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ガン治療の選択肢「代替療法」は有効か

2018-08-15 10:36:55 | 健康・医療
ガンの治療法として代替医療というものがいろいろ挙げられていますが、昨年「代替医療は死亡リスク2.5倍」というニュースが出ました。

これはガン治療でハーブやビタミン投与などの代替医療を選んだアメリカの患者が、5年以内に死亡するリスクは、外科手術や抗ガン剤などの標準治療を選んだ患者の2.5倍になるとの研究結果が出たためです。

ここではガン治療の選択肢についての基礎知識とともに、代替医療をめぐる現状と課題について述べてみます。ガンの治療法については、標準治療、先進医療、代替医薬などが存在しています。

まず標準治療ですが、これは手術、抗ガン剤治療、放射線治療の3つを指していましたが、現在ではこれに加えて個別化治療と免疫治療を加えた「5本柱」を提唱しているようです。

私の持論として、ガンは遺伝子が変異してできるものですので、同じ肺ガンといってもどの遺伝子がどのように変異したかは千差万別で、同じ治療法ですべての肺ガンが治ることはないと思っています。そういう点からは、現在個別化医療に進んでいるということは良い方向であると思っています。

これは治療効果に影響を与える遺伝子要因や環境要因を考慮しながら、個々人にあった治療法を提供し、治療効果の最大化を目指すものです。免疫療法に関しては昔から存在していましたが、その効果については疑問視されていました。

それがいろいろ話題となった免疫チェックポイント阻害剤オプジーボの登場で有効な治療法となりつつあります。ただし現在ではその有効率は30%を切る程度で、まだまだ完全な免疫療法とは言えないのかもしれません。

さて代替医療というのは以上のような治療法以外ということになりますが、一般的にほとんどの医師が消極的となっています。一方で代替医療に対する関心は世界的に増加し、科学的な評価や正確な情報を求める機運は高まっているようです。

医師が消極的な理由として、科学的な説明が難しいということがあるようです。例えば漢方薬やハーブなどの代替医療は、細胞レベルで病気に立ち向かうという西洋医学的な考え方の限界を超えているのかもしれません。

しかし漢方や鍼灸など数値に現れない患者の苦痛を救うために活躍しているようで、すべて根拠なしとするのもおかしいような気もします。私は科学者として理論的根拠をずっと重視してきましたが、最近このブログでも書いたように、人間の身体(生命全体といっても良いのかもしれませんが)は本当に複雑でうまくできていると思っています。

代替療法のほとんどは有効ではない気もしますが、噂としてこんなものが良いということは真実が含まれていることもあるような気がしています。

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