先程から参院予算委で台風被害に関する集中審議が始まった。被害状況については、つぶさに報道されており、今回はすべてのメディアがメディアとしての使命、役割を、そこそこ果たしていると言えるだろう。特にNHKはネット民からも称賛されている。

ここ数日、↓この問題がバズっている。

台東区の災害対策本部は「住所がない」という理由で12日、路上生活者に対し自主避難所の利用を断った。

アメブロでも多くの方が取り上げ、台東区の対応を非難している。長年ホームレスや路上生活者、生活保護、無低宿泊所問題などで、豊島区、東京都福祉保健局、厚労省やNPO団体等々と丁々発止、喧々諤々し続けている私から観れば、ただただ感情的に台東区を非難しているネット民やブログ主が幼稚に見える。

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今後、報道記事のツイートやリンクは掲載しないので、気になる方は既にご自身がしている通り、新聞、ラジオ、ネット、テレビなどでご覧になるか、私の政治関連Twitterアカウントにアクセスされたし。

(Phoenix(@tim8121) 

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AM 10:40 2019年10月15日

1,477日連続投稿

 


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気の優しい方々なのでリプログ等々は避けるが、こんな内容の投稿が目立つ。

 

台東区の「ホームレス」を避難所に入れない件、税金を納めていないから、ということ以外に、

臭い、不衛生、どんな病気を持っているかわからない、物を盗まれる、元ヤクザ、精神障害者、薬物中毒、等々。一番多いのが、ひどい臭いで一緒にいたくなくなるというものだった。

 

そしてこう続けている。

 

そうやってコメントを入れている人は日常的に路上生活者を見ているってこと。で、いつも、そんな風にその人たちのことを見てる。見ててそんな風に思って、上から見おろしてるんだろう。

 

最後にこう結んでいる。

 

私たちなんてさ、薄皮一枚の差かもしれないのに。
病んでいるのはどっちだろう。

 

気持ちはよく分かるが、やや感情的な論調だ。この方は、「路上生活をしている人が身近にいないのでそんなことまではわからない。」としているが、まさにこのポイントが重要なのだ。台東区に限らず、無低宿泊所の存在でさえ、多くの地域住民は拒否反応を示す。その理由の大半が冒頭の鉤括弧部分であり、それはすべて事実だからだ。

つまり、

 

税金を納めていないから、ということ以外に、

臭い、不衛生、どんな病気を持っているかわからない、物を盗まれる、元ヤクザ、精神障害者、薬物中毒、等々。一番多いのが、ひどい臭いで一緒にいたくなくなる

 

今回の問題は、台東区でなくても他の多くの自治体が同じ反応、似た対応をしたはずだ。路上生活者、ホームレスにも段階、レベルがあって、その初心者で始めてから数ヶ月といった者から、10年以上のベテランまでいる。そして少なくとも数年以上、路上生活を続けている者を、そうでない方々と同じ場所に入れ、避難生活をさせようものなら、逆の大炎上をしたことは疑いようがない。実態を知らない人間には、綺麗事はいくらでも言える。

 

いくら人命優先とはいえ、糞味噌一緒にはできまい。台場の糞尿の臭いでさえ大騒ぎされる。今回の河川の氾濫でも、悪臭問題や感染症問題、そして詐欺や空き家泥棒等々治安問題もクローズアップされているではないか。台東区の対応を批判、非難、果ては誹謗中傷している人間は現実を知らないだけのことだ。こうした問題解決は、実は簡単なのだが問題なのは、地域住民と自治体の首長、議会の鈍感さと、問題を切り分けして迅速な予算付や指示命令、そして関係施設や協力者への支援要請ができない仕組みと法制度なのだ。

 

面倒なので、敢えて路上生活者と一般人という表現をするが、路上生活者も職員が現場で判断、衛生面を最優先して三段階程度に振り分け、シャワーや簡単な着替えだけで済む者と、本格的に風呂に入れさせ、着替えも別途あたえるなどの必要がある者は、少なくとも避難場所なり、スペースは分ける必要がある。これらのことだけでも、地域住民や施設、NPO支援団体やボランティア等々への要請と根回し、そしてカネ=予算が要る。それを地域住民や首長、議会がどこまで迅速に決定し、対応できるのか。

 

普段からこうした危機管理をシステム化、法制化していな自治体だから、このような問題が恒常化するだけのことだ。一般人の避難場所でさえ、私ならとてもじゃないがお断りだ。やまて寮の方が天国に思えてしまうような避難場所での扱いや手続き、まったくプライバシーもない空間に、さも施してやっているといったような空気感。豊島区もあの日、レベル4まで達し、何度もスマホに緊急通報が送られ、避難場所の通知も来ていたが、私はことごとく無視、拒否した。

