ブロ友さんの明日香野さんが

先日、お互いに

LINEでやりとりをした際に出た話題のことを

記事にしていらしたので


 

補足を兼ねて、私個人の見解を記録として

記事にさせていただこうと思いますにこにこ

 

※ 超・長文なので お気をつけください ※

 

++++++

 

以前から明日香野さんブログの読者さんは

ご存知だと思いますが

 

明日香野さんの過去世にあたる人物に

平安末期、朝廷に仕えていた

教養のある文化人であった男性がいて^^

 

その男性の

「青年時代の強い想い」を切り抜いた存在

それが、「浅葱の君(あさぎのきみ)」

ニックネックームを「浅葱くん」といいます。

 

この、浅葱くんにまつわる

ロマンティックで情熱的なエピソードを

占術仕事のかたわら、

ときどき明日香野さんが

記事にしてくださっていました。

 

その内容は、人生全体を通しての物語というよりも

断片的な「幸福で美しかった思い出」を抽出した

読み物だったのですが

 

明日香野さんの、さらりとしていながら

典雅な雰囲気の漂う文章力もあって

読後に平安時代の「艶」(つや)の余韻の残るような

素敵な内容だったんですよ^^

 

ですから、私はいつも

浅葱くんのエピソードを読むのを

楽しみにしていたんですハート

 

ところが、そのうち

特定の部分に「違和感」や「ひっかかり」を

感じるようになりました。

それは

「繰り返し出てくるフレーズ」です。

 

表現上のテクニックなどの

意図的な手法以外で

そうとは意識していなくても

繰り返している言葉 というのは

実は無意識からの「知らせ」を内包している

ことが多いのです。

 

浅葱くんは、該当すると思われる人物が

ちゃんと史料に残っていますので

wikiなどに解説があります。

 

その解説を抜粋して

「こんな感じの人だったみたいです~」と

明日香野さんがご紹介くださっていたのですが

 

「殿上人として朝廷に仕えていた頃から道心があり

在俗の身ながら「聖」のような様子」

というフレーズを何度か記事で目にして…

 

すると、その部分を読むたびに

『本当は、そうじゃない…!』という叫びのような

エネルギーが胸に渦巻いて

顔が勝手にぎゅうーーっと顰むのです。

 

そして、その直後は

『…ずるい…!』 と、

何かを憎むような気持ちがモヤモヤと

胸のなかに残るので

不思議だったのです。

 

また「この物語を美しいまま終わらせたい」

というフレーズも何度か記事中で

明日香野さんが使っていらして…

 

「 美しいまま終わらせたい。」

ということは、もしかしたら

美しくない部分があって

それを隠そうとしているのかな?と

考えた時に、涙アンテナが反応したんですね。

 

それからというもの、なんだかずっと

浅葱くんのことが気になっていて…

 

ある時、また「浅葱くんの人生」について

想いを馳せている時に

誰かにふっと 『 かんちょう 』 と

ささやかれたような気がしたんです。

 

の方ではなく

 

『 間蝶 』という文字が脳裏をよぎった瞬間

涙アンテナが反応しました。

「間蝶」というのはスパイのこと。

 

私の感じたことが、実際には

どうであったかのか

何も確証はありません。

「もしかしたら、あったかもしれない可能性」

「個人的な見解」

としてお読みくださいね。

 

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浅葱の君(あさぎのきみ)は、

崇徳(すとく)天皇の近侍でした。

心から崇徳天皇のお人柄を慕い

職務を忠義深く果たそうとしていた方だったと思います。

 

その頃、朝廷では

二つの勢力が権力をめぐり、

水面下で対立しており

 

崇徳天皇の対立勢力に

「美福門院(びふくもんいん)」という女性がいました。

 

(詳細な部分は読み取れなかったのですが)

「浅葱の君の父親がしていたこと」が絡む形で

ある時から、浅葱の君は

自分の意思とは無関係に

「他の選択肢を選ぶことはできない」状態で

「美福門院」勢力に「崇徳」側の情報を伝える

間諜の役目を背負うことになってしまったんですね。

 

心では崇徳天皇を慕い、

天皇をお助けしたいと願っているのに

真逆の行動を取らなければならない。

それも、常に崇徳天皇の傍にいて

忠義の顔で彼をあざむきながら。

 

浅葱の君は、知性の高い人物でもありました。

「間蝶」という動かせない責務の中で

いかにすれば、自分は崇徳天皇の味方でいられるのか

と考えた時に

「二重のスパイになる」ということを選択したんですね。

 

