屋根の話 | 好感度ゼロ上等のクセが強い不動産ブログ

屋根の話

千葉の台風災害による屋根修理で100人くらい負傷し、3人は亡くなっているとのこと。

いたましいお話です。

私もなにか手伝えないかということで、千葉で孤軍奮闘で頑張っている友人の助っ人として先の3連休最終日にいくつもりでしたがあいにくの雨で屋根作業は無理ということで見送りました(エビちゃん、スマン)。

 

屋根に登って作業したことがある人は少ないと思うけど、かなり危険です。

なにしろ掴まるものがなにもないので、ちょっとバランスを崩したらなすすべなく転落します。

 

屋根というのは瓦で葺いてありますが、瓦の種類により勾配が変わります。

屋根勾配というのは基本的に急なほうが雨漏りがしにくいです。水が早く流れ落ちますから。

 

重ね代が多い今どきの西洋瓦(スレートとか)は雨漏れに比較的強いので緩勾配(かんこうばい)でも大丈夫なんですが、日本瓦は重ね代が少ないのである程度の勾配が必要になります。

 

勾配は寸で表します。

1000ミリ行って300アップなら3寸勾配といいます。1000行って500なら5寸勾配です。

画像はネットから拝借

 

私の場合、3寸勾配なら棟から軒先に向かって歩いていけますが、5寸だともう無理です。軒先を向いて下りたらそのまま転げ落ちそうで。6寸だと掴まるものがないと屋根上での移動は無理でしょう。

 

日本瓦の屋根はたいてい5寸勾配はあり、材質もすべるのですごく怖いし危険です。

初めて屋根に登る人は3寸勾配でも屋根上での移動は恐怖を覚えると思いますが、ボランティアで気持ちが先行して恐怖心を抑え、無理して落ちちゃうのかなと思います。

 

今回、千葉の屋根被害はこの日本瓦の家屋が多いように見えますが、勾配がきついと言うことは屋根の高さが高いということでもあるので風の影響を食らいやすいのです。

日本瓦は耐用年数は半永久的だし、スレートみたいに定期的な塗り直しは不要だし、見た目も美しく、すばらしい伝統的な建築材料だと思いますが、重いので地震に弱く、今回のように風災にも弱いという弱点があります。

 

 

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