 

当然ながらクソ政府政権を筆頭に、各自治体、そしてその地域住民の民度、知識や認識、意識が最低最悪レベルの日本。だから私は繰り返しているではないか。

オワコン日本と。

 

森ゆうこが、この件を今追求している。森ゆうこのトラップ通告の所為もあるが、閣僚、役人の馬鹿面が生中継されているので、とりあえずこの件はここまで。

 

 

少し余談だが、昨夜はNHKの「SONGS」にスピッツが出演していた。草刈正雄のブログ記事で知っていたので、リアルタイムで見たが、バンドメンバー全員が、マサムネのコンポーズ能力やボーカリストとしての才能に惚れ込み、それを最優先させていることに納得、何の不満もないどころか、それがすべてといった内容のコメントに感心した。マサムネの方も、「このメンバーじゃなければやれないし、やらなかった。」と語った。

 

バンド崩壊の理由は、カネの切れ目かメンバー間の対立だ。対立にも色々あるが、それはまた別の機会に。バンドを結成してから30年以上相思相愛の関係が続くことは稀だ。一見長続きしているように見えるサザンや安全地帯でさえ、途中なんども活動休止しているし、ともすると桑田や玉置のソロ活動の方が比重が高い。名盤アビーロードから50年経ったビートルズも、メジャーでの活動期間は10年足らず。ライバルのストーンズも今のメンバーに固まるまでは、メンバーチェンジを何度か経験している。

 

すでに五十路のメンバー4人、末永く続けてほしいものだ。

 

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2019年10月15日(火) #参議院 #予算委員会 #国会2019
質疑者
山田修路(自民)
杉尾秀哉(立国社)
浅田均(維新)
井上哲士(共産)

森ゆうこ(立憲・国民.新緑風会・社民)
矢田わか子(立憲・国民.新緑風会・社民)
杉尾秀哉(立憲・国民.新緑風会・社民)
福山哲郎(立憲・国民.新緑風会・社民)
蓮舫(立憲・国民.新緑風会・社民)
松山政司(自由民主党・国民の声)
福岡資麿(自由民主党・国民の声)

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「お前らは人間じゃないと言われてるようだった」

男性は避難場所のすぐ外で台風の夜を過ごした
10/14(月)  BuzzFeed Japan
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191014-00010001-bfj-soci

 

「風をしのぐために避難場所の外にいただけでも、ここは入り口だから移動してくれと言われた。お前らは人間じゃない、と言われてるようだったね。私たちも人間ですよ」

台風19号が東京を襲った12日、上野公園で一夜を過ごした路上生活を送る男性(79)はこう話す。

男性が野宿をしたのは、台東区が外国人観光客や日本人の帰宅困難者が避難できる場所として解放した、東京文化会館の裏だった。

台東区の災害対策本部は「住所がない」という理由で12日、路上生活者に対し自主避難所の利用を断った。【 BuzzFeed Japan / 冨田すみれ子 】

 

男性は12日午後、迫ってくる台風の夜をどこで過ごすか、他に上野公園で野宿をしている人たちと話し合い、その中で「自主避難所」という選択肢も話題に上がったという。

「避難所に行こうか話し合ったけど、たぶんダメだろうと一人が言い出した。話し合っているうちに、上野公園から一番近い自主避難所の小学校まで歩いて行った仲間が『ダメだった。断られた』と帰って来たんです」

男性は、ぽつりぽつりと台風の夜について話し始めた。

日中は観光客で賑わう上野公園だが、東京文化会館や動物園の営業などが終了して夜になると、公園や付近で野宿する人々がいつも会館の屋根の下に風をしのぐために集まるという。

男性は、台風15号の時も上野公園で野宿をしていた。15号の時は、風は強かったが一方方向に吹いていたために、どうにかしのげた。しかし19号では風が回るように吹いていたために、周りで野宿していた他の人たちと共に、避難できる場所を探した。

 

文化会館の入り口付近に、塀で囲まれている箇所があり、そこに避難したという。すると移動するようにと告げられたのだ。

「警備員もいるが、暗黙の了解のようなもので、いつもはそこに集まって寝ている。しかし昨晩は『ここは避難場所の入り口なのでここにはいないで下さい』と言われた」

「文化会館はガラスばりで中が見える。見たときはガラガラで、ほとんど人もいなかった。風雨が強くなったら中へ、というのが普通の考えだと思うけど。お前らは人間ではないと言われているようで、非常に腹が立ったね。まともに考えて、差別だよね」

都内でも川が氾濫し、浸水などの被害があった12日夜、台東区は区内に4カ所の自主避難所を設置した。

加えて、交通機関が計画運休をしたために区内に留まらざるを得なくなった外国人観光客や、国内遠方からの訪問者のために、東京文化会館と浅草文化観光センターの2カ所を避難・宿泊できる「緊急滞在施設」として解放していた。