美福門院側のスパイとして崇徳天皇の情報も漏らしつつ

美福門院側の内情も入手して

崇徳天皇のために上手く立ち回ってゆこう、

と行動するようになります。

 

自分の行っていることを

悟られないように

常に注意深く、情報や思惑を吟味し

その発信もことさら慎重に…

 

策略を練り

あっちでも上手に嘘をついて

こっちでも上手に嘘をついて

その嘘がばれないように、

また上手な嘘をつき続けなければいけません。

 

すり減ってゆく神経。

 

なまじ

「美しいもの・清らかなもの・まっすぐであるもの」

を愛し、自身もそうでいたい。

「誠実でありたい」

という強い心根を持っていましたから

 

自分のやっていることとのギャップに

彼の精神は引き裂かれ

さらに摩耗してゆきました。

 

見たくない自分を見ないために。

考えないようにするために。

 

自分の願いとは裏腹に

たくさんの自分を使い分けては

バラバラになってゆく自分の心を守るために

浅葱の君は、婚姻を結んでいた

「愛する姫」のことばかりを考えるようにしました。

 

何も知らない姫が、

自分の優しさや誠実さを信じ

屈託なく自分に向けてくれる愛と

 

姫と自分を

影のように月のように見守ってくれる

友人の存在が

彼の救いだったのですね。

 

しかし、時を追うごとに

浅葱の君の精神はさらに追い詰められ

「姫のことだけを考えていたい」

その気持ちは次第に、

「依存・執着」となってゆきます。

 

そんな中、友人が自分の身代わりとなって

亡くなってしまいました。

 

心の拠り所であった大切な友人を失い

もうひとつの心の拠り所である

「姫を失う」ことに

大きな恐怖を抱くようになります。

 

「姫を失う」ということは、

浅葱の君にとっては「自分の精神の崩壊」に

繋がることでした。

 

「姫の安否」に関することであれば

ほんのちょっとしたことでも

不安や猜疑心に駆られ

拡大解釈し、

過剰に反応してしまいます。

 

また、姫を強く愛する一方で

大切な人を欺き続けている自分のことを恥じ

「こんな自分など、愛される資格はない」

と責め続けていたので

浅葱の君の心は「姫からの愛」を

受け取ることができないでいたのです。

 

どんなに姫が、浅葱の君に真心の愛をしめしても

「まだ、足りない」「もっと、もっと」

と不安であり続けるのでした。

 

とうとう、他者に傷つけられるのではないか

奪われるのではないか

という不安から「姫」を山奥に隠してしまいます。

自由のない、籠の鳥のようにしてしまったのですね。

 

ところが、姫は 元来

自由を愛する性質の娘でした。

最初は変化した環境という新鮮さを楽しみましたが

次第に、周囲と断絶した生活に

息苦しさを覚えるようになります。

 

会いにやってくる夫はただ優しく、

たくさんの手土産を持って帰ってきては

愛情を注ぎ、深く求めてきますが

次第に、逢瀬と逢瀬の間が

長く空くようになってきました。

 

浅葱の君は、姫を閉じ込めてしまった罪悪感と

姫の居場所を知られてはならない

という不安から、

自由に姫に会いにゆくことができなくなっていたのです。

 

姫は、また都に戻りたいと願い出ますが

夫には聞いてもらえません。

そのうちに、

「浅葱の君は、私への想いがなくなってしまったから

このように、自分を遠ざけてしまわれたのではないか?」

と思うようになります。

 

姫は、夫に自分の不安の答えを聞くことができないまま

心痛がそのまま病となってしまったかのように

病床につき、しばらくして

亡くなってしまったのでした。

 

++++++

 

浅葱の君は、その後も長く生きました。

崇徳さまが権力争いに敗れ、

その近侍であった浅葱の君も、

僻地に配流されました。

(崇徳さまとは別の地です)

 

しかし、崇徳さまが亡くなったあとは

再び都に迎えられ、朝廷で殿上人として過ごし

(一度配流されたにも関わらず、朝廷に戻れたというのは)

(影の功績があったからかもしれないですね)

「崇徳さまを神霊として祀るべきだ」と進言し

崇徳天皇神祀へのきっかけの道筋を作ります。

その後は仏道に帰依し、

信仰の道を歩みました。

 

自棄になることなく、自死を選ぶことなく

償おうとして、仕事までして

ちゃんと寿命まで生きた…

それまでに体験した

精神的なショックの大きさを考えると

なかなかタフな人物のように思いませんか?

