豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

住宅の蓄熱量はそのまま省エネに…北斗市

2018-12-16 15:48:14 | ファース本部

水1リッターを1℃上昇させるために必要な熱量が1キロカロリーです。
この水の入ったペットボトルを窓際に置くと日射熱を受け水温は上昇し、夜になると放熱して蓄熱効果を発揮で暖房貢献するのです。
体積×比重×比熱×物体の温度=蓄熱量となり、蓄熱量はこのように計算します。
水に限らず家の断層の内側に在る物体の全ては、熱を保有する特性を有しております。

蓄熱量計算表      参考文献・断熱建材ハンドブック(断熱建材協議会編)
熱を溜める材料名 比重(kg/㎥) 比熱(kcal/kg・℃) 体積(㎥) 蓄熱量(kcal/℃)
木材 400  × 0.31  ×  27  = 3,348
石膏ボード 750 × 0.27 × 7 = 1,417
一般建材(平均) 500 × 0.3 × 3 = 450
砕石(蓄熱材) 1850 × 0.24 × 7 = 3,108
他(家具等平均) 750 × 0.35 × 3 = 787
▲断熱気密層の内側に位置する全ての物体が蓄熱(蓄冷)する。 蓄熱合計 9,110
※kcalをkwに変換する 9,110÷0.86=10,593Kw

図表は私が「パネルの要らないソーラーハウス」の認定交付を受ける際に用いた資料です。
床面積132㎡(約40坪)の住宅を対象の資料です。
[計算例]では、10,593kw× (厳寒期の構造体温度)17.5℃=185,378kwの蓄熱となります。
日射取得熱で蓄熱材温度を1℃上昇させると10,593kwの熱量を溜め込めます。

この10,593kw/℃÷{1.32W(㎡・K)×132㎡×内外温度差23℃}=2.64h/℃となり、これは蓄熱材の温度を1℃下げるために約2.6時間(内外価格差23℃)掛かります。
温度差1℃の時の時間当たり総熱損失量は1.32W(㎡・k)×132㎡=174.24Kwである。
外気温度0℃、室内温度20℃の定常状態で1時間後の温度を測定したところ19,4℃です。

この計算の実質熱損失量は、174.24kw×0.6℃=104.54kwとなります。
蓄熱量を勘案した実態熱損失係数は104.54kw÷132㎡=0.79W(㎡・K)になる。
つまりQ値1.32Wの家は、蓄熱量を加味するとQ値が0.79Wに相当することになります。

今日日曜日、一般ユーザーさまからの来た質問をコラムで回答しています。
写真はファースの家の床下に敷設した「潜熱蓄熱材」タイトプレートと空気清浄調湿材ファースシリカです。

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