 

 

上野では台風の翌日も、多くの観光客が行き来していた。

 

「私たちも人間だ」

 

避難場所のすぐ外で野宿を強いられた男性はこう語る。

「最近は路上生活者だって、教会や支援施設で風呂も入っているし、綺麗にしている。でももし風呂に入っていなくったって、私たちも人間だ」

「職業が何か、金を持っているかで判断するものじゃない。まあでもそういう考え方は行政だけじゃなくて、世間全体でも同じですね」

今回の件で台東区役所への批判が高まる中、男性はさらに排除の動きが強まらないか、少し懸念を抱いているという。男性は滞在先を転々としており、たまに上野公園で野宿をしているが、長期にわたって同公園で野宿をする人への影響を心配する。

「この公園に5年も10年も住んでいる人がいるんですね。上野公園は路上生活者にとって比較的やさしい場所ですけど、今回問題になったから全面的に路上生活者を追い出すとなってしまえば、また一から寝る場所を探さないといけなくなる。彼らはここにしか住むところがないんです」

 

路上生活者の自主避難所利用を拒否した理由として、台東区役所の広報課担当者はBuzzFeed Newsに12日、「住所がない」「避難所は区民の方への施設」ということを挙げた。

「住所不定者の方が来るという観点がなく、援助の対象から漏れてしまいました」と説明したが、路上生活者が避難所を利用できないという判断は、「区の決定」で「災害対策本部の事務局が判断した」とも話している。

だが、広報担当者によると、外国人観光客や国内の遠方から来た帰宅困難者向けに解放された施設には、名前や住所を記入する「避難者カード」は入り口に設置していなかった。

つまり、住所を確認して利用の可否を判断されたのは、路上生活者だけだった。路上生活者は、東京文化会館では、入り口の外側で風雨をしのいでいただけでも移動するように言われている。

 

「災害とは生存をめぐる問題」

 

12日午後、上野駅付近や上野公園で路上生活者の見回りや物資配布をしていた、一般社団法人あじいるのメンバー、中村光男さんは「災害とは生存をめぐる問題です。ある特定の人を排除し、区が差別をしているということは酷すぎます」と話す。

中村さんら、ボランティアのメンバーは12日午前、路上生活者に配る食材やタオル、着替えなどを準備し、午後に見回りと呼びかけに出発したという。

まず上野公園から一番近い自主避難所に指定されていた小学校へ行き、職員が4人と避難者が4人いたことを確認し、駅と公園に向かった。

避難所はガラガラで、路上生活者を断るなど思いもしなかったメンバーは、避難所の場所が印刷された地図のチラシを配って、早めの避難を促した。

すると路上生活者の一人が「その小学校に行ったけど、断られた」とボランティアらに説明したという。実際にボランティアが区役所の災害対策本部に電話すると、路上生活者は利用できないという旨を説明された。

「避難所の利用を断られた方は怒りをあらわにするでもなく、『いつものこと』『行政は我々には手を差し伸べてくれない』と言っていました」

気象庁は台風19号は甚大な被害が予想されるとして、「命を守る行動を最優先に」と呼びかけ、報道機関も繰り返し「最大級の台風がくる」「できる限りの対策を」と呼びかけていた。

そのような中で路上生活者も「あまりに風雨がひどくなったら避難所を利用するしかないんじゃないか」と心配し、中村さんたちは見回りから事務所に戻ったあと、再度、災害対策本部に電話で、警戒レベルが上がったり、避難指示が出た場合の対応を確認したという。

すると「区で決定しているために、(台風や避難指示が)レベルアップしても決定が覆されない限り利用できない」との返答があったという。

 

「首都直下型地震対策に大きな宿題」

 

中村さんは長年、路上生活者の支援をしており、以前台風が東京を直撃した際には、隅田川が氾濫寸前まで増水し、ブルーシートの小屋ごと流された人をボランティアらで救ったりしたこともあったという。

しかしその際にも都も区も助けてくれず「行政というのはこんなところ」という落胆と失望の思いが今でも残っている。

今回も「またか」という思いはあるが、「今回の問題は大きな宿題として残った」とも指摘する。東京都が進めている首都直下型地震対策だ。

「台風は1日で過ぎますが、直下型地震となるとそうはいきません。避難者数も大量になりますし、考えなければならない問題」

海外では、災害の際には路上生活者に対しても駅や公共施設を避難先として解放し、ホームレスシェルターの設置を拡充させている国も多い。そんな中で東京都でこのような問題が起き、中村さんはこう語る。

「命に対する社会のあり方が問われています」

 

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