守秘義務  読み方:しゅひぎむ
職務を遂行する上で知りえた秘密の情報を外部に漏らさない義務
秘密を守る義務 

 

私は、カウンセリングする前に

必ずお伝えする事があります。

 

 

「私たちカウンセラーには、守秘義務があります。
お話された事は一切外には漏らしませんので安心してお話ください」

 

 

私は、通常メールでカウンセリングのお申し込みを受けるので

その時もお伝えするようにしています。

※お申し込みをされた時から守秘義務は発生しています。

 

 

どうしてそんなに何度も強固にお伝えするかと言えば

話し手が心の底から安心して「ここは、この人は、何を言っても安全だ!」と

思わない限り 「奥の気持ち」に触らせていただく事が出来ないからです。

 

 

信頼関係を丁寧に重ねる事は

傾聴カウンセリングをするにあたって

とても大きな役割を担っています。

 

 

 

絶対的な守秘義務

 

 

お話し好きで世話好きな気のいいおばさんと一番の相違点「守秘義務」

プロとしてカウンセラーをするには、相談者の秘密を厳守する必要があります。

 

相談場所は、誰にも聞かれない場所である事や

ジャッジされて傷けたりましてや

アドバイスを押し付ける場でない事
※必要な情報は、お伝えします。

 
ご家族や会社の上司などから「相談内容を教えて欲しい」とたとえ言われても絶対に伝えません。

と相談者に前もってきちんと

お伝えする事もあります。

 

相談者が話して欲しい、伝えて欲しいと言われたら考える場合もありますが

そこは、ちゃんとすり合わせをして私の価値観で伝えない配慮も必要です。

 

私のところには、ご夫婦、お子さん、ご兄弟で別々に

カウンセリングを受けにいらしゃる場合もあります。

より肝に銘じて守秘義務を遂行します。

 

「お話しされた事は、この部屋から外に出しません」

そう相手に約束したのであれば、それは私自身の心にさえ残して

外に出たらいけないと私は、思っています。

 

傾聴カウンセラー協会において

「守秘義務」は絶対です。

 

記憶に残して置かない事 

酔っぱらっても 盛り上がっても 勢いで他言してしまったり

しないよう・・・記憶からも外す事が

よりクライエントの今に寄り添えると私は、思っています。

 

ですから何かあった時の為に

住所や連絡先は、お聞きしますが カルテを作りません。

お話の内容に関する事は、一切残さないようにしています。

 

守秘義務が強化されるとクライエントの悩みを持ち帰り

夜眠れなくなるとか? ずっと考えてしまう事もありません

 

クライエントの為の守秘義務は カウンセラー側の心をも

守ってくれています。

 

 

 

 

 

信用の積み重ね・信頼を得るために

 

 

前にも書いたように「守秘義務」は、クライエントの

信頼を得る為にも大事です。

 

・アンケートをとりません

・SNSにお客様の声を載せたりもしません

・カウンセリングの手法や方法等・コンテンツをHPに載せません

 

なぜならその一切が秘密である事が

逆にお客様の安心安全に繋がるからです。

 

私のカウンセリングルームには、看板がありません

そこで登記しているわけでないので住居棟を利用しています。

 

ところが面白い事にかえってその方が都合がよいと

おっしゃってくださる方もいます。

有名な方・著名な方は逆に「心療内科」には

入りづらいと言われました。

そこにも「秘密であるメリット」が生じています。

 

お客様を自分の商売の広告に使ったりはしません

主役は最初から最後まで「クライエント」

そこは譲れません。

 

 

 

守秘義務であっても・・・危機介入について

 

 

危機介入 読み方:ききかいにゅう
 「危機介入」とは、日常生活において個人及び家族が、

従来用いてきた対処方法では対 応できない問題や課題に直面し

不均衡状態に陥っている状況に対して、積極的・直接的に 介入し危機状況からの

回復を目指すための方法を意味する・・・『精神保健福祉用語辞典』

 

 

 

 

相談者が安心して心をひらいて頂く為に大切な守秘義務ですが

時として、どうしてもそこを越えなければいけない時があります。

 

例えば

・児童虐待を発見した時

・クライエントに自傷他害の危険性がある時

 

その見極めは、とても難しく相談者の中には、死にたくなる程の思いを

抱えていらっしゃる方はいっぱいいます。
やっとその思いを話されたのに、いきなり近親者に連絡をしたり、警察に連絡を

されたのでは意味がありません。

 

そこにはリアリティがあって

凶器を持って歩いているとか 実際に自殺予告をしたとか

明らかに尋常ではない場合です。

 

私は、本人に「危機介入の説明をします」

命にすぐに関わると判断した時は、そこは死守します。
守るべきは、【命】です。

 

 

その上で

 

「あなたがわざわざ私を選んで、ここまで来た意味は、なんだろう?

あなたがいなくなるのは、本当に悲しいよ。

もし、少しでも生きたいのであれば 

私ね!山ほどの応援の仕方を知ってるからね。」

 

そう伝えます。

 

 

慌てて、死なないで~~~とか

今から病院へ行こう!!とか言いません。

 

 

だってね。

死にたかったら もう死んでるよ
私のところに来たって事!!来てくれたって事
私は、そこを信じてる。

 

病気で(うつ病とか)で自殺してしまう人

いじめや 発達障害で生きづらくて自殺してしまう人

 

ひどくなる前に 自分を追い込む前に

聴く人が あちこちにいたらいいなぁ・・って思う。

年間2万人以上もの方が 自死を選ぶなんて、、悲しすぎるよね。

 

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危機介入について 
カウンセラーは守秘義務は絶対だけど 時として守秘してはいけない事もあるって事、

プロとしてされる方は、心の奥にしっかり置いておく事が大事です。

 

 

傾聴カウンセラー協会
代表 辰由加