お爺ちゃんやお婆ちゃんに何をプレゼントしたい?
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昨年亡くなった祖母に「うさぎの今後は大丈夫!」って、安心させてあげたかった。おばあちゃんが正直なところどう思っていたのかは、もう聞けないけれど。
お葬式の日に、おばあちゃんの孫たちが集まって思い出話をしてて分かったこと。それぞれの孫におばあちゃんが伝えていた課題は、みんな違っていた。今後幸せに生きるための、各人に合わせたアドバイスをしてくれていたんだと、思い知った。ちゃんと個人に向き合って出した、指針だと思えた。
私が言われていたのは「普通に暮らしなさい」だった。そんなこと、他の孫たちには伝えていなかった。たぶんそんな基本は、他のみんなは当たり前にできていただろうから、伝えるまでもなかったんだと思う。
亡くなる1年と2カ月前。
おばあちゃんは、このブログの記事をみんな読破した。そしてその感想を伝えてくれた。
「うさぎのブログ、みんな読んだよ。お前はすごいね。おばあちゃん、小さい頃からお前はどこか違うって思っていたけど、これはやっぱり普通じゃできないことだよ。普通にできないことをやってのけたね。うさぎ、すごいよ」
いきなりそう言われて、私は照れた。しかも電話で言われ、その日おばあちゃんは体調が悪く、声にも張りがなく、小声でつぶやくような話し方、抑揚も平坦。その真意を伺う要素は、限りなく少ない。
「やだ、おばあちゃん!私の下手な素人文章を長々読んでたから、具合悪くなっちゃったんじゃない?どうせならもっといいものを読まなきゃだめだよ」
照れ隠しの気の利かない発言をしながら、私はなんだかものすごくうれしかった。けれど「私、おばあちゃんが目指せって言ってた『普通』から逸脱しちゃったな」とも思っていた。
今、普通に暮らしてるかって聞かれたら、私は素直に「はい」って言えない。「おそらく、うさぎ色に暮らしている」っていうのが、一番正直な答え。
普通っぽいけど、完全に無色無臭の空気にはなれない。空気になるのが普通なのかって言われるとそれも完全肯定できないけどね。
やや癖があるけれど、一応は仲間。周囲にそう思ってもらえる生き方を、これからも目指そうと思う。それしかできないから、そうやっていこう。
私が目指す方向、これでいいですか?おばあちゃん。