10年間連れ添って初めて流した夫の涙夫が病気になるまで私は涙を見たことがなかった。夫自身も物心ついた時には涙を流す方法を忘れてしまっていた、というくらい。そんな夫が癌になり、初めて私の前で涙を流した。「ごめんね」って。今でも思い出すと胸が締め付けられて苦しい。でも、癌になってから人生を見直して、生きているという事の大切さを実感したみたいで、今日夫は大木に触れて涙を流していた。鹿島神宮の1000年以上守りぬいてきた大樹に触れて泣いていたのだ。癌は色んなことを私たちに教えてくれる。心も浄化された。https://toyoccho.site/