遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

十 薬

2019-07-21 15:59:42 | 日記
令和元年7月21日(日)

十 薬 : どくだみ、うまぜり

どくだみ科の多年草。草丈20~40cm
梅雨の頃、どくだみは地下茎を伸ばし、其の所々から
地上に芽を出し平地の湿った日陰や庭の隅等に群生し
別名「どくだみ」地方では「うまぜり」とも呼ばれる。



白い花弁と見えるのは総苞で、4枚の十字形をなす苞の
真ん中に黄色い裸花が穂状に群がっている。
葉はハート形で時に紫色になる。

独特の臭気があるが、この臭気は脱臭作用が在るので
冷蔵庫や手洗い等に活用されている。
十薬の名の様に、乾かして利尿や緩下剤等の民間薬と
して用いられる。 葉は腫物が出来た際貼布剤として
利用される。

この葉は加熱すると臭気が和らぐ事から、地方では
山菜の天婦羅として賞味されることもある。
亦、葉を乾燥させて「ドクダミ茶」とされる。
「爽健美茶」はどくだみを主原料として居る事は
良く知られている。

我が家では毎年、夏になると墓参に出かけるが、、
墓の周りはどくだみの葉が密生し、これを除去する
のに苦労する。

手で毟り取ると強い臭気が残り、手を洗っても中々
落ちない。
以来、墓参の際にはゴム手袋を持参していたが、
最近では、実家の息子さん等が事前に処理してくれ
て居り、、、我々は綺麗に手入れされた墓に参る
事が出来る。
葉は強い臭気で閉口するが、白い十字の花は可憐で
ある。


今日の1句

十薬の梃子摺るままに蔓延れる     ヤギ爺


※梃子摺る:てこずる、持て余す、閉口する。


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