【参拝旅行】<1>豊川稲荷~法多山尊永寺

の続き。

 

同行のラクシュミちゃんの

参拝旅行記事はこちら↓

豊川稲荷から法多山尊永寺①

 

 

 

長い参道を抜けて

たどり着いた本堂の周りには

絶景が広がっていた。

 

山間の高地に位置する境内からは

奥行ある峰の連なりと

美しい山肌を望める。

 

包み込むような柔らかさを含む

神秘的な山のご神気と…

 

ご本尊のお力だろうか?

厳粛で清浄な仏様のご霊気とが

ないまぜになりながら

境内に満ちているような気がしたよ。

 

そこにただ佇んでいるだけで

心は静まり

洗われ、祓い清められてゆくような

閑静な浄化力があった。

 

時折、繊細な優しさを感じる

心地よい風が吹きぬける。

 

法多山のご本尊は

正観音様だそう。

 

ラクシュミちゃんが

「大好きなマイ寺に、

大好きな人たちが来てる」

というシチュにやけに照れていたり

幸せに浸っていた(笑)

 

そんな気持ちを私たちに

素直に開示してくれるその様子が

すごく可愛かったな^^

 

 

堂内にも出入りできるの。

ちょうどご祈祷の最中で

ありがたい時間を

見学させていただこうと

皆、堂内に。

 

ぽよくんは

見慣れない暗い場所には

抵抗があるようで

ひとりふらりと逃げていって

階段で遊びながら

赤ちゃんごっこ。

(何を話しかけても

「ふぅ!ふぅ!」しか言わなくなる)

 

なかなか堂内に入れず

ようやく2人で堂内に入れたのは

御祈祷が終わり

お坊さんが退出する頃だった。

 

堂内は暗く護摩のオレンジの炎と

蝋燭の明かりだけが

床に敷かれた赤い毛氈までを

じんわりと照らし

 

奥の祭壇の中央に

観音様と思しき仏像が

鈍い金色(こんじき)に

浮かび上がっていた。

 

観音様の造形は流美でも

堂内に満ちる空気は…

 

まろやかなようでいて

厳格で粛然としており

深く自分の内奥の宇宙を追求してゆくような

ストイックで男性的な

修行の場の気配があった。

 

あとでアルテシマちゃんも言ってたけど

厳しさのある強い観音様という印象。

 

今まで私が抱いていた観音様全般への

優しげなイメージが良い意味で覆った。

観音様にもいろんな方がいるんだぁ…って。

 

山門で感じたフルフルは

この観音様のものではない気がした。

 

もっと優しくて繊細な

女性的な水の気配があったの。

私にはなぜか

この方は「十一面観音菩薩」様では…

と感じられた。

この感覚については

記事の最後に推測を書くね。

 

そんな漠然とした印象は捉えながらも

私の気持ちは少し

ぽよくんのことで

寂しさの中をうろついていた。

 

どの道、堂内での注意事項や

お友達に対して

不要にちょっかいを出さないとか…

何度言い聞かせたとしても

興味のないことへの指示は通りにくく

じっと静かにしているということが

苦手なぽよくんだから…

 

早くに入れていたとしても

大切な祈祷の場にとって

ご迷惑になってしまったかもしれない。

 

ご祈祷の最中でなくても

仏様に心から意識を向けるなら

私たちは等しく

聖らかな意識と繫がれるのだから。

 

あのタイミングが良かったんだ。

今ならそう思えるんだけど(笑)

 

やっと入れた堂内で

既にご祈祷が終わってしまっていた時

もしかしたら私だけが

皆のようには

歓迎されていなかったんじゃないか

そんな気持ちになったり

 

なかなか訪れることのない

遠方の聖地に来たのに

自分だけが有難い時間の機会を

逃してしまったのだと

損をしたような気持ちになったり。

 

はたまた

ぽよくんよりもよほど小さな子でも

スッと聞き分けよく行動できるのに

 

