白昼の死角
今日も連休中なのでゆるネタで。
最近、アマゾンプライムで映画をよく見ています。
先日は「白昼の死角」を観ました。
これは戦後の経済犯罪を描いたお話です。最近はもうあまり聞きませんが、内容的には「手形パクリ」ですね。
昭和の名優総出演ってかんじです。その多くがもう泉下に没しています。
昔は会社の資金繰りが悪くなると手形を発行して資金調達することが多かったようです。
しかし、自己振出しの手形を割ってくれる銀行なんてどこにもありませんから、どうしても第三者に一旦振出し、その人に銀行で割ってもらって、その現金の一部を手数料として払うということがよく行われていました。いわゆる「融通手形」です。これがパクリ屋に狙われます。
まあ、「融通手形」を振り出すような企業は先が短いのですが、主人公はこの弱った企業の息の根を止めるような犯罪を繰り返します。
当然、人に恨まれますし、敵味方問わずに周囲の人々が死んでいきます。
今は手形で資金調達なんて流行らないし、まずは銀行に相談すれば(たぶん)なんらかの手立ては考えてくれると思います。なので手形パクリ屋なんてもういないんじゃないでしょうか。
ただ、経済犯罪というのは時代とともに形態を変えて生き続けています。
2018年の不動産業界だけでもかぼちゃ、スルガ、TATERUなど不祥事が噴出しています。
が、彼らは規模が大きいので目立ってしまっただけで、同じようなことをやっていた銀行や不動産屋はもっといます。
不動産屋じゃなくても、個人レベルの自称コンサル、税理士、キラキラ大家など、悪気があるのかないのかわかりませんが、プチ被害者を生んでいる輩はいますし。
特にタチが悪いのは本人が自覚なく誤った指導をしたり、ミスリードをする人たち。これは自覚がない分、止め時とかないですからね。困った輩です。
「白昼の死角」で騙されてしまった人たちは欲にかられたわけではなく、戦後の混乱期に実業を支えようと必死だった経営者です。
そう考えると、自分で勉強せずにコンサルに任せてラクしようとする人たちが、これまた口先三寸でラクして金を稼ごうとする輩に騙されている図なのでイマイチ同情の念が湧きません。
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