2019年10月15日
家庭教師(1)
僕の家に新しい家庭教師が来た。国立B大学の2年生。基本的に母親が選んで、そして母親がこの科目を中心に教えてほしいとかいろいろ言ったんで、僕は全然関与していない。そもそも、B大は父親の出身校だからと指定しただけで、家から大学まで1時間以上かかるようなところにあるからなかなか成り手が見つからなかったらしい。条件も全然折り合わずに3か月、ようやく決まったのがこの、髪もボサボサで若干天パーで黒縁の結構度のきつい眼鏡をかけ、また苦学生なのかどうか知らないけれど、毎日毎日同じ服を着てくる。サイバー研究会とか入っていそうな、のそっとしていて鈍臭い、イケていない大学生。俺はゲイに最近目覚めた高校2年生。そんな俺の好奇心を満たしてくれそうもない、ごくごく真面目な家庭教師。
「よろしくお願いします。」
って声もボソッてしていて、コイツ大丈夫かよって感じがする。
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toppoi01 at 08:00│Comments(0)│家庭教師