11月中旬。もうすぐスキーの季節です。たくさんあるスキー場の中のひとつに野沢温泉スキー場がある。
名前から二つの事が連想される。そう、”温泉”ともうひとつ”野沢菜”です。
スキーをして温泉につかり、翌朝、シャキシャキした野沢菜と味噌汁で朝ご飯!いいですねえ。
この野沢温泉村には、健命寺というお寺があり、野沢菜とは深い関係があるそうだ。
宝暦年間(1751~64)、健命寺の8代住職晃天和尚が、京都から持ち帰った天王寺蕪(カブ)のタネを持ち帰ったのがはじまりと言われている。植えてみたものの、寒さのため蕪は育たず、葉っぱだけ大きく育ったという。蕪をあきらめて、この葉を漬け込んだらおいしかったというのが野沢菜の始まり。野沢温泉では収穫を終えた野沢菜を外湯で洗い、一石桶に塩をふって漬け込む。漬け込んだばかりの浅漬けから正月近くなってべっこう色になった本漬け、時が経って酸味が出てきた後は野沢菜炒めにしているそうだ。漬け込む時の鷹の爪や昆布も味の決め手らしい。
毎年11月2日の早朝(6時)から健命寺の境内で野沢菜法要が行われます。野沢菜発祥の碑があり、その前で行われるそうです。いまだに野沢菜に対する感謝の気持ちを大切にしている。素晴らしいことだ。
でも、野沢菜はいまでは全国的に有名ですけど、何故?それは、全国から集まるスキー客が食べて評判になったため。一時は大変なスキーブームになったこともありますからね。