気づいたら片想い ―失踪彼女―16 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

お墓は東京都の郊外にある

 

 

私と珠理奈さんは朝の8時に

橋本浩二さんのお墓のあるお寺前にきていた。

 

このお寺は入り口が1つしかないので

見落とすことはまずない。

 

私達は入り口から30mぐらい離れたところで

玲奈さんが来ないか監視をすることに。

 

玲奈さんのことだ、

命日である今日に墓参りに必ず来るはずだ。

 

「さあ、根気勝負だよ。七ちゃん、大丈夫?」

 

「玲奈さんと

もう一度会えるなら何だってやりますよ。」

 

「よし、その意気だ。」

 

珠理奈さんは微笑んだ。

 

途中交代しながら食事をとり

私達は玲奈さんが来るのをまった。

 

そして、待つこと7時間

 

午後15時をまわったときだった・・・

 

白のセーターに

身を包んだ玲奈さんが現れた。

 

手には花をもっていた。

 

約2ヶ月ぶりに玲奈さんを見ることが出来た。

 

早く話がしたいよ。

 

私はその場から

玲奈さんの元へ行こうとしたが

それを珠理奈さんが止める。

 

「待って、まだ、だめだよ。

お墓参りがすむまでまとう。

きっと、玲奈ちゃんは早く懺悔したいはずだ。

話はそれからでも遅くないよ。」

 

「そうですね・・・」

 

私は足を止めて

玲奈さんが出て来るのをまった。

 

待つこと30分玲奈さんが出てきた。

 

よし、今度こそ

 

だが、またも珠理奈さんが私を止める。

 

「ここで話してもすんなり玲奈ちゃんが

戻ってくるとは思えないよ。

まず、今すんでいるところを突き止めよう。」

 

そうか・・・

 

ここで話しても戻ることを拒否され

 

私達を振り切って帰られたら

 

もう、玲奈さんを捜す術がなくなる。

 

私と珠理奈さんは

慎重に玲奈さんの後をつけた。