精神的な病で苦しんでいる人が心に留めておかなければいけないこと! | メンタルアガリカルチャー

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あがり症・場面緘黙症・イップス・強迫性障害などの苦しみの中で得たことを活かして、新しい精神文化(精神の向上を目指した文化)=メンタルアガリカルチャーを作っていきます!

精神的な病で苦しんでいる人が心に留めておかなければいけないことがあります。
 
それは、
「精神的な病の症状がまったく出なくなることはない」
ということです。
 
 

あがり症の人で、「人前に慣れればまったくあがらないようになる」と思っている人がいますが、アガルことがまったくなくなるということはありません。

ほかの精神的な病も同じように、まったく症状が出なくなることはありません。
 

このことがわかっていないと、一時的に症状が出なくなった時に「症状が出なくなった。治ったようだ」と思い込んでしまうことがあります。
 
このように思い込んでいると、その後、再び症状が出てしまった場合に、「なんだ全然治っていないじゃないか。もうダメだよ」という思いになって、前以上に苦しみが大きくなってしまいます。
 
 
 
このように、苦しみが大きくならないようにするためには、
「どうして症状が出るのか」を理解しておかなければいけません。
 

あがり症で言えば、
「どうしてアガルのか」を理解しておくことが必要です。
 
「恥ずかしがり屋だから」
「話が上手ではないから」
「気が弱いから」
など、「自分の性格がアガルような性格だからあがってしまうのだ」と思っている人が多いかもしれません。
 
しかし、このような理由でアガルのではありません。
 
 
「アガルことを強く意識した時にアガル」
 
アガルことを強く意識するからアガルのです。
アガル理由はこれだけです。他に余計なことを考える必要はありません。
 
ですから、どんなに気が強い人でこれまであがったことがない人でも、「アガルことを強く意識する」とアガリます。
 
人前で話すことにどんな慣れていたとしても、「アガルことを強く意識する」とアガルのです。
 
 
 
ほかの精神的な病の場合も同じことが言えます。
 
「症状のことを強く意識した時に症状が出る」
 

戸締り確認を強く意識した時に、戸締り確認を何度も繰り返すようになってしまう。(強迫性障害)

吃ることを強く意識した時に、吃りがひどくなってしまう。(吃音症)

顔が赤くなることを強く意識した時に、顔が真っ赤になってしまう。(赤面症)
 
 

このように、「どうして精神的な病の症状が出るのか」ということがわかっていれば、苦しみがどんどん大きくなっていくということを防ぐことができます。
 
症状が出たとしても、「強く意識したから症状が出てしまったんだ」と自分を納得させることができるようになるのです。
 

「精神的な病の症状がまったく出なくなることはない」
 
このことを心に留めておいてください。
 
 
 
 
症状が出た時も、「ダメな人間だ」など自分を責める必要はありません。
 
「強く意識したから症状が出てしまったんだな」と思って、それ以上症状のことを考える必要はありません。
 

「精神的な病の症状のことを強く意識した時に症状が出る」
 
このことを頭の中に入れておけば、考え悩み苦しみが大きくなっていくということがなくなります。
 
 
 
 
 
正確には、「アガルことを強く(マイナスに)意識した時にアガル」です。