どうして象牙印鑑が売られているの?
はんこ屋のおやじ・伊藤東です。
あっという間に2月も今日で終わり。
1日がとても速く感じます。
今日は当店では水牛類を抜いてここ1年では一番売れている素材「象牙」についてのお話です。
ワシントン条約では動物保護の観点から象牙も規制の対象となっており国際間(国と国)での取引はできません。
しかし、日本のはんこ屋さんでは象牙印鑑が堂々と売られているのです。
「日本には象が生息しているわけでもないのにどうして象牙があるのだ?」ということになるわけです。
これは過去に2回、特例として象牙産出国から日本に輸出が許可されたことがあります。
その在庫は政府(環境省・経済産業省)ががっちり管理しています。
当店も象牙の一本一本の売買を政府に報告しているのです。
この在庫を少しずつ小出ししているわけです。
どうか安心して使っていただければ幸いです。
あと何年も持つかわかりませんが在庫がなくなり次第、日本のはんこ屋さんからも象牙が消える運命と思われます。
象牙は高価なことから密猟が問題になっているのも事実です。
これらの密猟品は中国を中心に出回っているらしいです。
しかしまともな感覚を持った日本のはんこ屋さんは密猟象牙に手を出すことはありませんと信じております。
ありがとうございます。