千葉県松戸市矢切から、東京都葛飾区柴又を臨む。



あー、いい天気で良かったわー。
狙ったんだけど。

実は、北総線を歩いた日はこの日で3回目です。

1回は最初の京成高砂ー新柴又間を行ったのですが、この日は雨が降りだしたのでそこでリタイヤしました。
時間も遅かったし。

2回目はまた雨が降りまして、この「矢切の渡し」は営業してるかもしれないけど雨だからやだなーと思い、新柴又をすっ飛ばした先の駅から数駅歩いてしまいました。

なので、ここから次の駅に着いたら、一旦電車に乗って、2回目リタイヤ駅に移動してまた歩こう・・・という、ややこしいことをしてしまいました。

しかし、ここから次の駅って、けっこう遠いのです。思った通りに進めるのか否か?


千葉県側の船着き場前には小さな売店があり、暑かったこの日は10月だけどかき氷も売っていました。

船でご一緒した親子連れの小さい女の子が飛び付いて行って、

優しそうなお父さんが「暑いから食べようかー」と賛同し、

しっかりもののお母さんが「お腹壊すからかき氷を食べたら冷たいジュースはダメよ」なんて気配りな注意をし、

女の子とお父さんが一緒に「はーい」

なんていうほのぼの光景を見せていただきました。
なごむわ~。

可愛い親子連れから視線をいまきた船着き場に戻すと、なんか行列が伸びてる!

私が着いたときに、すでにこちらがわにも船待ちの行列ができていて、入れ違いに皆さん乗っていったはずなのだけど・・・

よく見たら、一緒に東京側から船に乗ってきた人の半分は並んでいるではないか~。

千葉側の見物を、何もせずに帰ってしまうのね(涙)


もちろん私は東京には戻らず、このまま東へ。
千葉県北西部の未知なる部分の探索をいたします。

まずは船着き場回りの小さな林を抜けましょう。

ちらほら遠目にビルなど写っていますが、木々に囲まれていたせいか、この千葉県側は江戸時代をちょっと彷彿とさせるところがありました。




これまた、遠目に見える北総線の高架が青く光っております。

この角度も、北総線がなかったときには江戸時代を彷彿とさせたのかな~。

あ、でも鉄塔があるからそうでもないか。


「矢切の渡し」は江戸初期に幕府が地元民のために設けた利根川水系河川15ヶ所の渡し場の一つで、当時から後世まで、他にもいくつもの渡し船が運航されていました。

当時は生活の足であり、無くてはならないもの。

「矢切の渡し」も官営でしたが、今は実は民営だそうな。
しかも代々個人運営されているそうで、ありがたいことです。

江戸文化が感じられる渡し船、機会あったらぜひどうぞです。

・・・まあ、すべて江戸時代のままではなく、船は乗るところは木製だけど外側はプラスチック?か何かで作られていたし、エンジン付きです。

船頭のお兄さんは途中、「では、わざとらしく人力で漕いで~」等と行って櫂を操作し、笑いを誘っていました。



砂利道の先に、広々とした緑の土手がありました。

これが千葉県側の堤防になるのでしょうか。

一緒に乗船していた皆様も、続々とこの長い階段を上ります。


ここに上れば、きっと矢切の町が一望ですよ。
ここから南の京成本線の橋梁近くなどは、堤防近くにもう住宅街や商店街がありましたから、ここもそんな感じかな?と想像した私。

上ってビックリ。



見えた景色は・・・やっぱり江戸?

ちらほらと家がある以外、そこは一面の畑でございました。

ある意味、都会に疲れた観光客には良いかもしれませんです。

大きく「矢切の渡し」と書いてある看板が見えますが、あれがなければ船着き場への道に迷いそうです。

そこにある小さい小屋はトイレで、外にベンチと自販機がありました。


その小屋前にあった周辺地図をパシャリ。

東が上に来ています。

北総線は右側の線で、線路沿いに直接並ぶ道はない。
どっちにしろ迂回せねば。

左側の白黒線はJR常磐線と、直通の千代田線です。
市の名を冠する松戸駅は常磐線の駅です。
新京成線も乗り入れていますが、この地図にはまだ表示がないですな~。


さて、ではいくとするかな。

北総線まで行って、高架の向こう側へ行くべきか、こちらは目の前、畑だし、道があるのか?


手持ち地図にも道が書いてはあるのですが、アスファルトを想像していたのに見当たらなくて困惑。

そうしたら同じ船に乗っていたおじさま5人の観光らしい団体が、この立て札の前に立ち止まっていました。

「行く前にちょっと休もう」とかいって、ここから2~300メートルくらい先にある土手沿いのお茶屋さん(兼、観光案内所&売店)へ向かっていったので、そのあとにパシャリ。

「野菊のこみち」とありますが、矢切の先には砂利の農道が続いていました。

これは、観光の案内ってことで、行っていいんだよね?



ということで、ちょっと離れているけど、方向的には北総線と同じ向きに進んでいる、この「野菊のこみち」を歩きました。

歩いてすぐに、砂利道が終わってただの土の道になり、ちょっと不安増。

とにかく行ってみます。


♪ ええじゃないか ジャニーズWEST