まだDTPオペレーターから抜け出せない管理人です(笑)
先日、上司に頼まれ印刷通販会社を利用することになりました。

プリントパックやラクスルも利用しているのですが、今回は封筒・チラシ・名刺を依頼するということで、上記2社以外を使うようにと頼まれました。

実際にある封筒を再制作しなくてはならないのですが、うちの会社では、制作までやっていると、利益にならないからということでした…失笑

ということで、外注をすることになったわけですが…これが悲劇の始まりでした。

制作無料!?騙されたと思って頼んでみた

依頼会社の社名は伏せさせていただきますが、サイトのほうの評判をみてみると…

なかなかの高評価な気がします。(悪いことを書かないのは当たり前ですが・・・)

上司に許可をとり、早速依頼してみるとこんなメールが届きました。

フムフム…自社工場をもっているのでそこに既存の封筒を送ってくれとのことでした。

封筒に封筒を入れ(笑)指定場所に発送しました。後日見積もりと、用紙にする注意・印刷に関する色味に関して丁寧な説明がきて、私も一安心でした。

さらに後日、PDFの校正用データが送られてきました。

…本当にタダで作ってくれるとは(笑)
ここの会社のオペレーターさんはただ働きさせられてるのかと、同業者ながら心配をしてしまいました。。

チラシはこちらからデータ入稿したのでもちろん費用はかかりませんでした。

さすがに名刺は無料とはいきませんでしたが、何回かやりとりをして、校了を出し、印刷手配もスムーズに終わり、後は納品されるのを待つだけになりました。

納品結果、サンプルだけで良かった。

納品されたものを見て、大変驚きました。。
封筒の品質も悪く、名刺はオンデマンド印刷だったのですが、印字位置のずれが酷く、100枚単位で見た時のがたつきが目立ちました。

チラシに関しては、UV印刷機をもっていない印刷会社だったのか、パウダーが酷く粉だらけでした…。

※UV印刷機は印刷後、インクを乾かせる機能がついているのですが、それがない印刷機は自然乾燥になります。また、オフセット印刷の技術上、インクがあるのですが、裏に汚れがつかないようにパウダーと呼ばれる白い粉を印刷時に吹きかけます。

同業社ですが、品質管理の悪さに絶句しました。。
納品前にチェックをしたため、先方からクレームが入ることはなかったのですが、流石に驚きました。

印刷のプロ集団とうたっているものがこれほどとは…。
刷る前や刷った後に確認はしないのでしょうか。
市場が厳しいと分かっている企業であれば品質は拘ってほしいところです。

こんなものを納品する印刷会社があるのか…と思って後日、その会社をこっそり見に行ったのですが、、さらに驚く結果が。。

登記だけ記載住所、実態は別の会社だった

サイトに記載されている住所を調べた見たら、確かにその会社はありましたが・・・印刷会社ではなく別の会社のようでした

こんなところで印刷できるわけがない…。

そう感じて、メールのやりとりを見直してみたら工場の住所が載っていたのでいってみると…別の会社がそこにはありました。

印刷会社であり、印刷の総合商社をうたっている会社です。
その会社は…業界内ではちょっと有名な会社でした。

というのも、page2018という印刷会社向けの展示会があるのですが、そこで自社製品を発表していました。デモ運用中にボヤ騒ぎを起こし、警察や消防も来て、page2018の展示会事態が中止になるところでした。

私もその会場に足を運んでいたので業界人は知っているかもしれません。
そのため、社名は伏せさせていただきましたが、、

  1. 実態は別の印刷通販会社
  2. 制作費軽視の無料制作集客サービス
  3. 印刷品質の悪さ
  4. 展示会場でのボヤ騒ぎ

と、ちょっと同業者としても悪徳すぎじゃないかと思いました…。
先代の社長とは面識がありましたが、こんな会社だったっけと疑いました。
1に関しては印刷業界の古いしきたりのせいもあるのでしょうが…私は今後この印刷通販会社を利用しないと決めました。

印刷業界は厳しい環境ではありますが…ここまでしなくてはいけないのでしょうか。

私も上司に頼まれ、褒められることはしていないので、批判をできる立場にありませんが、印刷業界の実態をみなさんにお知らせしたく記事にさせていただきました。

印刷通販のご利用は計画的に・・・ですね!