人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

中山七里著「ワルツを踊ろう」を読む ~ ヨハン・シュトラウス2世「美しく青きドナウ」に合わせて行われる恐ろしい出来事

2019年11月07日 07時36分03秒 | 日記

7日(木)。昨日朝、5日ぶりにA整骨院に行きました。E院長が私の顔を見て、「大酒を飲んできたか、喧嘩でもしてきたかと思いましたよ」と驚かれました というのは、風邪の影響で左頬のリンパが腫れてむくんでいたからです 「こんな経験は初めてです」と答えましたが、「その間、右手を使わなかったようで、腱鞘炎の症状は大分改善しましたね」と言われました。幸か不幸かその通りでした 「左頬は冷した方が良いです。それから、今はリンパのところで身体が菌と戦っている時なので、体力を別のところで使わないようにした方が良いです。できるだけ外出は避け、できれば寝ているのがベストです」とアドヴァイスをしてくれました。このE院長は整体の知識が完璧であるばかりか、つねに最新の医学情報を勉強していて、医学に関する講習会があると大阪だろうと博多だろうと、高い講習料を払って参加しています 昨年はある高名な講師の講習会に100万円かけて参加したそうです(アシスタント役の奥さんからはクレームが付いたそうですが)。また、今月末には神戸の講習会に参加するので臨時休診するとのことです。私は20年以上通っています(現役の頃は土曜だけ)が、マッサージ後は全身の痛みがすっかり消えています 患者の間では「GOD HAND」と呼んでいます   遠い所では町田市から通っている人もいました 奧様Yさんは、患者の受付、電気治療のセッティング、ベッドの準備など、次々と来る患者を軽妙な会話を交えながら処理しています こんなに良く働く女性も珍しいのではないかと思います ちなみに4人の子どもの母親でもあります。いつも頭が下がります

昨日は、イタリア四重奏団の「ベートーヴェン弦楽四重奏曲全集」(全16曲+大フーガ:CD8枚組)を朝から聴きました これは1967年8月から1975年7月までの8年間に録音されたものです 第13番は最終楽章の「大フーガ」を外し独立して収録、後で作曲した「フィナーレ:アレグロ」を第6楽章として収録しています イタリア・クァルテットはベートーヴェンにおいても良く歌う演奏を展開しています

 

     

 

ということで、わが家に来てから今日で1865日目を迎え、珍しく小言を言うモコタロです

 

     

     この小型掃除機  音がうるさいんだよネ 僕のフンを掃除する道具らしいんだけど

 

         

 

5日ぶりに夕食を作りました 「ちぎり厚揚げと豚バラの和風炒め」を作り、市販の具を使い「混ぜご飯」を作りました。この組み合わせは相性がピッタリです


     

 

          

 

中山七里著「ワルツを踊ろう」(幻冬舎文庫)を読み終わりました   このブログをお読みの方にはすっかりおなじみの小説家ですね 中山七里は1961年岐阜県生まれ。「さよならドビュッシー」で「第8回このミステリーがすごい大賞」を受賞し2010年にデビュー 「おやすみラフマニノフ」「いつまでもショパン」「どこかでベートーヴェン」を含む作曲家タイトルシリーズをはじめ、数々のヒットを飛ばしています

 

     

 

都会の外資系金融会社に勤めていた溝端了衛は、リーマンショックにより金も仕事も住居も失い、20年ぶりに故郷に帰る しかしそこは、携帯の電波は圏外、住民は一人残らず曲者揃いの限界集落になっていた。40歳近い了衛は何とか地域に溶け込もうと色々と手を尽くすが、村八分にされる さらには愛犬が不審死する 怒り狂った了衛は愛犬の復讐のため、ヘッドホンで最愛の曲「美しき青きドナウ」を聴きながらある悲惨な行動に出る しかし彼はある人物に操られていた

 

     

 

いつものように「どんでん返し」が見事です しかし、そこで終われば中山七里ではありません 前に仕掛けておいた伏線が最後の最後に回収されます。中山七里は 音楽好きの若者だけを人身御供にはしません。その手法が鮮やかです

主人公の溝端了衛はクラシックが趣味で、わけてもヨハン・シュトラウス2世のワルツ「美しき青きドナウ」が大好きである、という設定になっています 彼のお気に入りは1989年、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団恒例のニューイヤー・コンサートでカルロス・クライバーがタクトを振った演奏です。その演奏を収録したCDがこれです

 

     

 

クライバーはその3年後の1992年のニューイヤー・コンサートも振っています

 

     

 

両者の共通点は、アンコールの第1曲目として演奏されるということです 言うまでもなく、アンコールの〆は「ラデツキー行進曲」ですね

私はカラヤン ✕ ベルリン・フィルも、べーム ✕ ウィーン・フィルも、オーマンディ ✕ フィラデルフィアもライブで聴きましたが、最も印象深かったのは1986年5月のカルロス・クライバー 指揮 バイエルン国立歌劇場管弦楽団の来日公演でした   横浜の神奈川県民ホールで開かれたコンサートのプログラムは、ベートーヴェンの交響曲第4番と第7番という理想的なプログラム   ラッキーだったのはアンコールがシュトラウスのポルカ シュネル「雷鳴と稲妻」 最高に感激しました クライバーの華麗な指揮が今でも忘れられません

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