Microsoftがクリップアート廃止してからもうすぐ4年。
当時ゴリゴリのクリップアートユーザーだった私はとても残念に思っていたけれど、ふと最近資料を作っていて実はクリップアートが無い方が資料の質が上がるのでは?と感じるようになった。
当時はこういうアバター系をよく使っていたんだけど、
最近はもう、こういうので済ます。
え、ダサいって?
何を言っているんだ。この方はUML(Universal Modeling Language)に出てくるアクター様だぞ。
システムの設計ドキュメントに出てくる公式キャラ!
まぁ、正直UMLはナイス仕事をしたと思う。
「棒人間で充分じゃね?」という至高の決断。
クリップアートって綺麗なんだけど、具体的すぎて使い勝手が今一つだと感じていた。
性別・肌の色・服装といった具合に、本質と関係ない情報がごちゃごちゃと入っている。
それに比べて棒人間の抽象度は素晴らしい。純粋な概念図である。
そして手書き・デジタルともに書きやすさもピカイチ。
棒人間は一例だけど、イラストを使わない図解も上手くなってる気がする。図解の基本的な書籍で(タイトル忘れたけど)、図解の基本は文字を四角や丸で囲む、矢印で関係を表す等のシンプルなテクニックだと書いてあったのを思い出した。
つまり絵の情報に頼らない分、より本質をとらえた図解が必要になった。結果的に資料の質は上がったと思う。
クリップアートだとイメージ通りのイラストが見つからなかったり、統一感を出したいけど微妙にタッチが違うもので妥協せざるを得ないことが多く、いまいち垢抜けない資料になってしまっていたし、絶妙なイラストを探し回って時間をロスすることも多かった。
クリップアート廃止後の図解は基本的にオートシェイプで済ませている為、統一感を出しやすいし、そこまで複雑な作画はしないのでイラストをあれでもないこれでもないと漁ってた頃よりはるかにスピーディー。
更にWindows 10 以降、フラットデザインが主流になったことでクリップアートをゴテゴテに使った資料はどこか古めかしくダサい印象を受ける。
もうあの頃には戻れないなぁ。
ということで、あくまで個人の見解ではあるが、MicrosoftがOfficeのクリップアートを廃止してから資料の質が向上したと思う。