中卒フリーライターほぼ無職。

在宅Webフリーライターaoikaraの日常ブログです。

スポンサーリンク

西郷どん 第28話「勝と龍馬」ネタバレ&感想 戦を司る吉之助の策とは

スポンサーリンク

f:id:aoikara:20180816164041p:plain

坂本龍馬は内野聖陽さんのイメージが強いaoikaraです。ドラマ『JIN』で演じてらっしゃいましたね。あの龍馬は良かったなぁ。今回の龍馬はどんな感じなのかしら。

 

というわけで今回のテーマは…

 

西郷どん 第28話「勝と龍馬」ネタバレ&感想

 

です。
※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼西郷どん 第27話「禁門の変」記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

感想

タイトルは「勝と龍馬」だけど、ちょっと印象が薄い

今回のタイトルは「勝と龍馬」でしたので、勝安房守(勝海舟)と坂本龍馬の二人と吉之助の初対面。もちろん印象に残りましたが、それよりも後述しますが慶喜との関係性の方が主軸だったかなぁ。

 

勝はからっとしていて良い男ですね。勝は斉彬の考えを受け継いでいる部分もありますし、吉之助と通じ合うところもあるように感じました。

 

一方で龍馬は吉之助に対する敵対心が強かったですね。たしかにこの時代の勝は命を狙われて、龍馬は守っている立場。興味はあってもまだ信頼できる男だとは思っていない様子でした。

 

予告を見て、早々に信頼し合って関係を築いていくのかなと思っていたので、顔を合わせただけという感じの初対面には驚きました。これからですかね。

 

龍馬の「西郷は釣り鐘」の表現は良いね

龍馬が吉之助を「釣り鐘」に例えたのは良い表現だなと思いました。「小そう打てば小そう響く、大きゅう打てば大きゅう響く」という言葉に、うまいなと。

 

勝も小気味よく「わかってんじゃねえか!」と喜んでましたね。ついでに「小さく打ったおまえがまだまだ小せえってことだ」と龍馬に言ったのにも笑っちゃいました。龍馬が大きくなるのはまだまだこれからですね。

 

吉之助の長州への奇策は見事!

慶喜から長州征伐を任された吉之助。まず指揮を執ることを受け入れたことに驚きました。が、吉之助が「勝ち目が見える」と言っていたように、もう全て見据えていたのでしょう。

 

信頼できる薩摩藩士を長州に行かせて情報収集をさせて、武力ではなく交渉の余地があると判断し、身一つで長州に向かって実行。その肝の据わり方というか、覚悟が本当にすごいですよね。

 

“厳しい処分”とは三家老の切腹、四参謀の斬首、五卿の追放と本当に厳しいですよね。それでも、彼らは武力行使で多くの民を殺した責任がありますし、このまま交渉だけでは示しが付きませんし、最大の譲歩だったのでしょう。

 

「民を守りたい」という吉之助の思いで、多くの血を流さずに長州征伐したのは見事だなと思いました。その証拠に、きちんと長州の兵士たちを看病して、連れ帰ってきたわけですもんね。言葉に実があると、敵でもわかるのでしょう。

 

吉之助と慶喜の縁、もはやこれまでか

慶喜はもう崩壊してしまっていますね。自分の命を狙うのが誰かわからないのなら、みんなまとめて殺してやる!ってくらい。

 

最初は「ヒー様」として政治に関わりたくなかった青年が、「この俺様に向かって」なんて言い出すなんてなぁ。「俺様」という言葉も最初はポーズだけだったように思います。偉そうにしているとおとなしくなる人もいますから。しかし、今は心からそう思ってしまっているように思えます。取り繕う余裕さえないのでしょう。

 

あまりにも「自分が」「徳川が」「江戸幕府が」だけになってしまった慶喜を見て、吉之助が見限る気持ちも頷けます。あんなに慶喜のために尽くし、身分が低いながらも信頼関係を築いてきた吉之助に「切腹」を命じるのはなぁ…あまりにもひどい。

 

吉之助が脇差を手に取り、慶喜を守ったものだと告げ、刀も抜かずじっと見つめてにじり寄るのは圧倒される力がありました。あまりの迫力に後ずさりする慶喜でしたが、それはもう「殺されても仕方ないことをした」と認めているようなもので。

 

吉之助が慶喜を刺すことはなく、二人の間を分かつように脇差しの刃を刺して、「我らの縁、もはやここまででございもす」の一言。しっかりと作ってきていた関係性なだけに切ないですね。

 

慶喜はやっと気づくのでしょう。吉之助がいかに大切な存在であったか。自分が失ってしまったものを未だに持ち続けている人間だったのに。しかし、慶喜の方から手放してしまいました。本当に慶喜はたくさんの大切なものを失っているように感じます。

 

吉之助の心の様を追う

今回描かれた第一次長州征伐を調べていると、吉之助が勝に会いに行った際、勝の意見を参考にして強攻策を取りやめたという文を見つけました。ただ、今回の話に関しては、微妙に違うような気がします。吉之助が考えていたことを追ってみようと思います。

 

まず、吉之助は長州を信じようとしました。が、慶喜が征伐するよう命じ、迷いに迷ったけれども、天子様の命ということもあり慶喜に従ったわけです。それが禁門の変。それでも吉之助は、戦いの中でも血を流したくないと途中で戦いをやめようとしました。

 

が、それがうまくいかず、火事で多くの民の血が流れることになり、嘆いていました。だからこそ、より「民を守らなければ」という意思が強くなったように思います。

 

ところが、慶喜の命に背くことなく、勝に海軍の要請をしに行きます。ここでかわした斉彬なら「もう幕府なんざ見限るこった」と言うだろう、という勝の言葉が、吉之助の心に残ったことはたしかです。

 

そして、勝から断られたことを告げて、今度は長州征伐の指揮を執るよう命じられます。これも受ける。慶喜が懸念していたように、私も「あれ吉之助、命令に従っちゃうの?」と意外でした。ただ「勝ち目がある」という言葉と目には、不敵なものを感じました。

 

そして、多くの血を流さず交渉して征伐終わり。その策にたどり着いたのは、きっと慶喜から指揮を命じられたときなのだと思いますが、ずっと以前から考えていたことではあったのだと思いました。

 

今、慶喜に逆らえば、自分や薩摩の者たちが死ぬ。自分が死ねば、もっと多くの人が死ぬことになる。今は死ねない。だから、慶喜の命に従い、その中で民を守る方法を模索していたように思います。つまり、最初からずっと考えは同じだったんですよね。

 

「国は生きたいと思う民のもの」という吉之助の訴えに、胸を打たれました。が、慶喜はそうではなかったようです。ずっと見てきた関係なだけに、絶えてしまうのはあまりにも切ないですね。

 

次回:西郷家の長男だから結婚しないと…?

吉之助が一年ぶりに薩摩へ帰る。家族たちは西郷家の長男として跡継ぎのためにも嫁をと言うが、吉之助にはそんな気がない。そんなとき、ちょうど糸とも再会。家族たちは糸と吉之助の結婚を望むが…

おー吉之助、ついに糸ちゃんと結婚!?でも、島には愛加那がいるんですよね。私が愛加那だったら…うーん切なすぎます。久しぶりの薩摩も楽しみです。

 

 

aoikara

 

▼西郷どん 第29話「三度目の結婚」記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

▼西郷どん 記事一覧はこちら

www.aoikara-writer.com

 

スポンサーリンク