 

明日香野さんに、過去世として現れた

「浅葱の君」は

その昔、平安時代を生きて死んだ

「浅葱の君」という人物、そのものではなくて

 

その人生の中で 連綿と積み重ねられてきた

精神活動の中で

「切り離された 想念の一部としてのキャラクター」

です。

 

本体は、天にいらっしゃいます。

 

大切なものを次々と失ってなお

「浅葱の君」が

最後まで、諦めることなく

生ききることができたのは

 

「一番幸せで、一番、不幸だったあの頃」の自分

という

こんがらがった重たいものを

自分から切り離して

心の外に、置いてきたからなんですね。

 

明日香野さんは、当初

浅葱くんは若いうちに亡くなったのでは…

と感じていらっしゃいました。

 

それは

「本体の人生から、別人のように

切り離されたもの、として存在している浅葱くん」

をキャッチしていたからではないかな

と思います。

 

浅葱の君が、

一度死んだ心を抱えて生きた

その後の人生では

仏道に生きることで

さまざまな自分の中の苦しみや葛藤などを

浄化して、天に逝かれたと思いますが

 

抱えていた想いが複雑で重すぎて

どうしても浄化(昇華)しきれなかった部分、

それが「浅葱くん」であり

 

「浅葱くん」の「子孫」にあたる

明日香野さんが浄化のお役目をまかされた

『未浄化な先祖の想い』

のひとつなのだと、私は思ったんですよ。

 

浅葱くんは、明日香野さんの

「過去生」兼「先祖」なんですね。

 

++++++

 

明日香野さんは、自分に託された

「未浄化な浅葱くん(先祖)の抱える記憶」

を思い出してゆく中で

彼が体験していた心情を

追体験してゆきます。

 

身体の中に、「二人の自分」がいて

そのせめぎ合いに苦しむ感覚。

 

大切な人たちに対して

コントロールできず強くなってゆく想い

それゆえの不安や猜疑心。

 

この時の、明日香野さんの状態を

イラストにしてみました。

 

明日香野さんのイラストは、以前彼女のプロフアイコンだった

「ピグ」の姿を拝借しています(笑)

 

浅葱くんの意識体は

 

幸福な思い出に縋り

今世の明日香野さんを通して

生前、叶えられなかった想いを遂げたいと思っている

「浅葱くんA」

 

その浅葱くんAが

見ないふり・なかったふりをして

自分から切り離し、隠そうとした

罪や秘密を抱えて暗い世界にいる浅葱くんB

 

の二つに分裂していました。

 

(生前、真逆の自分を生きなければならなかった

精神的ストレスで

心がバラバラになったままですね)

 

自分のせいで失ってしまった親友、

自分を残して先立ってしまった姫、

もう一度、彼らに出会えたなら…。

 

親友と、対等な立場で

いろんな話がしたかった。

片時も離れずに傍にいて

姫の暮らしを守ってやりたかった。

 

浅葱くんAは、明日香野さんを通し

かつての旧友や想い人たちとの再会を楽しみ

自分の望みを叶えてゆきながら

少しずつ癒されてゆきました。

 

浅葱くんAは、自分が背負ってきた暗い秘密を

なかったことにして

自分の記憶を

「美しく切ない愛と友情の物語」として

完了させることで 癒されようとしたんですね。

 

そんな「浅葱くんA」から切り離された

「浅葱くんB」は 

「おまえは、ずるい。私を見ないというのか」と

遠くから「浅葱くんA」にささやき続け

隠し続けている、この自分に向き合うようにと

促し続けます。

 

私が、明日香野さんの記事の内容で

「殿上人として朝廷に仕えていた頃から道心があり

在俗の身ながら「聖」のような様子」

というフレーズを見るたびに

 

なぜか

「本当はそうではないだろう?」

「ずるい」

という変な気持ちになっていたのは

「浅葱くんB」のサインをキャッチしていたから

だったんですね。

 

ところが、浅葱くんAは応じません。

 

そんな中、浅葱くんAは

今世に転生した愛しい人のサポートによって

「白峯神宮」に連れられます。

 

神となった崇徳天皇に会った時、

浅葱くんAの意識に

切り離して隠した「もうひとりの自分=浅葱くんB」との

リンクが蘇り始めました。

 

浅葱くんBが抱えている想いが、

浅葱くんAに流れ込み始めます。

 

この間、

浅葱くんの想いを追体験しながら

浄化してゆくお役目の明日香野さんには

内面のしんどさと同時に

いろんなことが起こったようです。

 

そして、彼女はある決断をし

浅葱くんBが抱いていた想いの多くを

昇華してゆくことができました。

 

最後に

明日香野さんの中に渦巻いた感情たちの

原因となった「浅葱くんの秘密」に触れて

これまでの自分の歩みを

「ふりかえり、答え合わせをしてゆく」

段階に入っているのが

 

今 なのでしょう。

 

++++++

 

明日香野さんにとって

「過去世の浅葱くんを浄化する」というお役目は

彼女がこれまでに触れてきた

「過去生との再会」にくらべて

一筋縄ではいかない体験であったのでは

ないかと思います。

 

けれど

「浅葱くんの想いの浄化」は

「先祖供養の一環」でもあると同時に

「占術士としての力量を磨くため」のものでも

あったのではないかな?

