街金のハナシ | 好感度ゼロ上等のクセが強い不動産ブログ

街金のハナシ

さて、昨日は私が買付を入れていて交渉が暗礁に乗り上げている物件のことを書きました。

今日はその続き。

 

第二抵当権者である街金は競売になったら一円にもならないこと確定と分かっていてなぜゴネるのか。

これは実にくだらない理由ですが、街金の社員である担当者が弱気であることが原因と思われます。

 

現状は一般的な売却活動状態なので、取り分については複数の抵当権者間で交渉の余地があります。

街金の担当者は当然ながら上司から「1円でも多く回収してこい」と言われているはずです。

しかし、第一抵当権者と交渉したとしてもおそらく数万円がいいところ。

しかし上司には「〇〇万円回収してくるまで帰ってくるな」くらい言われているのでしょう、街金なんて超絶ブラックだろうし。

 

こうなると気弱な担当者としてはいっそ競売に突入してもらった方がいいと思うはずです。

競売になれば交渉の余地なく、法に基づいて粛々と分配されるだけであり、取り分がゼロになっても「仕方ない」ということで社内に説明がつくのでしょう。

 

街金が微々たる債権を盾にしてゴネている場合、貸金協会の紛争センターに「おたくの加盟店が売却活動を妨害している」と訴えることができます。これは案外効果てきめんと聞いておりますが、今回はまだそこまでの揉め事とは言えず、もう少し話し合ってみるかんじです。

仲介さんには「あなたに下駄を預けたのですべっても転んでも何も言いませんよ」と一任してあります。一任したなら結果に文句を言うのは筋違いと言うものです。

 

たまに仕事で競売の取り下げのために動くことがありますが、すべての当事者からヒアリングするとそれぞれの思惑や事情が分かり、なかなか面白く、勉強にもなりますよ。

 

 

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