LEDライトが光らない?半導体には極性があるという盲点とは?!

停電中に使ったLEDライトの乾電池のサイズを確認するために、電池を取り出して単4乾電池が3本だとわかってから元に戻しましたが、光らなくなってしまいました。LEDは半導体だという盲点を技術者と一般人の視点から考察してみます。

背景

コンパクトなLEDライトをいつもバッグに入れて持ち運んでいます。

北海道地震で停電になった時に、このLEDライトと自宅に常駐している懐中電灯を使いました。

明るくなってから乾電池のサイズを確認するために、どちらも乾電池を取り出した後で元に戻すと、LEDライトが光らなくなってしまいました。

原因は、電池ケースの方向が逆だったからですが、私は技術者なのでLEDは半導体だから極性があるので正しい方向に入れないと光らないという意識が逆に盲点となっていました。

一方で、一般人の知り合いは、LEDが半導体だという意識が無く、一般的な豆電球と同じように極性を逆にしても光るはずだという思い込みが盲点となってしまった事例も紹介します。

技術者の盲点

LEDは半導体なので、豆電球とは違って、極性が逆だと光りません。ですから、電池のプラスマイナスを正しくセットする必要があります。

私は技術者なのでそのことはわかっていました。そこで極性が正しくなるように電池ケースをセットしたつもりが、実は逆にセットしてしまっていたという事例です。

電池ケースには以下のように矢印マークが付いていて、電池ケースのセット方向を示しています。

LEDライト

私はLED側を開いたので、矢印は上記の方向とは逆にして電池ケースをセットしましたが、それでは光りませんでした。

実は、上記の写真のような矢印の方向で電池ケースをセットすると光りました。

どういう事かと言うと、メーカーの意図は、おそらくLEDとは逆のスイッチが有る側を開いて電池交換を行う事が前提で、この矢印の方向を決めているようです。

しかし、私が持っている一般的な懐中電灯は、豆電球側を開いて電池を交換する構造なので、それが先入観となって、LEDライトもLED側を開いてしまったというわけです。

このことに気がつくまでに約1週間かかりました。先入観というのは盲点となり得ます。

一般人の盲点

一方で、同じ型のLEDライトを持っている知人も同様に電池を交換した後に光らなくなっていました。原因は私と同じで電池ケースの方向を逆にセットしていたからです。

ところが、この知人は私とは別の理由で原因がわかるのに時間がかかっていました。

LEDは半導体なので極性があるという認識がありませんでした。なので、一般的な懐中電灯と同じように、電池ケースの方向が逆でも光ると思い込んでいました。

一般人だと、もし電池ケースに極性があると認識していれば、私のような技術者よりも早く電池ケースの方向を逆にして試していたはずなので、別の盲点だったと思います。

まとめ

今回の「事件」は、メーカーの電池交換の意図ユーザーの認識の違いや、LEDが半導体なので極性があることを知っている思い込みと、知っていない思い込みなどが絡み合って、解決するのに時間がかかってしまいました。

本来なら、メーカーの表示が、どちら側がLED側かわかりやすいような工夫が必要だと思います。

そうは言っても、ユーザー側も思い込みや先入観があるのでどっちもどっちですし、おそらく製品に付属していたであろう取扱説明書には明記されていたと思われます。

LEDライトが光らなくなっている人は、これを参考にしてみてください。

ではでは、きらやん