だけで参院選に臨んでも当選できないことを理論的に説明する手紙を出して疎遠になったが、今年4月の八王子では、立花氏は若い美女のあいはらさんを連れて演説をされていたが、私にも熱く握手して、大勢の人がいる中で、いろいろ話しこんで下さり、あいはらさんにも「あの人が哲学者の・・・」と言って私を紹介してくれたし、統一地方選の投開票でも、関係者しか入れない秋葉原のスタジオに招かれたし、新宿の長時間に渡るコールセンター設置に関する重要な会合では立花氏の隣りに座り、ネットではわからないことをいろいろと質問させて頂いて、「なるほどNHKの政見放送はそういう仕組みになっているのか」と理解できたし、その後は都下4市1町のポスター貼りを喜々として行い、それが実って、参院選の東京都で大橋氏が「供託金を没収されない」という大健闘を見せ、立花氏からもツイッターで直接返信を頂いた。
 そして何より、私にあきる野市長選の公認を下さったのである―。
 N国党から首長選の公認をもらったのは、私と中村典子氏しかいないので、私は、自分では友人に近い存在だと思っている。
 立花孝志は、2018年には予備校のテレビ講義のように、政治や選挙に関心のない若い人たちに政治と選挙を身近なものにした功績は大きかった。
 また2019年の参院選後は、立花氏が政治家にありがちな、わかりやすい失敗を繰り返されることで、いわば「反面教師」として、えらてん、みずにゃん、失敗小僧、篠原常一郎といったネットの有識者によって理論的に批判され、立花氏のどこがどう間違っているのかという分析を多くのネットの人たちが勉強する機会を与えた。
 政治家になるために必要な知識、根本的な民主主義のあり方、憲法、裁判や選挙の実態、出資法、罰則のある政治資金規制法と、様々なことを立花氏を通じて、ネットを利用する多くの人たちが勉強することができたのである―。

 「N国 JAPAN」
 立川の巨大駅の雑踏で、牧原くんと二人でN国党のビラを配る私がそこにいた。

 私がNHK好きの高齢者にからまれると、温厚な牧原くんがビラを叩きつけてその男性に激昂した。

 私の中でのN国党はインディーズ時代のX JAPANに相違ない。

 かつてのXと同じ、「N国党お断り」、「粗大ゴミ政党」である。
 柏での私人逮捕や中央区役所前の維新の区議に対する詰問も、ナチスのような熱狂というよりはインディーズの「何でもあり」のXに近い。
 そしてHIDEやTAIJIが体現していたような、「破滅に向かって」という美学が、そこにあると今でも思っている。
 立花孝志やひと癖もふた癖もあるN国党メンバーと共有できた時間は私にとって大きな財産に相違ない。

 だからこそ私はN国党をほとんど知らない人たちによってN国党を語られ、また、葬り去られることが忍びないのである。
 それはとどのつまり、私がN国の深部にいたら、もっとN国を大きく、そして哲学のある組織にできたという複雑な思いである。
 しかし、参院選後は田中健氏などが入り込んで、同じく新しく入ってきた平塚氏と内紛を起こし、全く異質なものになって行ったのは周知の通りである。

 さらには、新自由主義で道徳のないホリエモンや心理学のDaiGoと親しくなって、私の「道徳指導要綱」に対して直筆の返事をくれた前埼玉県知事、上田清司を強引に非難して戦いを挑んで行ってしまう―。
 さらには非道徳的な悪行の数々。

 ここにおいてN国は、私にとっては決して相容れない組織になっていった。
 私は立花氏を批判せざるを得なくなったが、しかし、それでもN国、立花孝志に対する熱い思いはある。

 立花氏を通じて、出会えた人や得られたものや学んだものは大きく、私と立花氏は、歩む道は全く異なるが、大いなるレスペクトしかない。
 

 

 

 

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