前回の記事のつづきです。

 

インナーチャイルドの話題に入る前に…

私が初めて

「ヒーリング」というものに触れた時の話を(笑)

 

私が10年以上前に受けたレイキセミナーでは

レイキだけではなく、

潜在意識の書き換えのセルフイメージワーク

アファメーション(宣言)、背骨の調整などなど…

 

講師の方が今まで実践・体験してこられた中で

効果がある・良いと思ったテクニックや

スピリチュアルな世界の専門知識などが

わんさかと盛り込まれていました。

 

私はこのセミナーで

その頃のスピリチュアルな分野に存在していた

テクニックとエッセンスを総合的に知りました。

 

紹介されていた内容のひとつに

二人ひと組になって行う

「感謝のワーク」というものがあったんです。

(もう、昔すぎてだいぶうろ覚えですが・笑)

 

ペアを組んだのは、

何度かレイキセミナーを受講しているという

優しげな穏やかな雰囲気の

年上の先輩レイキ受講者でした。

 

先輩さんが私の脇に立ち

背中の中央にそっと手を当てます。

私は、背中に先輩の手の温もりを感じながら

自分の胸の中央に、自分の両手をクロスする形で

優しく重ねました。

 

その状態で

「○○ちゃん(自分の名前) おとうさん、おかあさん。ありがとう」

と言い続けるのです。

 

瞳を閉じ、心をこめて言わなければなりません。

 

当時は、両親に対して感謝なんてしたくなかったから

内心では、かなりの抵抗がありました。

でも、できるだけ心をこめながら唱えていると

急に、つうっ。と涙が頬をつたいました。

 

そのまま、堰を切ったように

あとからあとから、涙がこぼれ落ちてきたんですよ。

 

その涙には、

たくさんの想いが溶けていたように思います。

 

今まで感じていた、誰にも言えなかった

親と自分との関係性に抱いていた「つらさ」。

その「つらさ」にじっと耐えて、

抱え込んでいた自分。

 

感謝なんてしたくないって思っていた自分の

その気持ちが

本当は親を愛していたからこそであり

親に愛されたいと思っていたからこそであったことに

その熱い涙が頬を流れた時…

なんとなく理解できたんです。

 

涙を流しながら、ありがとうと唱えていた私が

はっと目を開けた時

私のペアになっていた

先輩さんの目尻からも

すーっと涙がこぼれているのを見て

びっくりしました。

 

「ごめんね。なんだか、泣けちゃうの…」

と苦笑するように微笑んだ先輩さん。

 

その時、しみいるように柔らかい、

暖かくてとても微細な微細な粒子のような…

そしてわずかな切なさのようなものを孕んだ「何か」が

その女性から生じて、

自分に「フワ…」と向かってきているのに気づきました。

 

ハッとしちゃいました。

これが『優しさ』なんだと。

 

「自分に向かってくる、視えない空気」としての「想念」を

感じたのは、これが初めてでした。

 

胸に手を当てて

あふれる涙をこらえきれないまま

ほんの数分泣いただけなのに

人が人へ向ける

「優しさという視えないエネルギー」

の感触が、初めてわかったんです。

 

当時の私は

「???」状態だったけれど

今なら理解できるのは

この時、私は

「ハート(チャクラ)が開いている」

という状態だったということです^^

 

「ハートが開いている状態」というのは

「心から生じるもの」

意識や感情や想いなどを

敏感にキャッチできるのですね。

 

ずーーっと長い間

誰にも本当の気持ちを言えなくて

それは「素直になることができない」ということで。

けれど、自分に課していたその強い抑圧が

 

「○○ちゃん、おとうさん、おかあさん、ありがとう」

というストレートで素直な言葉を口に出すことで

なぜか急にパカッと綻んでしまったのです。

 

それは、私の背に感じていた他者の手の温もりと

私の胸に感じていた自分自身の手の温もりと

「言霊」の力、だったのでしょう。

 

自分の力、自分を想ってくれる他者の力と

「声に出して言葉として宣言すること(意図)」が

ぴったりと一致する時

ヒーリング、というものは

最も効力を発揮するのかもしれませんね^^

 

そして…

今まで親との関係性に

つらさを感じていた自分と

それがどれだけつらかったのか

そのつらさは、自分の願うように親に愛してほしかったという

親への恋しさから生まれていたものだということに

「気づいたから」

 

「幼い頃から、これまで我慢していた自分」

(インナーチャイルド)

が泣いたんです。

 

「本当の私」「ほんとうの気持ち」を

他者にであれ、自分にであれ

「理解」してもらえた時

「認めて」もらえた時

 

人は「自らの心を癒すための涙」を

流すことができるんですね^^

 

+++++

 

さて、レイキセミナーで

教わったインナーチャイルドの

イメージワークの手法は…

 

実は今はもうほとんど忘れてしまっているのですが

何も問題はなくて

『イメージできればそれでいい』し

究極、

『何もイメージできなくても別にいい』のです(笑)

 

映像化が苦手な人は、

別の感覚で捉えればよいだけ。

 

私は元々想像力豊かなタイプだったので

映像としてイメージするのが

一番やりやすい方法でした。

 

私が初めて見たものをお伝えします。

 

瞳を閉じた瞬間、というのは

自分の意識は眉間のあたりか

頭全体にある人が多いと思いますが

 

その意識を、すーっと胸にまで下ろしてゆきます。

胸の奥深くに意識を向けて

そこに「インナーチャイルドの世界に通じる扉」を思い描きます。

その扉を開けた瞬間に

 

「一番最初に、ぱっと浮かんだ映像」

 

が、自分のインナーチャイルドの象徴です。

 

(私は基本的に

イメージワークで浮かぶ「映像」とはすべて

「実際に起きた記憶」ではなく

心の真実をさまざまな角度で表した

『象徴』であると思っています)

 

このイメージワークを始めた時

私が扉の向こうに見たものは

当時の自分には、不可解なものでした。

 

というのは、

薄暗い牢獄のような場所で

全身が灰色の裸んぼうの少年が

手足に鎖と鉄球をつけて、

身体を抱えてうずくまっていたからです。

囚人、という感じです。

 

インナーチャイルドというからには

「子供の頃の自分」が出てくると思っていたのに

まず性別すら違いますし、

顔ははっきりとは認識できませんでしたが

え?誰??

って(^_^;)

 

話しかけても何も反応がなく

ただじっと黙って私を睨みつけているだけなのです。

 

当時は

どうしていいのかよくわからなくなって

その映像はスルーして仕切り直し

方法を変えました。

 

つづきます。