こころ

この心の底から湧きいでる、人に好かれたいという気持ち

皆さんは人に嫌われるのと好かれるの、どちらが好きですか?

私は、人に好かれるのが好きな方の人間です。

おそらく、現代に残っている人々のほとんどは、人に好かれたい人間なのではないかなと思います。

それは、まだ群れを作らないと人間が暮らしていけなかった頃の名残りで、適者生存の結果と言えるでしょう。

現代であれば感情を抜きにすれば一人でも死ぬことなく生きていける世の中ですが、かつて一人では暮らしていけなかった時代がありました。

ちょっと病気やケガでもすれば狩りができずにすぐ死ぬということで、その頃にすでに「孤独を真に愛する」人たちは絶滅したのだと思われます。

さてしかし、人類は科学を知ることによって都市を作り、近年急速に増加、発展をしました。

そのことで、この「人に好かれたい」という性質が必ずしもプラスではなくなってしまったのかなと思います。

社会のしくみ

生活が安定して、爆発的に人口が増えてゆく中で、常に食料や物資が十分に足りていたわけではなかったでしょう。

そこで考えだされたのが、資本主義と共産主義です。

資本主義社会は、100人のコミュニティがあったとして、90人分の食料しかなかった場合、10人には犠牲になってもらうような構造になっています。

これが共産主義の場合、100人の人間がこれまで10食えていた量を9に減らして100人全員が食えていけるようにしようという試みです。

明らかに共産主義のほうが高潔な仕組みであると思われるのですが、この社会制度は残念ながら、およそ70年の社会実験の結果、失敗に終わりました。

理由は、全員平等のはずの社会のなかで、どうしても一部の人間が私腹を肥やそうとしてしまったことで、皮肉にも資本主義社会よりも大きな格差が生まれてしまったことでした。

やはり人間は、全員が聖人でもなければ機械でもないので、こうなってしまうことは必然であったのかなと。

資本主義と、本能としての「人に好かれたい」

そんなこんなで、いやおうなしに残った資本主義の方で人類はやっていくことになっているのですが、こちらはこちらで大きな問題を抱えているのは前述のとおりです。

そしてこの社会構造の中で、本能にまかせて「人に好かれようとする」というのは、かなりリスクが大きいと思うんですよね。

ここでいう「人に好かれようとする」というのは、「自分をあえて主張せず、他人に合わせて生きる」程度の意味なんですけど、これをやってしまうと犠牲にさせられる10人側の方に入りがちであるよなあと。

時として、多少強引であったとしても自分のためのパイを取りにゆくことが、必ず求められる時代なのだろうなと。

それは特に守るべき存在がある人にこそ、より必要な覚悟だろうと思います。

見方を変えるとむしろ、守るべき存在を持つということはパイを奪うための大義名分を得るという意味で、人を強くすることもあるのだろうなあと、思ったりします。

 

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