仕方のないことだとはいえ

どうしてぽよくんはこうなんだろう…

なんて考えが

一瞬、よぎってしまったり。

 

仏様に意識を集中したかったけれど

嫌がるお友達に

ちょっかいを出すぽよくんが気がかりで

やりきれず

 

小さく狭い自分を感じながら

結局、何を深く受け取ることも

感じる間もなく

堂内をあとにした。

 

 

いつしか雨粒が降りはじめた。

パラパラと落ちる、

傘を差すまでもない雨だよ。

 

雨にふられても

やっぱり境内は心地よさに満ちていた^^

 

今回の旅行で

心がけた方がよいことがあれば

教えてください…

そう祈って引いたお神籤には

思いもよらない勧めが記されていて

まさかの涙の響きが。

 

このお神籤のおかげで

私にとって今回の旅行は

よりかけがえのない思い出へと

進化してゆくことになったのですが

 

それはまた改めて…(笑)

 

 

 

氷室神社。

 

「氷」の神様だそう。

小さな洞窟があってキンと冷えた

冷気が漏れ出ていた。

昔はこの穴で食べ物を

保存したりしていたのかな?

 

ちゃんと神様がいらして

凛と冴えたご霊気ながらも

優しく穏やかそうな

男性の神様の気配に思えた。

 

看板の案内書にあったご利益の通り

暑気あたりや食中毒など

夏の暑さによる病気に関わる健康を祈ると

お喜びになり、

微笑みと頷きのエネルギーを返してくださった。

 

猛暑の続く近年。

暑さにピンポイントなご利益を持つ

神様のご加護があれば

本当にありがたいよね^^

 

 

鮮やかな短冊揺れる

風鈴のトンネル。

 

 

名物の「厄除け団子」付きの抹茶氷。

(もちろん練乳トッピングはプラスで!)

 

団子も氷も

文句なく美味しかったんだけど

意外に量が多く(笑)

 

ぽよくんと分けっこするつもりが

拒否られて

冷房の効いたお茶屋さん室内で

1人で食べきる羽目になり

芯から体が冷え冷えに(;・д・)

 

法多山尊永寺。

とても素敵なところだったよ♪

紹介してくれたラクシュミちゃん&

運転してくれたアルテシマちゃんに

改めて感謝(^-^*)

 

そうそう…

私が山門で感じた

十一面観音様?について。

 

今回は足を運ばなかったのだけど

あとで調べてみたら

法多山の鎮守として

境内に

白山明理大権現(法多山大権現)を祀る

白山神社があるの。

 

白山大権現は

「十一面観音菩薩」とされている。

 

おそらく

そこにいらっしゃる方なのではと思った。

想いをフルフルと受け取った時

「一番奥のほうにいる存在」

という気がしたの。

 

境内マップを見ると

本堂右手の高方最端に

鎮座している神社だから

山門からの位置関係では

本堂の観音さまよりも

白山神社のほうが確かに奥にあたるし…

 

もしかしたら

正観音様が見いだされ

尊永寺が創立される

ずっと以前からこの山岳を愛しんでいた

白い雌龍でいらっしゃるんじゃないかと

そんな風にも思えたよ。

 

人々の生活の安寧や

五穀豊穣を見守る性質に

十一面観音や白山大権現という

仏教的な形を与えられた

神龍なんじゃないかと気がしたの。

 

山々を包む柔らかなご神気や

精細に吹きぬける心地よい風は

この神龍も関わりがあるんじゃないかな。

 

あの晴れ間の中の雷鳴と

一時の微かな雨も

法多山を鎮守する山岳の神の

歓迎だったなら…嬉しいな。

 

なんて。

私もすっかり大好きになってしまった

法多山。

また私の感覚の謎を解きに

素晴らしい参道と境内の空間の妙を感じに

ぜひ訪れたいな。

 

 

長い記事を

読んでくれてありがとう^^

 

【参拝旅行】<3>に続きます。