Takekida's log

千里の道も一歩から

医療観光の時代

2018-08-07 23:04:43 | Training
MEDIGO - How it Works - US


時刻より進んでいる医療を受けるために渡来する「医療観光」(医療ツーリズム、Medical tourisum)というのが普及してきています。国内で利用できない高度な治療を受けるためか、または自国での医療費用を節約する目的で数十億ドルの市場規模だとか。特に治療に時間がかかる場合は数か月単位で滞在する可能性もあるわけで経済効果は大きくなります。

代表的なものでも以下のようなものがあり、それぞれ専門化している様子です。
クロアチア     :臀部やひざの手術
ハンガリー・メキシコ:歯科治療
トルコ       :髪の移植と目の治療
バルバドス/スペイン:体外受精
インド/アラブ首長国連邦:心臓病
タイ         :性転換
南アフリカ/韓国   :美容整形

これらの医療慣行に対しては最近QunomedicalやMedigoなどサービスが立ち上がっており、
料金の内訳やスタッフの質などを含む多くの病院についての詳細な情報を提供して、患者が情報を得やすいようになっています。

日本はそもそも保険制度があることもあって医療負担に関しては恵まれているところがありますが
その皆保険が医療観光の経済効果を期待する人にとっては逆にネックとなっている事実もありそう。
で肝心の医療現場は、必ずしも諸手を挙げて賛同しているわけではないようです。
これは日本を訪れる外国人は、全額自己負担で診療を受けるため、医療機関にとっては保険事務の必要がなく、お金になるお客である一方で
営利目的の運営の下では、こうした患者が優先的に扱われることになり、医療格差を拡大する恐れがあるというのが反対の目線のようです。

医療観光はいわば医療サービスという資産を「商品」として外貨を獲得しようという思想なので現場の力なしには成り立たないのが事実で医療の平等性の確保との両立をどのように確保していくかが課題となりそうです。

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