食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

ステンレスのランチボックスと映画The Lunchboxを観ました

ようやく観ました。

映画館から足が遠のいてるので、観たいと思っていてもうっかりしたまま時間が過ぎてしまいます。

 

この映画

f:id:casse-pied:20180923020725j:plain

インド、中近東、東南アジア方面の食べ物全般が大好きなので、この映画も、映画そのものを観たいというよりは食べ物作ってる場面とかお弁当の中身を観たいという理由で興味津々でした。

 

このステンレス段重ね弁当箱、昔知り合いにいただいて私も持っているのですが、インド系のおかずを作って入れて職場に持って行って、いざ食べる時には電子レンジに入れられないし、温め直すのはどうすれば良いの?といつも不思議に思っていたのですよ。

インド出身の人と話す機会に「あなたあの段重ねの弁当箱はどう温め直すの?」と聞いたこともありますが、皆さんだいたいが「え?知らないわよ、実際自分はあの段重ねランチを職場に持って行かないし」というような反応で。笑

 

日本人だからって私がいつも寿司ばかり食べているわけじゃないのと同じってことでしょうか。笑

 

しかも、インド料理のレシピの話なんかで盛り上がってる時に「ギーなんか使わないよ、オリーブオイルでヘルシーにやってる」

なんていう発言を聞いたりもしますからね。

フランス出身の友人がお米はコシヒカリを買ってるのに私は韓国ブランドのカルロースライスを買ってる、というのに似ています、、似てないか。笑

 

ムンバイの妻の手作りランチ配達サービス 

これは実際に存在するダッバワラと言われるシステムらしいです。

詳しくはこちら

 

すごいですね。実在するんだこれ、、、、。

 

朝、娘を学校に送り出した後、台所で配達サービスの人が受け取りに来るまでに何種類ものおかずを調理してランチボックスに詰め込む主人公イラ。

 

自転車で各家庭からそういったランチボックスを回収するおじさんがイラのアパートにも回収に来ます。

手渡すランチは、縦長の筒状のランチボックスに合わせた綿入れ状の布製のケースに入っていて、そこにはなにやら数字とアルファベットが書き込まれている模様、ふむふむ。

 

そうやって回収されたランチボックスたちは、道端に集まってきた回収おじさんたちの手から大きなメタル製のかごというか容器というかパレットというか、そういうのに詰め込まれて電車に積まれてムンバイの別の地域へ運ばれ、そこからまた自転車でオフィスビルごとに配達されている模様。

ふむふむ。

配達するおじさんは、オフィスで仕事している人たちのデスクの合間を歩いて淡々とランチボックスを机の上に置いていきますが、受け取った人はそのランチボックスを見もしない。

そんなんで誤配を防げるのか、、、、とも思いますし、やっぱりこの大掛かりなオペレーション、人件費かかってしょうがないんでは?とも思うんですが、多分貧富の差の大きなインド国内で、安い賃金でそういうサービスを請け負う会社があるってことなんでしょうねえ、、、。

現実には誤配は六百万件の配達に一件という割合でしか起きないらしく、BBCのドキュメンタリー番組にもとりあげられたんですって。

 

それにしても、誤配のランチを受け取った主人公、奥さんに先立たれていて、自宅でランチを作ってくれる人がいるわけではないので、家の最寄りの飯屋にランチを月極めで注文していると。

そうまでして、ランチ配達が良いのか。

職場の近くの店で作りたてを食べる方が美味しいような気がするし、早いのでは? 

ダッバワラ発祥の理由に、自分よりも下のカーストの人が作った食べ物を食べることができないので、外食(他人が作ったものを食べる)も簡単にはできないらしきことがウィキペディアに書いてありましたが、今でもそういうもんなんでしょうかね?

 

この、家の最寄りの馴染みの飯屋にランチを注文して、別のサービスがそれを回収して配達する、、というところで、「あ、そうか、これはインドのUber Eatsもしくは  Deliverooなんだ」と気がつきました。

 

そうか、インド、進んでるんだ、、?

日本にもDeliverooとかUber Eatsみたいなのってありますか?

日本はア*ゾンの配送料も無料が普通だったりするから、こういうサービスは難しそうですね。

 

毎日何種類もの弁当を作る女性たち

それにしてもこんなに家で料理ばっかり、、これって結構重労働ですよね。

 

料理は好きですし、夫にも喜んでもらえたら嬉しいですが、これは辛そうだ。

だって、毎日ですよ。

夕飯だってきっと作ってるんでしょうから、一日何時間料理してるんですか。

この夏、暑くって料理する気がかなり萎えていましたけれども、インドって暑い国じゃないですか、そこでそんなに延々と料理ばっかりしてたら大変です。 

 

男は胃袋でつかめ、みたいな言い方を耳にすることがありますが、それって人を馬鹿にした表現だなあと思います。

 

この映画の中でも、男性主人公が働いてるオフィスには女性社員も割とちらほら登場しますし、彼の後任としてやって来た人が一緒に住んでいる彼女とは結婚したいけれど親が反対している、、、反対している親に認めてもらってから結婚するのですけれども、彼は彼女に弁当を作って配達してもらうということをしていません。

 

インドの社会も伝統的な男女の役割分担が続いている家庭と、働く女性がいたり、親の反対を押し切って自分の選んだ相手と結婚する人もいたりと、変化があるんでしょうね。

 

youtu.be

 

 主人公イラがおばさんにもらって料理の味をぐっと引き上げるスパイス、なんなのかとっても興味がありますが、実は味の素だったりして、、とシニカルな私。


ヴィーガン ブログランキングへ