偉くなるには長生きが大前提だったんだなぁ
お盆期間中に両国にある「江戸東京博物館」に行ってきました。
10年位前から行きたいと思っていたけど、事務所が近くなってようやく行けた。
面白かったですよ~。
家康が征夷大将軍を宣下された時の書面とか貴重なものがいろいろ展示されてました。
が、私が興味を持ったのは江戸の市井(しせい)の庶民たちの暮らし。
彼らの日常生活の様子を実にたくさんの資料で見せてくれました。
江戸の町人の人生って、12歳くらいで丁稚奉公に出て、15歳で元服し(武士だけじゃないのね)大人となり、そこまでは現代人からすると早いなって思うんですが、結婚は20代半ば、だいたい30代半ばまでに3子くらいを設け、子育てが一段落する40代くらいからはお伊勢参りなどの旅に出かけ、平均寿命56歳で人生を終えるんだそうな。彼らの願いは普通に家庭を持ち無病息災で生きることだったそうなので今のサラリーマン家庭と大して変わらん。ちなみに貯金は今のかつかつのサラリーマンよりはできていたそうな。
同じ町人でも越後屋の勤め人はまたずいぶん違う。
当時の越後屋勤めといえば今でいうエリートメガバンカーです。
出世するまでは数多くの役職を経て、本当に経営陣にまで登りつめるには70歳まで生きねば人生が足りません。
先ほど、同じ町人の寿命が56歳と書いたけど、平均寿命をはるかに超えて生きていないといけないなんてなかなかハードモードな生き方です。そりゃ、おぬしも悪よのぅと言われるくらいのことはしたくなるわ。
町人の組織も興味深い。班分けされていてよく統率されています。昔は迷い子・捨て子なども多かったようですが、そういう子は見つけた人の所属する町で面倒を見るシステムだったとか。江戸の人たち優しいな。
展示は文明開化、関東大震災、戦中戦後、そして前回の東京オリンピックのころの高度成長期、そして現代まで、これまたたくさんの展示物で魅せてくれます。
各時代の建物についての展示も豊富なので不動産が好きな方もきっと興味津々ですよ。
私が懐かしかったのはこの洗濯機。
まだ脱水機がついてなくて、ローラーをぐるぐる回して洗濯物を絞ってた。幼少のころにウチもこれがあって、母が洗濯している横でローラーをぐるぐる回した記憶があります。
展示物が膨大なので一度ではきついですけど、入館料が600円と安いので何回かに分けて行くのも良いかも。エントランスに三笠会館があるのでそこでおいしいグラタンでも食べてから見学するのも良いですね。
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