亀梨和也が鍵付きボックスに保管する共演者からの「手紙」とは
ドラマスペシャル「東野圭吾 手紙」の記者会見が行われ、主演の亀梨和也(KAT-TUN)、共演の佐藤隆太、本田翼が登壇。作品への思いや撮影中のエピソードを語るとともに、お互いに宛てた手紙を公開した。
発行部数250万部を超え、映画化や舞台化もされた東野圭吾の代表作「手紙」をドラマ化。犯罪加害者の弟となってしまった主人公・武島直貴が、周囲の差別や偏見に苦しみながらもやがて家族を持つまでの軌跡を、兄弟の手紙を通して描く。
主人公の直貴を演じるのは、テレビ東京のドラマ初出演にして初主演となる亀梨和也。直貴の兄・剛志を佐藤隆太、直貴を支え後に妻となる由実子を本田翼が演じるほか、広瀬アリス、中村倫也、高橋努、眞島秀和、西田尚美、渡辺いっけい、田中哲司、榎木孝明、小日向文世など豪華俳優陣が勢ぞろいする。12月19日(水)夜9時より放送。
役作りのためトリートメントを使わない!?
会見に登場した3人は、まずは作品や役作りについてコメント。
亀梨は、シリアスな題材だけに、「ドラマ化にあたってどういった形でこのテーマを打ち出していくのか。その方向性にしっかりリンクしていけるよう、日々、監督やプロデューサーの方々とコミュニケーションを取りながら撮影していました」と、慎重に丁寧に役と向かい合っていたことを明かす。
劇中で歌うシーンについて問われると、「一応"なんちゃって"アーティストなので(笑)」と謙遜して笑いをとりつつ、「アーティストをやってる時はクセが強めなので、いつも通りではいけないし、でも役としてステキに聞こえないといけないし。監督たちの指導のもと、間が取れたと思います」と自信をみせた。
また、監督から、市井に生きるごく普通の青年として"周囲になじむ"ことを要求されたという亀梨。アイドルオーラを排除するため、撮影中は「トリートメントを使うのをやめた」「充血しても目薬をささない」「鏡を見ない」など、身なりにこだわらず、"潤い"を排除していたことを告白。それを聞いた佐藤は、「わかる! それがどれだけの効果あるのかわからないけど、そういうことってやってみるよね(笑)」と深く共感していた。
本田は、亀梨への手紙を
「先日は弾丸でスタッフの皆様とパスタを食べましたね」と、慌しい撮影合間の交流を振り返るメッセージ。手紙を受けた亀梨は、「僕が先に(店に)行ってとりあえずみんなの分を頼んで。10分ぐらいで食べました(笑)」と、その時の様子を楽しげに語った。
亀梨は、佐藤への手紙を
「大喜利要素入れた方がよかったですか?(笑)」と口にしながら読み上げた手紙は、マジメな内容。「一方的に作品を拝見していて親近感を感じていたんですけど、今回、現場での佇まいにも温かみを感じました」と、"兄"への敬愛を打ち明ける亀梨に、佐藤も嬉しそうな表情をのぞかせた。
また、記者からは「これまでにもらった手紙で印象深いものは?」という質問が。
亀梨は「言えるものから言えないものまでたくさんもらっていますが(笑)」と笑わせつつ、"鍵付きのボックス"に保管しているという手紙について話し始める。加藤清史郎、鈴木福ら共演した子役から手紙をもらうことが多いそうで、「今はみんな立派になりましたが、歯が生え替わる時期ぐらいにもらった手紙はしっかりとってあります」と兄のような笑顔に。また、ドラマのプロデューサーや脚本家からの手紙も大事にしているといい、「より鮮明に、その時のぶつかり合いや思いがある」と役者としての表情を見せた。そして佐藤は「子どもが書いてくれた手紙」と父親の一面をのぞかせ、本田は「誕生日の時にスタッフの皆さんが書いてくれる寄せ書き」とニッコリ。それぞれに"手紙"にまつわる、あたたかい思い出を語った。
3人が共演するドラマスペシャル「東野圭吾 手紙」は、12月19日(水)夜9時より放送
【あらすじ】
武島直貴(亀梨和也)の兄・剛志(佐藤隆太)は、4年前、直貴を大学に入れてやりたいという一心から、盗みに入った家で思いがけず人を殺めてしまい、強盗殺人の罪で逮捕される。懲役20年の刑に服した剛志は、獄中から月に一度、弟の直貴に手紙を送るようになっていた。働きながら定時制高校に通う直貴は「順調だから心配いらない」と返事を書いていたが、現実は、アルバイトも住む場所も変え続けざるを得ない状況だった。進学、恋愛、就職......掴もうとした人生の幸福すべてが「強盗殺人犯の弟」というレッテルによって、その手をすり抜けていく。次第に直貴は兄からの手紙を無視するようになり、やがて兄弟にとって大きな選択をする――。ポチっとなっ(´ー`)σ毎日お願い手紙公式サイト