ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

アメリカ宇宙軍と日本のゆくえ

2018-08-14 11:06:32 | 日記
アメリカ宇宙軍の創設についてーー。きのうはこの話題を取りあげたが、こ
れに対しては、「そんなこと、日本とどんな関係があるの?」、「日本に
とっては、どうでもいいことじゃん!」と言う人もいるに違いない。たしか
にきのうの記事では、私は日本の「ニ」の字にもふれなかった。しかしなが
ら、同盟国であるアメリカの軍事編成が、日本に影響を及ぼさないはずはな
い。むしろ、アメリカ宇宙軍の創設は、日本人の生活に重大な影響を及ぼす
と考えられるのである。

「あ、アレだね、カネの問題だよね」と言う人は、物がわかった人である。
そう、宇宙軍を創設するとなれば、莫大なカネがかかる。しかしアメリカに
はそのカネがない。となれば、ドナルドが出てきて、「シンゾー、悪いがよ
ろしく頼むぞ」と資金援助を要請してくることは目に見えている。「これは
中露の脅威に対抗して、我が国と日本を護るためなのだ」と言われて、はた
して我がシンゾーはこれを断れるかどうか。その答えも目に見えている。

アメリカから要請される負担額がどれくらいになるのか、それが日本の国家
予算の何パーセントに相当するのか、それによって我が日本国民の生活はど
の程度の影響をこうむるのか、ーーそういったことは私には判らない。

「宇宙仕様のコストは次元が違うくらい高い。冷戦時代、米ソは宇宙空間へ
の兵器配備を本気で検討していましたが、冷戦終結後に開発は中止されまし
た。コストが莫大だったからです」
こう述べるのは、軍事ジャーナリストの世良光弘氏だが、宇宙軍の創設にか
かるコストがどれくらいかは、世良氏でもよく判らないだろう。陸上イージ
スがアメリカから5000億円の言い値で買わされたことは、まだ記憶に新
しい。宇宙軍の創設にかかるコスト負担は、おそらくその何十倍、何百倍に
もなることだろう。

きのうの本ブログで、私は次のように書いた。「近未来の世界戦争の、その
主戦場が「宇宙」に移れば、人類が蒙るダメージは その分だけ少なくなる、
とも予想できる」。さあ、どうなのだろう。「命がカネで買えるなら、安い
ものだ」と考えることができるのかどうか。

明日8月15日は、日本の敗戦記念日である。この日は「戦没者を追悼し平
和を祈念する日」とされているが、戦没者の無惨な最期を思うとき、私は
「命とカネの問題」について、どう考えたらよいか、いまだに答えを出しか
ねている。
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