 

明日香野さんは

「乙女座の浄化の影響」をしばし

強調されていらっしゃいました^^

 

明日香野さんは、「乙女座」について

「具現化」と「調整」の力

と読みましたが

私もその通りだと思います^^

 

その「具現化」と「調整」を

実現させるために働く

 

「乙女座のエネルギーの得意分野」は

アナライズ(分析する力)

 

「乙女座の浄化期間」は

「分析する力」が問題の浄化をサポートします。

 

物事を、多角的に細やかに。

丁寧に見てゆくことが

浄化の秘訣なのでしょう^^

 

++++++

 

腹が立つなら一足あがれ、
岩の下をば水が行く
一歩あがれ。
世の中に尽きぬ諍いの種も、
親心になり神心になって眺めれば、
腹も立たぬ、憎くもない。
むしろ、優しい気持ちになれる。
神様御笑覧の下、
穏やかな気持ちになって導いてやれ、

救ってやれ、
助けてやれ。

 

++++++

 

因縁・因果、

 

起きる物事には、必ず

視えない世界でのシステムを含めて

「理由」があります。

 

「心」もまた同じなんです。

いろんな感情、いろんな想いが生じますが

そこには必ず

「その想いを生じさせるだけの、相応の理由」

があるのですよね。

 

生前、自分の身にふりかかった

多くの苦悩を浄化して

神となられた崇徳さまの目は、

 

一段(実際はもっと)高いところから全体を俯瞰して

「想い」や「想いが生じさせた縁のもつれ」の

その「理由」を知っていらっしゃいます。

 

人の心を、健やかな正常な状態でなくさせてしまう、

たくさんの悲しみや苦しみの種類や

その積み重ねがあることを、知っていらっしゃいます。

 

そして、その悲しみや苦しみから生じる

さまざまな想いや罪も、知っていらっしゃいます。

 

だから、腹も立たないし憎みもしません。

 

不安も 恐怖も 怒りも 嫉妬も 

執着も 猜疑心も ずるさも…

この世で「良し」とされない たくさんの弱さを

人間は、誰しも潜在的に持っているんですよ。

 

その「潜在的に持っている、心の中の諍いの種」を

「現実の諍いの種」として

オンにするか、オフにするか

その「選択権」があるだけなんです。

 

人間は、そもそも陰と陽という言葉で象徴される

二極のエネルギーで創造されています。

陰だけにも、陽だけにもなれないんですよ。

そうならないために、創られているんです。

 

陰と陽が対立することなく

混ざり合いながら

「共存する」

絶妙なバランスを維持できる生命への進化

私たちのゴールなんだと…

私はそう思うんです。

 

弱さを抱える自分を

否定したり、責めたり、無かったことにしたり

自分の中から、排除しようとしたりしても

それは、元々無理なこと。

 

だって自分の一部なのだから。

 

たとえ一時的に離すことができたとしても

必ず自分の中へ戻ってくるもの。

ひとつになろうとして、追いかけてくるもの。

何百年という時を超えても、必ず追いかけてくるもの。

 

それが『私』なんですよね。

 

自分が「忘れてしまった自分の成分」を

思い出させるために

さまざまなことは、起きて

琴線に触れるように

導かれているのかも、

とすら思うことがあります。

 

そんなわけで、私自身も

とりあえず今世では

崇徳さまや浅葱くんほど

ハードな人生は送っていませんが

 

大きくて強く神聖な自分も

ちっぽけで弱く禍々しい自分も

 

日々、私の中に生まれるたくさんの自分を

しっかりと見つめて 生きてゆきたいなあと

そんな風に思ったのでした。

 

そして「どんな諍いの種」も

自分の中に所有しているのだということを忘れずに

それを「現実の諍いの種」としてオンにせずに

すむような冷静な判断力と

生き方を模索していきたいと思いますくらげ

 

私にもいろいろな気づきを与えてくれた

明日香野さんの

「浅葱の君の物語」

ここに、深く、感謝いたします願い三日月